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『来年こそ良い年でありますように』

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   2003年12月26日

 今年も残すところ僅かになってきた。期待を持って迎えた新しい年ではあったが、日本経済の閉塞感は一向に晴れないでいる。後半になりやっと株価も1万円を越すようになってきたが、残念ながら打ち出の小槌が振られた形跡はない。風神でも降りてきて暗雲を吹き飛ばしてくれればいいのだが、なかなかこちらの思い通りに動いてはくれない。他力本願では解決できないことは分かっていても、また来年も初詣に行き都合の良い願い事をすることになりそうだ。いずれにしても、新しい年がすぐそこにきている。今年も眉間の縦皺が深く刻み込まれるようなニュースが多かったが、新しい年が明るい良い年になることを期待しつつ拙い狂歌で今年一年を振り返ってみたい。

 今年の前半は、昨年の不況が少しは改善されるかと期待していたが、見事に裏切られた。

過ぎし年  来た年もまた  下り坂 
    右肩上がりは  夢のまた夢 

 それでも、朝が来ない夜はない、とじっと耐えてもみた。

きっと来る  何時かは来るさ  良い時が  
    元気でやってりゃ  なるよ(世)になるさ

 耐えるだけではこの不況は乗り越えられないと、あらゆる手立ても講じてみた。

荒波を  乗り越えるには  汗と知恵
      出し続ければ  勝利はつかめる

 建設関連業に身を置く皆さんは、そう信じてやって来た一年だった筈だ。その一年も瞬く間に過ぎようとしている。回復の兆しは一向に見えないが、せめて嫌な記憶は今年だけにして、来年は明るい年であることを願いたいものである。

行く年に  嫌な記憶は  くれ(暮れ)てやり
      迎える年で  待つ宝船

 建設関連業に携わる全ての方々とって来年こそ良い年になりますように、そしていさぼう会員皆様のご多幸とご健勝を祈念して、四方山話の2003年の締めとします。 
 なお、来る申年も拙い文章にお付き合いの程を宜しくお願い致します。

【文責:知取気亭主人】


サザンカ

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