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2003年10月24日
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昨年の春、友達の息子の家が全焼した。4年前にリフォームしたばかりで落胆していたが、幸いなことに昼間の火事でしかも発見が早かったため、隣家への類焼はくい止めることが出来たらしい。また、家の中に息子の奥さんと小学生のお嬢さんが居たが、怪我もなく無事逃げることが出来たと聞いて胸をなで下ろした。
しかし出火原因を聞いて驚いた。なんと、冷蔵庫のプラグにたまった僅か4年間の埃が湿気を帯び、漏電したことが原因とのこと。当日の午前中は雨で、この湿気が悪さをしたのではないかと友達は見ている。さらに驚かされるのは、火のまわりの早さである。コンセントから壁の中のコードに引火し、ビニールの被覆を伝って知らない間に壁の中を火が走ったため、奥さんが気がついたときには壁という壁から火を噴き手が着けられない状態で、逃げるのが精一杯だったらしい。コンセント火災は本当に恐ろしいものである。
消防庁の統計によれば、平成12年に発生した全国の建物火災34,028件を出火原因別にみると、配線によるものが3.8%で放火を除けば堂々の5位である。
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こ
ん ろ |
5,550件 |
16.3% |
放
火 |
3,830件 |
11.3% |
た
ば こ |
3,824件 |
11.2% |
放火の疑い |
2,471件 |
7.3% |
ストーブ |
1,830件 |
5.4% |
電灯・電話等の配線 |
1,296件 |
3.8% |
火あそび |
983件 |
2.9% |
配線器具 |
804件 |
2.4% |
電気機器 |
714件 |
2.1% |
灯
火 |
664件 |
2.0% |
た
き 火 |
636件 |
1.9% |
そ
の 他 |
7,491件 |
22.0% |
不明・調査中 |
3,935件 |
11.6% |
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冷蔵庫の裏など滅多に掃除しないものだが、これからはこまめに掃除する必要がありそうだ。特に湿度が高くなる梅雨時期や北陸地方の冬季は、出火の危険性が高くなると考えて良さそうだ。
後半月ほどで山陰地方や北陸地方は、じめじめとした冬の到来である。安心して雪見酒が楽しめるように、前もっての予防措置を講ずることをお勧めする。因みに、写真のような小道具も売られているので、試してみては如何だろうか(メーカーの回し者ではありません)。我が家でも使っているが、埃の溜まり具合はまだ確認していない。 |
【文責:知取気亭主人】 |
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