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ここ一週間ほど、毎朝の出勤がなんとなく楽しみになってきた。陽気のせいもあるが、“ピカピカの一年生”のかわいらしい姿を見ることができるからだ。ランドセルが歩いているのではないかと思わせるほど小さく、集団登校の上級生達と比べると、所作の初々しさと併せてその体格の差は歴然だ。制服がぴちぴちで詰襟の学生服・セーラー服の方が似合いそうな大きな上級生の子供達に比べ、手のひらが隠れてしまいそうな位大きく綺麗な制服を着ている姿は、未知の世界に巣立つ直前の子ツバメの姿を連想させるし、真新しいランドセルは歴戦の傷(?)を物語る上級生達のランドセル
の中にあって希望と期待に輝いているように見える。体格的には一年生と然程差がないのに、2,3年生と思われるこれまた小さな子供達が、“お兄さん、お姉さん振り”を発揮している姿も微笑ましい。交通渋滞でイライラしがちな朝の時間をほのぼのとした気持ちにさせてくれる、しかもこの時期だけの私の秘かな楽しみになっている。
自分にもあんなときがあったのか、と思うとなんだか不思議だが、何にでも感動できる貴重な一時期だ。豊かな感性を育んでほしいと思う。そのためにも周りの大人が子供の感動に共感することが最も大切で、大人にとっても自らの精神年齢を若く保ち一年を長く感じるために、子供達に負けない位大いに感動することが必要だ。
したがって、我々大人にとっては「いかにして感性の衰えを防ぐか」が重要な課題となる。
私は乏しい感性を保つ手段として自然の移ろいに注目することにしているが、正に今の時期、野山も色とりどりの新入生がそのかわいらしさを競っている。興味のない人には目をつぶっていただくとして、かわいくて珍しい一年生たちを紹介する。皆さんの感性を多少なりとも刺激することができれば幸いである。 |