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2004年
7月
9日
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梅雨だというのに、一向に雨が降らない。連日の晴天で、金沢市内を流れる浅野川の水量も大分少なくなってきた。天気予報の画面では連日にこにこ顔の太陽が顔を出し、『もう要らない!』というのに情け容赦もなく真夏に劣らぬ日差しを照りつけて、うだるような暑さをプレゼントしてくれる。外に出れば、むしろ“熱い”と書いた方がピッタリ来るくらい兎に角暑い。
スーツ姿で外を歩けば、ノースリーブとスカート姿の女性がいかにも涼しげで羨ましい。ボーとして見ていたらスカートをはいた自分の姿が脳裏に浮かび、ギョッとして我に返ったが、「スカートは無理にしても甚平姿で顧客回りが出来たらいいのに!」と切に願っている。願っているだけで実行する度胸など無いが、スーツとネクタイは日本の夏には本来使ってはいけないものではないだろうか。多国籍軍への参加を決めたときのように、小泉さんがチョコット口に出してくれれば、「地球温暖化ガス削減目標達成に向け、省エネを徹底するために夏のスーツとネクタイの使用禁止」はすぐ閣議決定出来るような気がするが、参議院の候補者の中で公約に掲げた人もいないようだから当面はなさそうだ。
「仕方がない、この暑さも後3ヶ月の辛抱」と半ば諦めているものの、流れ出る汗はいかんともし難い。汗として出た水分の補給に関しては、水分の種類を問わなければ怠りなく毎晩、しかも確実に実行しているから心配ないが、汗びっしょりのシャツの上に上着を着る不快感はどうにかならないだろうか。ネクタイをゆるめ上着を脱いでビールをあおる時の爽快感に比べ、何と不快なことか。
首から下は不快のままでそんな不快さはおくびにも出さず爽やかな作り笑顔で顧客対応する世の多くの仲間や、炎天下の下蒸れ蒸れになってもヘルメットや長靴を手放すことが出来ない仲間のことを考えると、いくら冷えたビールが待っているとは言え、何とかならならないだろうかと真剣に悩んでしまう。熱中症の危険すら有る。お陰で脳味噌もオーバーヒート気味になり、益々不快感は高まるばかりだ。私だけではないだろうが、ここ数週間というもの不快指数が高止まりして、一向に下がる気配がない。
「こうなったらやけクソだ!」というわけではないが、最近「洗濯指数」に取って代わられた感のあるこの「不快指数」に話題を移そう。
不快指数といえば、「不快指数とは、或る気象条件で100人の内何人の人が不快に感ずるか、を表した言葉で、例えば不快指数80であれば80人の人が不快に感ずる」と思っていたが、そんな感覚的なものではないらしい。たまたま先日、ラジオから『不快指数は、日本が発祥の地ではなく、1959年にアメリカ気象局が初めて使った言葉で、不快指数が80(記憶が曖昧で申し訳ないが85だったかもしれない)を越えると交通事故が極端に増えるという統計もある』といった内容の情報が耳に入り、気になって調べてみた。その結果、色々と面白いことが分かってきた。
不快指数(Temperature Humidity
Index)の発祥の地は、ラジオで言っていたように確かにアメリカらしい。しかも、暖房や冷房に必要な電力を予測するために、居住環境の標示として使い始めたようだ。では、アメリカに比べて蒸し暑い日本ではどうかというと、「森田さんのお天気ですかァ?」(http://www.tbs.co.jp/morita/)に依れば、あまり使い道も明確でないようで消費電力の予測にも使われていない。何に使われているのだろうか?
ひょっとして、ビール会社を初めとする清涼飲料を扱う会社の営業指標として重要な役割を果たしているのかもしれない。『今日は、不快指数80だから、ビール100ケース追加!』とか……。
ところで、気になる値の根拠であるが、不快指数(THI)は或る算出式によって計算される指数で、日本の気象庁では次のような式で算出している。
THI=0.81×気温 + 湿度×(0.99×気温−14.3)+ 46
そして、一般的には指数と人間の感覚には次のような関係があるといわれており、調べた資料によって若干の差はあるが80或いは85を越えると100%の人が不快を感じるらしい。 |
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不快指数 55
60 65
70 75
80 85 |
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寒い |
肌寒い |
何も感
じない |
快い |
暑くない |
やや暑い |
暑くて
汗が出る |
暑くて
たまら
ない |
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(「森田さんのお天気ですかァ?」のお天気Q&Aから抜粋転写)
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因みに、気温を30℃、湿度を日本の夏場では低い値の60%で計算してみると、不快指数は約80となる。要するに、気温が30度を超えれば、日本ではほとんど全員が不快になる。必然的に交通事故や事件が増加する一因にもなっているのだろう。
熱帯夜についても計算してみた。夜の気温25℃、湿度は昼よりも上昇するだろうという想定で80%として計算すると、約75となった。熱帯夜は、寝苦しいはずである。もっとも、この不快指数には風の効果が考慮されていないとのことだから、窓を開け放ち、恥ずかしくない程度の服装で寝るのが睡眠不足解消の基本的な行動と言えるのかもしれない。極力涼しげな格好で寝たいのは山々だが、この恥ずかしくない程度の服装に関しては、「私もステテコ一丁で寝てみたい!」と女性陣から羨望の声が聞こえそうで、昼と夜とでは立場が逆転することに気が付いた。結局、男にしても女にしても、不快さに変わりなさそうだ。 |
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【文責:知取気亭主人】 |
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夏といえば向日葵 |
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