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各地でクマの被害が相次いでいる。もともと北陸に生息している(ツキノワグマ)数が多いせいか、特に北陸での目撃情報や人を襲った件数が目立つ。人里への出没は、冬眠に向けての準備に入るこの時期と5月頃によく見られるそうだが、今年は例年になく多く、あちこちでクマ騒動が持ち上がっている。中には民家の廊下で寝込む大胆なクマもいるが、寝込まれた住民にしてみれば『寝顔は意外とかわいいもんですね』と、ぬいぐるみを見ているようなわけには行かない。『裸足で飛び出した!』とインタビューに答えていっていたが、突然の訪問者が招かざる客でしかもクマとなれば、当然の行動だろう。その恐怖たるや察して余りある。私だったら、きっと腰が抜けて動けなかっただろう。
金沢市では高校の敷地に出没し、2年生の生徒がクマに追われる騒動があった。同じ石川県の小松市では、なんと保育園に親子グマが現れた。園児は運よく昼寝中で事なきを得たようだが、子グマは親グマが見守る中で園の敷地を動き回っていたとのことだ。園児たちに危害を加える可能性がなければ、なんとも微笑ましい光景だと笑っていられるが、人間の子供ではなくクマの子供が遊ぶ光景(?)を見た人は“ハラハラもの”だったに違いない。
このように全国ニュースにならない目撃情報は、怪我などの被害も無く笑い話で済まされることもあるが、実際に咬まれたり引っ掻かれる人身被害にあった場合は、そんなわけにはいかない。ツキノワグマに関しては、巴投げで撃退した話とか、怪我をしながらも格闘して撃退した話とかが報道されたことも過去にはあったが、そんなに気丈で屈強な人はめったにいない。しかも運が強いことも必要だ。我が社の社員にも、現場作業中にクマを見かけた者が何人かいたが、運よく目と目が合わなかったため静かに身を潜めていたと聞いている。屈強そうに見えても、やはり金太郎さんと同じ活躍ができるわけではない。
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