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『我が家の最先端マシン』

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   2004年 9月 24日

 ついに我が家も最先端のマシンを手に入れた。以前からほしいなと思っていたが、30年近く前から我が家に居座っていた愛器をなかなか手放せないでいた。考えてみたら家内よりも古い付き合いで、知らず知らずのうちに染み付いた愛着に別れの決断ができないでいた。少々見栄えや使い勝手が悪く、多少の誤差があっても、愛着を覚えてしまうとどんなものでも手放せないものだ。しかし、先日の「1泊2日のお泊り健康診断」で指摘された不都合な点を克服するためにはどうしても必要だ、ということで30年もの間家族の健康お目付け役だった愛器に別れを告げ、最先端マシンに買い換えた。
 さすがに最先端のマシンで、「『たかが体重計』と呼ぶには失礼に当たる」と思ってしまうほどの高機能である。取扱説明書の商品名には、「△△体重体組成計」とある。マシンに乗り両手で所定のバーを握るだけで体の組成まで分かってしまう優れもので、年齢、性別、身長の個人データを登録しておくと、体脂肪率や体年齢などの恐ろしい結果が表示されるやつだ。
 測定できる項目は、体重は勿論のこと体脂肪率、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体年齢と実に盛りだくさんだ。BMIという横文字もある。Body Mass Indexの頭文字をとったもので、「現代用語の基礎知識」(自由国民社)によれば、「日本肥満学会が提言した体の大きさを表す指標」のことで次の式で計算され、22を標準とするらしい。

       BMI = 体重(s) ÷(身長(m))2

 最先端マシンの取扱説明書に掲載されているBMI値の表によると、【やせ:18.5未満】、【普通:18.5以上25未満】、【肥満1度:25以上30未満】、【肥満2度以上:30以上】で評価される。個人差があるからあまり神経質になる必要もないことは分かっているのだが、数値として表示されるといやが上にも気になってしまう。気になるからこそ、家族の健康維持・増進に役立ち、またそんな機能を持った商品が世に出るわけだ。しかしあまり数値に過敏になると、体重が100グラムでも軽くなるように身に付けるものをなるべく少なくしたり(最終的には必ずスッポンポンではかることになる)、身長を高めに入力し、何とか値を小さくしようと本末転倒の涙ぐましい努力をすることになる。現に私がそうだ。「それでも無関心よりはまだましだ」、と慰めている自分が滑稽に思えるが、息子たちを見ていると意外と多そうだ。
 さて、家に持って帰るや否や、早速息子が個人データを登録し、ワイワイガヤガヤとにわか健康診断が始まった。息子たちは私とは違う意味で、体形が気になるようだ。誰が見ても中肉中背の体形と思うのだが、青春とは複雑なものだ。それでもやはり、着ていたシャツを脱ぎ捨てて喜々としてはかる姿を見ていると、DNAの濃さを再認識してしまう。
 ところで気になる測定結果だが、私以外は皆標準値、あるいは普通と呼ばれる範囲内の値で、最先端マシンの測定結果から判断すればすこぶる健康的であることが分かった。私も意外と成績優秀で、体脂肪率がやや標準値よりも高いものの、内臓脂肪レベルもギリギリながら何とか標準レベルに収まっている。体年齢に至っては、実年齢よりも7歳も若いと診断してくれた。私にとっては極めて優しい最先端マシンである。
 しかし、よくよく考えてみると、健康診断で生活習慣病を指摘され、そのためには肥満防止に心がけてくださいと指導を受けたわけだが、華々しく登場した我が家の最先端マシンによる測定結果は意外と成績が良い。つまり、「そんなに脂肪もたまっていないし、比較的健康ですよ」、という診断をもらったようなものだ。すると、生活習慣病の原因はなんだろうか。これまで、禁欲とまではいわないまでも、節制した生活を送ってきた(?)私にとって思い当たる節がない。それともせっかく購入した最新鋭機だが、測定誤差が大きくて当てにならないのだろうか。そんなことを考えていたら、『これよ!』といって泡盛の瓶を持った家内の顔が浮かび、『ヤッパリか!』と素直に認めてしまう自分がいじらしい。      

     
【文責:知取気亭主人】

       


    
ウォーキングの途中で見かける友禅流し
 

 

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