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3週続けて同じ話題で申し訳ないが、今週も地震に関する話をしたい。なぜかというと、“土方の感”というやつかもしれないが、どうもきな臭いにおいがして仕方がない。そう遠くないうちに大きな地震が起こりそうな気がしてならないのだ。新潟県中越地震の脳裏に焼きついた未曾有の被害、一歩間違えば大惨事となったであろう新幹線の事故が、そういった思いを強くさせている。それと共に、「人的被害を発生させる強い揺れの地震が最近多い」と思い始めたことも、“土方の感”が鋭く反応している原因のひとつだ。
そこで、実際にそのような地震が多いのか調べて見ることにした。奥尻島青苗地区の惨状が今も脳裏に焼きついている北海道南西沖地震が起こった1993年(平成5年)から現在までの11年間に発生した地震の中から、建物の倒壊や道路の損壊など大きな被害をもたらし、なおかつ震度6弱以上を記録したものを書き出してみた(参考資料:2003年版「理科年表」、気象庁ホームページhttp://www.kishou.go.jp/know/index.html)。いずれの地震も多くの人的被害を出しているが、特に太字は死者、もしくは行方不明者が出た地震を示している。なお、2000年の7〜8月に新島、神津島、三宅島近海で発生した地震は、群発地震ということでひとまとめにし、マグニチュード(Mで表示)と震度は最大のものを記載した。
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1993年1月15 |
平成5年釧路沖地震(M7.8、釧路で震度6) |
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1993年7月12日 |
平成5年北海道南西沖地震(M7.8、奥尻島で震度6) |
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1994年10月4日 |
平成6年北海道東方沖地震(M8.2、釧路で震度6) |
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1994年12月28日 |
平成6年三陸はるか沖地震(M7.6、八戸で震度6) |
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1995年1月17日 |
阪神淡路大震災(M7.2、神戸などで震度7) |
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1997年5月13日 |
鹿児島県薩摩地方地震(M6.4、川内市で震度6弱) |
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1998年9月3日 |
岩手県内陸北部地震(M6.2、雫石町で震度6弱) |
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2000年6月〜8月 |
新島・神津島・三宅島近海地震(M6.5、式根島で震度6弱) |
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2000年10月26日 |
平成12年鳥取県西部地震(M7.3、境港市東本町などで震度6強) |
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2001年3月24日 |
平成13年芸予地震(M6.7、三河内町などで震度6弱) |
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2003年5月26日 |
三陸南地震(M7.1、大船渡市などで震度6弱) |
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2003年7月26日 |
宮城県北部地震(M6.4、南郷町などで震度6強) |
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2003年9月26日 |
平成15年十勝沖地震(M8.0、静内町などで震度6弱) |
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2004年10月22日 |
新潟県中越地震(M6.8、川口町で震度7) |
こうして書き出してみると、ここ11年毎年のように大きな地震に見舞われていることが分かる。なんと11年間で14回である。これだけ起こっていれば、「多い」と感じるのは無理からぬところである。この他に、震度5強以下の地震を加えれば毎月日本のどかかで有感地震が起こっているといっても過言ではないだろう。しかも、今年の9月5日には想定されている東海地震、東南海地震との関連が取りざたされた「紀伊半島南東沖地震」(M7.4、松阪市などで震度5弱)が発生しており、ますますきな臭くなってきた。聞きたくは無い「巨大地震発生の序曲」が演奏され始めているような気になってしまう。
やはり、「いつ起きてもおかしくない」という緊張感を持って、地震防災に今すぐ取り組む必要がありそうだ。そこで今回は、家具固定などの防災計画やいざというときに必要な備蓄用品、さらには避難に適した服装や経路などの避難計画をイラスト入りで分かりやすく説明した本を紹介する。内藤朗編集の「家族を守る 地震・防災マニュアル手帳 女性にできる日常の注意」(ブティック社)である。防災頭巾の作り方や住宅の耐震診断カルテ、あるいは各種チェックリストも載っていて、これ一冊あれば個人でできるほとんどの防災対策が可能となる。ぜひ、転ばぬ先の杖として一家に一冊揃え、早急に対策を実践していただきたい。 |