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昔試験勉強の時に口ずさんだ「すいきんちかもくどてんかいめい(水、金、地、火、木、土、天、海、冥)」の語呂合わせに、もう1つ新たな単語が加わることになりそうだ。
皆さんご存知のとおり、「7月30日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が“太陽系で10番目となる惑星を発見した”」と各メディアから新たな天体発見の報道があったからだ。私などは『これはすごいことだ』と単純に驚き興味をそそられているが、実は発見された天体がすぐに“惑星”として認知されるかどうか怪しいようなのだ。
新聞やテレビでは既に「10番目の惑星」として取り扱っているところが多いようだが、「NASAの発表では、あくまで“惑星に似た天体”としか表現されていない」と慎重な意見を述べているサイトもある(事象の地平線、http://no-return.blogspot.com/)。元々この星は2年前の2003年に発見され、その後の調査で太陽系の天体であることがわかり、暫定的にイヌイット(エスキモー)神話の海の女神にちなんで「セドナ」と命名されたとある(事象の地平線)。暫定的とはいえ、もう既に愛称がついているとは驚きだ。しかし女性の名前は良い。私の好みとして言わせて貰えば、夜空を見上げて空想を練り願い事をする相手としては、何といってもひげ面男よりも女性だ。
オッと話が少しずれてしまった。もう一度、「今回の天体が“惑星”になれるのか」の話題に話を戻そう。三菱電機が運営する「三菱電機BBサイエンスサイト DSPACE」には、「セドナが第10惑星になれない理由」という2004年4月の林公代さんのコラムが掲載されている(http://wwwad3.mitsubishielectric.co.jp/column/c0404_1.html)。そのコラムによれば、惑星と認めるかどうかは国際天文学連合で決めることになっているのだが、太陽系の惑星の定義がはっきり決まっていないため、議論が沸騰しそうな雰囲気だというのだ。国際天文学連合では確かに「冥王星は太陽系の第9惑星」と宣言しているそうだが、「実は冥王星も本当のことを言えば惑星とは定義されない」という見解もあるようなのだ。詳しい説明は松本さんのコラムに譲るとして、ただ惑星として認定されるにしろされないにしろ、今回の「セドナ」発見は惑星定義の議論を再燃させる大発見であることに間違いはない。
「セドナ」は冥王星の四分の三ぐらいの大きさで地球の衛星「月」よりも小さく、その軌道はかなりの楕円で、太陽から一番離れている時には太陽からの距離1300億qと太陽と地球の距離(約1億5,000万q)の約900倍も離れているそうだ。そして公転周期はなんと1万500年、前回「セドナ」が今と同じ位置にいたころ地球では、最終氷期が終わり農耕が始まったとされる時期にあたる。日本では縄文人が活躍し始めるころである。縄文人の彼らも「セドナ」を眺めていたのかと言えば、いくら星空を見る当時の環境が抜群だったとしても、最新の望遠鏡をもってしてやっと見つけられる程度の明るさであるからして、残念ながら女神の輝きを拝むことは出来なかったはずだ。それにしても随分と長い旅をする女神がいるものだ。
ところで、暫定的に「セドナ」と名前が決められているそうだが、正式名はいつ頃決まるのだろうか。待ち遠しい限りだ。惑星として認定されなければ、学校で教わる機会もほとんどないだろうが、認定されれば以前我々が口ずさんだ語呂合わせに新たな単語が加わることになる。
「セドナ」がそのまま認定されれば「すいきんちかもくどてんかいめいセド」あるいは「……セドナ」となるが、今一つ語呂が良くない。では海の女神を日本語に置き換えてみたらどうだろうか。日本語では海神のことを「わたつみ」と読んでいたそうだ。すると「……ワタ」となるが、やはりよろしくない。そういえば、女神ではないが我が日本の海には竜宮城の乙姫様がいるではないか。では日本では「乙姫星」と呼ぶことにしてみよう。単独ではなかなか良い響きだが、「……オト」。これもやっぱり良くない。
海の女神にはこだわらず、兄弟、拡大して親族が増えると考えてみよう。「メイ(姪)」とくれば当然次は「オイ(甥)」だ。「すいきんちかもくどてんかいめいオイ」。ウ〜ムこれも語呂が良くない。何か語呂がよい名前はないかと考えていたら良い単語を思いついた。星の名前としては到底採用されないだろうが語呂だけで言えば、「水、金、地、火、木、土、天、海、冥、丼」などはどうだろうか? |