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『奇妙な夢』

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   2005年10月26

 今月の始め、ひょんなことから昔見た夢を人に話すことになってしまった。夢と言っても「若者は大きな夢を持て」などの意味の夢ではなく、寝ているときに見るやつだ。夢は睡眠中に誰でも見ていて、朝起きたときに覚えていると「夢を見た」と言い、覚えていなければ「夢は見なかった」言うことになるらしい。そういう意味では、私はあまり見ないほうだ。
 ただ、見る数は少ないもののすこしへそ曲がりな性格が災いしてか、へんてこな夢ばかり見る。へんてこな夢だから記憶に留まっているかというと、これがそうでもないのだ。永年にわたる頭の使い過ぎで、それでなくても乏しい記憶力が怪しくなってきていることもあり、夢のほとんどは留まることを知らず忘れ去られていく。
 そんな中で、先日話をした夢はその奇妙さ故に、随分と時間が経っているのにもかかわらず比較的良く覚えている。ただ、時間の経過は如何ともし難く、所々うろ覚えになってきたところもある。そこで、この機会を逃さず忘れないうちに書き留めておこうということで、今回は私が見た夢を二題紹介したい。多分誰も見たことがないとても奇妙で楽しい夢だ。

 一つ目は、もうかれこれ7、8年も経っている古い夢だ。「随分前なのに何故覚えているのか」と言えば、とてもめでたい夢だからだ。翌朝、家族にその夢を話したところ、全員に大受けだった。その夢とは、盛大な結婚式に参加した夢だ。
 結婚式の夢を見た人は結構いるのかもしれない。自分自身や身内の結婚式が近づいて来たとき、あるいは以前付き合っていた“元カノ”や“元カレ”が結婚すると聞いたときなどに、見た人もいることだろう。
 晴れがましい自分であったり、祝辞を失敗した情けない自分であったり、あるいは柱の陰から“元○○”をジッと見ている惨めな自分だったりと、夢の中での自分に違いはあれど結婚式であることに間違いはない。
 ところが、私が夢の中で参加したのはそんじょそこらにある結婚式ではないのだ。残念ながら誰の結婚式かは不明だが、披露宴の会場はなんと皇居だ。そう、あろうことか皇室の結婚式に招待されたのだ。
 夢の中の私はかなりの重要人物らしく、待合室で握手を交わす面々は良くテレビや新聞で見かける顔が多い。見るからに品のよさそうな紳士が、私を待合室の面々に紹介すると、だれかれとなく丁寧に挨拶してくれる。誰がいたかはよく覚えていないが、赤い毛氈の敷かれた会場入り口には、確か皇室のどなたかが参加者を迎えていたような気がする。その方々と私は親しげに挨拶を交わしている。しかも、やがて恐れ多くも祝辞を述べているではないか。祝辞の内容は覚えていないが、結構気楽に話をしていた様子からすると、かなり皇室に近い身分のようだ。私もすこぶる上機嫌だ。
 この後、もう少し夢を見ていたはずだが、残念ながら忘れてしまった。しかし、私の体には皇室の血が流れているのではないかと錯覚してしまうほど、現実にはあり得ない夢であった。

 二つ目の夢も奇妙な夢だ。今から4年前の2001年の春に見た夢だ。何故、見た時期を覚えているかというと、ある出来事があったからだが、それは後ほど分かる。
 私はタケノコ料理が大好きだ。毎年、タケノコがよく出回る5月の連休頃が待ち遠しい。特に醤油で味付けして昆布と鰹節と一緒に煮た料理が大好きで、ついつい食べ過ぎてしまう。シコシコとした硬い歯ざわりのところが好きで、ご飯のおかずにも酒のつまみにももってこいだ。その日も、飲むに任せて腹一杯食べてしまった。風呂に入り、寝床に入る頃になると腹が張ってゴロゴロと鳴ってきた。色々な格好に寝返りを打っても、腹が苦しくてなかなか寝付かれない。何度もトイレに行くのだが、腹の張りは一向に治まらない。そうこうしているうちに、漸くウトウトしてきた。
 気が付くと、不思議なことに男の私が、今にも生まれそうなお腹をして産婦人科の病室にいる。アーノルド・シュワルツネッカー主演の映画に似ていて何か妙な感じはするのだが、妊婦の陣痛宜しく少しお腹が痛くなってきた。すると躊躇なく分娩台に乗せられた。乗せられた分娩台から何故か隣の分娩室が見える。なんとそこには皇太子妃の雅子さんがいるではないか。そして、『おめでとうございます。女の赤ちゃんです』と言う声が聞こえる。『そうか、女の子だったんだ』と思ったとたんに、私も急激な陣痛に襲われた。『いきんで!』と言う声が聞こえ、言われるとおりに思い切り“いきんだ”。“いきんだ”瞬間に生まれた。イヤ、排便した。
 そこでハッとして眼が覚めた。急いでお尻に手をやった。濡れていないことを確認して安心したと同時に、急に便意をもよおしてきた。

 こんな夢を見たのだ。お気付きのことと思うが、2001年は5月に「雅子様御懐妊」の発表があった年だ。私が夢の中で摩訶不思議な懐妊・出産(?)を経験したのは、その発表を聞いたすぐ後だ。朝、早速家族に夢のことを話し大笑いした後、全員に「雅子さんの赤ちゃんは女の子だ」と予言した。
 皆さんご存じのように12月に予言が的中するわけだが、霊感が強いのか、はたまた感化されやすいのか、自分自身のことながら不思議な感性(?)を持っているのもだと驚いている。夢判断の大家フロイト先生に相談したらどんな深層心理を解き明かしてくれるだろうか。チョット心配なところもあるが聞いてみたいものだ。

【文責:知取気亭主人】

セイタカアワダチソウ(花粉症とは関係ない)

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