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『やはり女性は強かった』

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   2005年 09月 21日

 戦後強くなった代名詞としてよく言われたのが、「女性とストッキング」だ。ただ、強くなったと言われても、戦後生まれの私には果たしてどの程度強くなったのか残念ながら良く分からない。特にストッキングについては、戦前のモノも強くなった戦後のモノも、“はいたこと”も、ましてや“かぶったこと”もない。経験がないため確証がもてないのだ。しかしながら、ナイロンを始めストッキングに使われる素材が格段に進歩していることも事実ならば、扱いの手荒い強盗までもが時々使っていることからして、強くなったことはどうやら間違いなさそうだ。
 一方、女性については疑いの余地がないだろう。こちらも実際のところは比較したことがあるわけではないが、私の経験や家庭を持った仲間、さらには私の周りの女性陣を見ていると、もう疑いようがない。決定的だ。チョット悔しいけれど、とにかく女性は強い。いや、強いといっては語弊があるかもしれない。何が強いかが問題になりそうだ。精神的な強さ、肉体的な強さ、あるいは甘いものに対する欲求の強さ、ウムッー……。いずれにしても、これからも平和な日々を送るためには、“たくましい”と言い換えておいたほうが良さそうな雰囲気……。
 そんな女性の強さ、たくましさを改めて認識させられた数値が、最近発表になった。9月19日は敬老の日であるが、13日に厚生労働省が発表した「高齢者名簿」(長寿番付)で、女性の長寿が際立っていることが再確認されたのだ。それによれば、今月(9月)末までに100歳以上になるお年寄りは、全国で2万5千人を超え、そのうちの約85%が女性だという。確かに、平均寿命も女性が5歳あまり上回っているが、85%とは驚きである。
なぜ、女性はそんなにも長生きなのだろうか。今回は、そんな大それた難題に“メス”を入れてみたいと思う。

 これは、だいぶ前にさる確かな筋から聞いた話である。「女性の長生きの秘訣は、お喋りにある」というのだ。病院の待合室を想像していただきたい。あなたは病院に勤務している事務職だ。受付のカウンター越しに、待合室の人間ウォッチングするのを無上の喜びとしている。

 右前方には、50代〜70代と思しき女性が二人座り、中央には男性の一団が座っている。オッと、そこに同年輩がらみの女性が来て女性陣の右隣に座った。早速、なにやら喋り始めたぞ。耳をダンボにして聞いてみよう。

  女性A:『オタクさん、どこが具合悪いの?』
  女性B:『ワタシけ、膝が痛くて、座れんのよ!』
  女性A:『そりゃ都合が悪いね。そんで、右かね左かね?』
  女性B:『それがアンタ、両方ともなんだわ! もう杖がなかったら散歩も出来んわ』
  女性A:『でも歩けんようになると、ボケると言うから早う治さないかんね』
  女性B:『そう、それが怖くて、こうやって通っているんだわ』
  女性A:『ワタシは骨粗鬆症だって! お互い年はとりたくないね』
      『ところで、そっちの人は若そうだけど、付き添いの人かね?』
  女性C:『いいえ、私は今日、初診なんです』
  女性A:『お連れの人かと思ったんだけど、この近くですか?』

 どうやら初めて顔を合わした人達のようだが、和気藹々として話しているではないか。初対面とはとても思われない。さすが話好きの女性だな。
 さてと、男性陣はどうかな? “難しい顔をして腕組みしているやつ”に“眼をつぶっているやつ”、その隣は“雑誌を読んでいるやつ”か。チョット離れた彼は足を組んだり貧乏ゆすりをしたり、忙しいやつだな。なんだ、これだけ男性がいて一人も話しをしていないじゃないか。女性よりも多いのに、一人も喋っていないとは驚きだ。俺も確かに「男はベラベラ喋るものではない」と教えられてきたが、やはり無口な男が多い……。

 どうだろう。「ウン、確かにそうだ!」と頷いている御仁が多いだろう。この病院の待合室に見られるように、女性は男性に比べはるかにコミュニケーション能力(?)に長けているのだ。そのコミュニケーション、もう少し平たく言えば「お喋り」が女性長寿の秘訣なのだそうだ。なぜかと言えば、「お喋り」はストレスを発散させてくれるからだ。受けたストレスを溜めないでうまく発散することが、ストレスから身を守り長生きするコツらしい。そういう意味では、ほとんどの女性は“お喋り好き”という「長生きのDNA」を持っているのに違いない。男で持っているのは少ない。うらやましい限りだ。
 落語や時代劇には「井戸端会議」と呼ばれる情報交換の場(?)が良く出てくるが、そこの主役は長屋のカミさん達だ。残念ながら亭主どもでは絵にならない。「女三人寄ればかしましい」と呼ばれる所以(ゆえん)だ。いい意味で、「お喋り」は女性の専売特許だと思っている。ちなみに、ここだけの話だが、我が社の昼休みに開かれる「情報交換の場」の主役も、女性陣が華やかに、そしてたくましく演じている。

【文責:知取気亭主人】

 

ダリア

 

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