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『今年のサンタは間に合うか?』

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   2005年12月21日

 「最近の天気予報はよく当たる」と思っていたのに、やはり私の思い過ごしだったようだ。確か「今年は暖冬」との予報が出されていたような気がするが、あれは私の聞き違いだったのだろうか。12月に入ってからこれまでの天候を見ていると、暖冬どころか以前経験した「ゴーロク( 昭和56年)豪雪」並みの寒冬になりそうな気配だ。
 まだ12月の中旬だというのに、先週の水、木曜日(14、15日)には早々と“除雪”をした。自宅と会社の2箇所で汗をかきウンザリしているところに、追い討ちをかけるように一日間をおくだけで再び寒気が南下してきた。17日から19日にかけてこの冬一番の寒気が日本列島をすっぽり覆い、各地で12月としては記録的な積雪になっている。
 ニュースによれば、南国高知でも積雪を記録し、18日早朝には広島市で広島気象台が統計を取り始めた1883年以降で最高の積雪(17cm)を記録したという。名古屋市でも19日午前8時に1947年以来58年ぶりに23cmの積雪を記録したと報じられている。各地で12月としての積雪記録を更新している模様で、高速道路の通行止めを始めとして交通機関に大きな影響をもたらしている。
 冬はまだ始まったばかりなのに、いったいどうなってしまったのだろう。北海道や東北から北陸にかけての日本海側の人たちも、いくら雪になれているとは言えあまりの早さにビックリしているだろう。金沢でも本格的な雪は例年だと年明けから始まるというのに、前哨戦にあたるこの時期にこれだけの大雪に見舞われるとは、残り3ヶ月が思いやられる。寒波毎の間に天候が回復する期間がないと、徐々に雪の捨場がなくなってくる。雪国にとっては、これが思いのほか悩みの種なのだ。そして除雪作業の大変さのバロメーターにもなる。

 我が身に“除雪”という労働が降りかかってこないときは、『冬は寒いもの。寒いときには寒く、雪が降るときにはちゃんと雪が降らないと田んぼの害虫も死なないし、夏の水不足の原因にもなる。だから冬はそれなりに寒く、雪も降らないとダメなんだ』と、大層なことを言っている私だが、実際に雪が降り除雪をしなければならなくなるとそれまでの奇麗ごとはどこかに行ってしまい、『山と田んぼだけに降ってくれればいいのに』と勝手なことを思う始末だ。
 “除雪”は、その行為によって何か新しいものが生み出されるわけではないため、疲れるばかりで極めて非生産的な労働だ。私の場合を振り返ってみても、生産的といえばせいぜい子どもが小さかったときに雪を積み上げ“特製の滑り台”を作ったことがあるぐらいで、大きくなった今ではそんな楽しみも見つけることが出来ない。
 しかも金沢の雪は水分が多く重いため、作業はいたって簡単なのだがやってみるとこれが結構重労働で、車を出すための除雪も“イヤイヤやる”ことになる。“雪を放り投げる精度”や“積み上げた形”など多少は目標を持ってやるのだが、寄る年波には勝てず30分も続けると息が上がってしまい、目標どころではなくなってしまう。
 やはり、疲れる“除雪”よりほろ酔い気分にさせてくれる“コタツで一杯”が好きなのだ。どうやら根が“ぐうたら”に出来ているらしい。春から秋にかけてはなんとか“根っからのぐうたら”を隠し通せるのだが、冬になって雪が降ると途端に露見してしまう。

 露見はするものの、私の“ぐうたら”は世間に対してほとんど影響はない。ところが、雪が降ると露見してしまうのは同じでも、私の“性根の悪さ”と違い世間に大きな影響を与えるものがある。それは、“交通機関の雪に対する脆弱性”だ。
 以前四方山話の第32話で書いたように、金沢は昨年の1月22日にも第1級の寒波に襲われ、見事にその脆弱性を露呈することになってしまった。鉄道、高速道路、飛行機など主だった交通機関が全面ストップしてしまったのだ。その結果コンビニに弁当などの商品が入らなくなり、一時的ではあるが完全に陸の孤島となってしまった。ここ数日の交通機関の乱れをニュースで聞いていると、あたかも昨年のそのときと同じように陸の孤島に向け一歩一歩近づいているように思えてならない。
 交通機関の乱れは、思わぬところにも影響を及ぼす。17日の土曜日、近江町市場に買い物に行ったときには、店のヒトから『県外に荷物を送る場合、今日(土曜日)出してもいつ着くか分からないぞ。だから生モノだったら雪がひと段落してから送ったほうがいい』と忠告されてしまった。「高速道路はかろうじて通っているのだが、いつ閉鎖されるか分からないし、新鮮なうちに届けることが出来るか確約できない」と言うのだ。これでは、やはり生モノは送れない。こんなところにも影響が出てくるのだ。

 一日も早く寒波から開放されたいところだが、今週一週間も冬型の気圧配置だという。しかも、週末はまたしても強い寒波が襲来するのか、天気予報の雪だるまがひときわ大きい。週末にはクリスマスも控えている。
 プレゼントを贈られるチビッ子たちにとっても、“ジイジ・サンタ”や“バアバ・サンタ”にとっても、一年に一度の待ち遠しい日だ。中には遠く離れた孫へのプレゼントを宅配便で贈る サンタも結構いるのではないだろうか。しかし、今年は交通機関の情報を良く調べ、早めの手配をしたほうがよさそうだ。くれぐれも「サンタが遅刻した」ということがないようにしていただきたい。

【文責:知取気亭主人】

     
カヤ

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