明けましておめでとうございます。旧年中は“いさぼう”ならびに“四方山話”をご愛顧賜り、誠に有り難うございました。2003年6月から始めた週に一度の四方山話も回を重ね、昨年末にはお陰様で131話となりました。途中で睡魔や酒の魔力に負けそうになったこともありましたが、拙いながらも何とか休むことなく続けてこられました。これもひとえに、皆様のご声援の賜物と深く感謝しております。今年も皆様のご声援を力に、6月には無事4年目を迎えたいと思っています。どうかご声援よろしくお願いいたします。
さて、昨年も世界的に災害の多い一年でした。アメリカを襲ったハリケーン、パキスタンで発生した大地震、日本の台風被害、そして12月に入ると時ならぬ寒波が日本を襲い大雪を降らせるなど、市民生活に苦難を強いる災害が世界各地で多発し、防災・減災の重要性が再認識させられた一年でした。
また、構造計算書偽装という前代未聞の不祥事によって、建築業界に激震が走った年でもありました。建築業界と建築の認可を出した行政の信頼が大きく揺らいでいます。このゴタゴタは今年もまだまだ続きそうですが、一日も早い解決を望んでやみません。
この他にもJR西日本の列車事故や幼い子が犠牲になる痛ましい事件・事故が相次ぎ、年末には羽越線の脱線転覆事故もあって何となく暗い気分で年を越してしまいましたが、今年は何としても明るい一年としたいものです。
明るい一年にするための行事として、日本には伝統文化である初詣があります。「初詣に行かないと運が逃げたり、願いが叶わなかったりするのではないか」という不安に駆られて行くのですが、案外神様は渋ちん、イヤイヤ人間が渋ちんであるため、行ったとしても結局不安は的中してしまいます。
特に私などは、お賽銭は「十二分にご利益がありますように」の語呂に合わせて“125円”で済ませ、しかも「今年一年が佳い年でありますように」から始まって「健康でありますように」とか「お金に不自由しませんように」、さらには「その他諸々の大願成就」などたくさんのお願いをしてしまいます。これがどうもご利益を阻害しているようなのです。
でも、少ないお賽銭でたくさんの“お願い事”をするのは日本人特有の性分で、多分皆さんのところも同じですよね。今のこの厳しい時代ですから仕方がないのです。ところが私だけだったらいいのですが、多くの日本人が同じようなことをするものですから、“お願い事”が多すぎて神様が忙しすぎるのでしょう、願い事はなかなか叶いません。
神様への願掛けが効果ないとすれば、後は自分のツキを呼び込み自らの運気を高めるのが、明るい一年にすることが出来る残された手段です。そうなると、何とか自分の運気を高めたいと思うのが人情というものです。そして、その方法を身につけることが出来れば、神様への多すぎる願い事を少し減らすことが出来、しかも残った願いをかなえてもらえる確率がグンと上がります(多分?)。
少し話は飛びますが、私のこれまでの「年初めの運試し」は毎年大晦日に行われる“年末ジャンボ宝くじ”でした。これに当たれば(もちろん一等に)、“ツキがある”と判断しようと買い続けたのですが、おかしなことに(?)これまでずっとツキに見放されてきました。「犬も歩けば棒に……」の干支だから『今年こそ!』と思っていたのですが、何としたことか今年は “くじ”を買いそびれてしまったため、夢さえも見ることができませんでした。宝くじを買うと、いつも当選番号を見るまで『当たったらどうしよう』とあり得ないことで思い悩むのですが、今回も『買っていればきっと当たっていただろうに!』と思うと悔しくてなりません(?)。そうなるとやはり自らツキを呼び込むしかありません。
では「どうすればツキを呼び込めるか」というと、大声で『ツキよ来い』といくら叫んでもそうやすやすと飛び込んできてはくれません。ツキに対して高飛車になるのではなく、もっと謙虚になることが必要です。そして、「常に感謝の気持ちを持ち、それを言葉に出して言う」ことが運気を高める基本と心得ておくことが肝要です。
ツキを呼び込むためには、ツキが入りやすい状況や雰囲気を自分の周りに作る必要があります。それはお互いの存在を認め合っている「誰が見ても良好な状況」でなければなりません。認め合うことは、職場でも家庭でも、あるいは学校でもとても重要なことで、これが形成されていないと集団を良い関係で維持することは困難です。
認め合うためには、感謝の言葉「ありがとう」を素直に発することが基本だと考えています。以前、四方山話でも書きましたが年齢の上下に関係なく、素直に言えることが良い関係を築くためにはどうしても必要です。そして、あなたの周りで「ありがとう」が素直に言い交わされるようになると、ツキは必ず飛び込んでくるはずです。
さあ、四方山話の今年の合言葉は「ありがとう」です。あなたの心に少しでも感謝の気持ちが生じたら「ありがとう」を言ってみましょう。そして、今年を明るい年にしようではありませんか。
年頭から硬い話になってしまいましたが、いさぼう会員の皆さんにとって今年一年がすばらしい年になるよう祈念し、2006年最初の四方話の結びにしたいと思います。本年もお付き合いの程宜しくお願い致します。 |