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『過ぎたるは病の元』

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2007年4月25

 第16回統一地方選挙が終わった。今回は地方選挙でありながら全国的に注目を集めた選挙が多かった。例えば、都知事選なども個性的な著名人候補が多かったこともあり早くから話題になっていた。しかし、何と言っても長崎市長選だ。選挙期間中に凶弾に倒れた伊藤一長前市長の後継者選びとして全国的に注目された同選挙は、白票も含めて無効票が15,000票を超えるなど様々な問題を浮き彫りにし、僅か950票余りの差で市役所に勤めていた元市統計課長の田上氏が当選した。そして、この事件・騒動により補充立候補のあり方や期日前投票のやり直しがきかないなど、選挙制度そのものの問題点も明かとなった。
 その他、破綻した夕張市の市長選や高レベル放射性廃棄物最終処分場の調査候補地騒動に揺れた高知県東洋町の町長選など、選挙前から全国的に注目されていた市町の首長選挙も行われたが、これで約1ヶ月に及ぶ一大イベントも幕を閉じた。選挙カーで必死に訴える候補者名連呼の声も消え、街は少し静けさを取り戻した感がある。
 自然に目をやれば、金沢では選挙の終了と時を同じくするようにして桜の花も終わり、葉桜になってきている。これからはツツジの花や新緑が美しい季節がやってくる。そして私の好きな新茶の季節の到来でもある。

 先日、法事があって田舎に帰ってきた。久し振りに目に飛び込んでくる茶畑は、黄緑色の絨毯を敷き詰めたように美しい。遠州灘に近い平地の茶畑では、山間の茶畑に比べて気温が高いのか、早くも新茶の摘み取りが始まっているという。確かに目にする茶畑の色は、『摘み頃だよ』と訴えているかのようだ。あの新緑を目にすると、子供の頃に良く嗅いだ茶葉を蒸すときのあの芳しい香りが脳裏によみがえってくる。イヤ、鼻によみがえってくる。煎茶の好きな人にはたまらない香りだ。
 親戚のおばさんによれば、新茶は「一枝三葉(いっしさんよう)」と言って、一つの枝から摘み取るのは先端から若葉三枚までだけなのだそうだ。道理で“みるい”筈だ(“みるい”とは、お茶のみる芽(開く前のくるくると巻いている葉を指す)から発展した言葉で、みずみずしくて軟らかい様を言う。遠州地方の方言?)。新茶は少し甘みがあって本当に美味しい。私は味も勿論だが、香りも色も好きだ。ゆったりとした時間を過ごし美味しい新茶を味わっていると、『日本人に生まれて良かったな〜』とつくづく思う。
 しかも、「お茶を毎日飲んでいると癌にもかかりにくい」という嬉しい情報もある。どこかのテレビ番組と違ってデータの捏造ではないと思う。美味しい上に癌にかかりにくくなるとは、お茶好きにとっては何とも有り難いことだ。ところが、この体に良いとされるお茶も余り飲みすぎると思わぬ悪さをすることがある。

 私の甥はお茶屋さんに勤めている。お茶屋さんといっても、幇間でも、勿論芸妓でもない。農家から荒茶(生葉を蒸して揉んだもの)を仕入れ、茎や粉を取り除いて市販するお茶に製茶・調合する会社に勤めているのだ。その彼が、5年ほど前から長葱が食べられなくなったという。ニンニクも玉葱も受け付けない。以前は食べられたのだが、今食べると胃が痛くなり、激しい吐き気と発熱の症状がでるという。その原因が、長年続けてきた大量のテイスティングにあるのではないかと、本人も家族もみている。色々な茶葉を組み合わせて「マイルドなお茶」とか「濃厚なお茶」とかに調合する際、毎回荒茶の味見をするのだ。
 荒茶は市販されるお茶に比べると、カフェインやタンニンが多く刺激が強いのだそうだ。その上、職業柄とはいえ1日に飲む量はかなりの量になる。「飲みすぎて胃が荒れ、刺激の強い葱類を受け付けなくなってしまった」と本人達は推測している。確かに「百薬の長」と言われている酒も度が過ぎると「キチガイ水」になってしまうが、お茶(ただし荒茶)の飲みすぎで食物アレルギーになるとは驚きだ。アレルギーではないが、確かに糖分を取りすぎれば「糖尿病」に、プリン体の多いビールを飲み続けると「通風」になる危険性は高くなるから、何事も過度の摂取は禁物ということだ。
 しかし、酒も甘いものも美食も本人の嗜好であるから、止めようと思えば何とか止められるだろう(念のためだが、私の酒は「百薬の長」の部類だと確信している)が、仕事となるとそうはいかない。となると胃を荒れるままに任せておくわけにもいかないから何とか対策を講じなければならない。根本的な対策としては飲まないことが一番だ。
 そうだ! お茶を口に含んで味を感じ取ったら吐き出してしまえば良いのだ。こうすれば飲みすぎることもない。早速彼に教えてやろう。それとも既にやっているかな……。

 ところで、このままで終わるとお茶の悪いイメージしか残らない。最後に、お茶の名誉の為にも公表されている「お茶の効能」を紹介しておくことにしよう。
 (参照したのは、http://www.city.shizuoka.jp/deps/norin/tea/tea9.html)
 ○ 口臭を防ぐ
 ○ 虫歯を防ぐ
 ○ 胃腸の働きを促す
 ○ 食中毒を防ぐ
 ○ ストレスへの抵抗力をつける
 ○ 細胞の癌化を防ぐ
 ○ からだのPH、コンディションを整える
 など

【文責:知取気亭主人】

    

 
黄緑の絨毯

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