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『お詫び』

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2008年3月14日

変則な日になってしまったが、第245話を本日お送りする。変則な日になってしまったのには訳がある。実は前話「創作ドキュメント、その時何が?」第1話について、「こんな時期にこのような内容のものを、"四方山話"として掲載するのは、如何なものか。見識を疑う」という内容のメールをいただいた。実名でメールを頂いていた事から、第2話を掲載する前に、もう少し詳しい話を伺うことと執筆者としての意図を理解していただこうと、近くまで出張していたこともあり直接会ってきた。それが昨日だったため、こんな日にちになってしまったのだ。

 

メールをいただいた方(仮にAさんとする)は千葉県の出身で、清徳丸が所属する漁港もよく知っているという。清徳丸を捜索に行くニュースに接すると涙が出てくるほど悲しい、と胸の内を明かされていた。今回の創作ドキュメントは、決してこの事故を面白おかしく扱ったつもりはないが、結果的にそのような気持ちを抱かせてしまったとしたら、私の不徳の致すところだ。Aさんを始めとして同じ様な気持ちをもたれた皆さんに、この場を借りてお詫びを申し上げたい。

 

私はこのニュースに接したとき、四方山話では取り上げないでおこうと思った。ところが、断片的ながら次から次へと新しいニュースが流れてくると、やはり取り上げたほうがいいなと思うようになってきた。清徳丸関係者の一致団結した迅速な対応と、新たなニュースで知る防衛省の事故に対する捉え方や対応に、大きな隔たりを感じたからだ。

我が家でも、"家族の必死の願い"や"海の男の強い絆"など清徳丸関係者の心情を察すると胸を打たれる、とよく話をしていた。Aさんも「どちらにも非がない、とは思わない」と言っておられたが、私も同じ考えで、私の意図は決して犯人探しではない。石破大臣も嘆いていたと言われる「危機情報の伝達の遅さ」と、これまでに防衛省がらみで数々の事件・事故が起こったにも拘らずいまだに改善されていない「危機意識の欠如」を訴えることができればと考えていたのだが、稚拙な表現力ゆえに結果的にAさんには不愉快な思いをさせてしまった。大変申し訳なく思っている。

読者の皆さんに喜んでもらえる話題を提供する、という四方山話本来の目的からは残念ながら逸脱してしまったことになる。また、Aさんも指摘されていたが、「四方山話」という言葉の意味からして、たとえ創作の文言が前についていたとしても、物語風の表現方法はなじまないのかもしれない。改めて私の浅はかさと浅学非才を悔やんでいる。

 

前置きが長くなってしまったが、私の文章で悲しい思いをしている読者がいるということであれば、やはりそれは改善すべきであろう。ということで、楽しみにしていた読者には大変申し訳ないが、第2話は掲載を差し控えたい。また、悲しい思いの原因となっている第1話についても、掲載から削除させていただきたい。ただ、いずれ四方山話以外の場で機会があれば発表はしたいと思っている。

 

表現するということは難しいものだ。今回改めて実感した。今回はこのようなお詫びになってしまったが、次回からは気を取り直して励んでいきたいと思っている。読者の皆さんには掲載の取り下げと約束した第2話の不掲載を重ねてお詫びするとともに、これに懲りずに一層のご愛読・ご声援を賜りたい、と厚かましいことをお願いする次第である。

【文責:知取気亭主人】

 

 

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