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届きましたよ! 届きましたよ! 一日千秋の思いで待っていた(?)、我輩の健康診断の詳しい結果がやっと送られてきた。6月6日に健康診断を受けて、ほぼ予告通り2週間後の6月20日に「健康診断成績表」が送られてきたのだ。第258話「TABLE FOR TWO」で暴露したように、メタボ健診の「腹囲=ヘソ回り」が85.4pとほんの僅かオーバーしていた一件がどう取り扱われたか、ずっと気になっていたのだ。結論から言うと、下の写真にあるような無残な結果となってしまった。「メタボリックシンドローム予備軍」の判断が下される、とばかり思っていたのだが……。甘かった!
高血圧の治療薬を投与されているのだから仕方がないのかもしれないが、ヘソ周りが85cm未満であったら、きっと「メタボリックシンドロームではありません」が印刷されて送られてきたに違いない。悔しい! 来年に向けこの逞しいヘソ周りを、どげんかせんとイカん!
ところで、「どげんかせんとイカん!」と言えば、「どげんもこげんもイカんともしがたい」と石油価格の上昇に悲鳴を上げて禁漁の示威行動に出た漁師さん達がいる。イカ漁の人達だ。イカ漁は漁火を煌々と灯すため、人一倍燃料(A重油)を使うのだそうだ。インタビューに答えていた漁師の話では、燃料代が上がったうえ漁獲量も少なくて、出漁のほとんどが赤字だという。ニュースで流れた「少しは燃料費の補助をしてくれ」と政府に訴えている姿が切実だ。しかも禁漁の影響で、釣りイカの市場価格が高騰しているという。
それではと、「金沢市民の台所」と言われている近江町市場に、買い物がてら様子を見に行ってきた。明日は市場が休みという土曜日の、しかも閉店まで後2時間後に迫った時間帯だった事もあり、市場は沢山の買い物客で賑わっていた。
さて調査対象のイカだが、やはり品薄なのかいつもの土曜日より販売量が少ないようで、いつもだったらトロ箱で売られている商品もあったはずなのに、今回は見当たらない。イカの種類も、写真に撮ってきたような"赤イカ"ばかりが目に入り、売切れてしまったのかスルメイカやヤリイカなど馴染みのイカが並んでいない。やはり禁漁の影響なのだろうか。その辺りのところを店の人に聞けばよかった、と今になって悔やんでいるのだが、美味しそうな食材を見ているうちに魚が肴に変身してしまい、酒がチラついて取材の積もりできたことを忘れてしまった。記者失格だ。
ところで、気になるお値段はというと、右下の写真に示したように小ぶりの赤イカが3杯で3,500円だ。我が家のシェフにして大蔵大臣である家内の見立てによれば、今の時期のイカは確かに小ぶりのものが多いけれど、"少し高いのではないか"という。禁漁や燃料高騰の影響なのだろう。
マグロの遠洋漁業も燃料高騰の影響をまともに受けているというし、寒ブリで有名な富山県氷見漁港の定置網漁も漁船の数を減らし燃料高騰に対抗しようとしているらしいが、何せ燃料のA重油の価格はこの3、4年で2.5倍にもなったというから大変だ。魚の卸価格に繁栄させたくても、冷凍イカの安値に押されて市場価格は低いままだというし、冷え込み始めた日本の経済状態ではそれも難しい。庶民の財布の紐は益々固くなっているのだ。
いずれ石油価格も下落する、と指摘する経済学者も沢山いるが、石油のほぼ100パーセントを外国に依存するこの体質を"どげんかせんとイカん"のではないだろうか。代替エネルギーを動力源とする漁船の開発とか、環境改善によって沿岸漁業の魚種や漁獲量を復活させるとか、兎に角エコな漁業を目指すべきではないかと思っている。漁業資源を守りながら、漁業という職業が自立できる対策が待ち望まれる。
漁業従事者の立場から少し横道にそれるが、エコな漁法の究極は、船を使わないで岸から釣り糸を垂れ、自分で釣った魚を食べる趣味の漁だと思っている。勿論、"釣れれば"の話だが……。
そんな究極の漁を趣味としている義兄から、近江町市場にも並んでいなかった大きなアオリイカが3杯も送られてきた。このイカが品薄のときに、しかも目の前の赤イカに手が出なかっただけに大感激である。早速、刺身にして頂いたが、柔らくて、甘味があって、本当に美味しかった。おかげで一杯余分に飲んでしまった。しかし、実にタイミングが良かった。"どげんかせんとイカん"の思いが通じたのだろうか。
だとすれば、この紙面を使ってお願いをしておこう。「兄さん、いつも"どげんかせんとイカん"と思っていますよ」。
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義兄が送ってくれたアオリイカ |
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