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7月25日、ジュネーブで開かれている世界貿易機関(WHO)の新多角的貿易交渉 (ドーハ・ラウンド)で、市場開放策についての議長裁定案が提示された。それによれば、焦点である農業分野では、大幅な関税引き下げの"例外扱い"とされる「重要品目」―― 高い関税のままでいい品目 ――が全農産品目の4%、最高でも6%まで、とされたという。
日本の農産品目は全部で1332あって、このうち保護目的で高い関税をかけておきたい品目が約170あるそうだ(2008年7月27日、朝日新聞朝刊)。それが凡そ12%だから、裁定案が採択されてしまえば、保護できる品目数は日本政府が希望する1/3〜1/2になってしまう。そうなると、今でも既に問題山積の日本農業は、外国からの安い農産物に押されて益々疲弊することは目に見えている。結果、食料自給率はこれまで以上に低下する事になる。食の安全保障はいよいよ風前の灯となってしまうのだ。「何とかしなければ」と思っていても、農耕地を持たない我が身の辛さ、自給率を上げる自助努力もできない。残念!
と思っていたのだが、我が家で採れたミニトマトをつまんでいて、ひょんな考えが浮かんできた。「ひょっとして、今の時期だったら少しは自給しているかもしれない」と。
実は、猫の額ほどの空きスペースにプランターを並べ育てている野菜が、多少なりとも収穫できるようになってきたのだ。種類も苗の数もままごと遊びの延長程度と可愛らしい限りだが、見た目や味は店に並ぶ商品と遜色はない。
どんなものを育てているか、そのいくつかを写真で紹介しよう。
代表的なところを写真で紹介したが、これ以外にもラディッシュ、サラダ野菜、オクラも少しずつだが植えてある。その他、意図して植えたわけではないし全く世話もしていないが、そこら中から成長してきている"青紫蘇"と意外と収穫量の多い"茗荷"、そして猫の額に見事に根付いた"蕗"も我が家の野菜としてカウントしておこう。
こうしてみると、今頃の季節に限ってはいるが、―― 蕗は少々季節外れだが ――我が家で収穫できる食材も結構種類は多い。果物も含めればもっと多くなる。今年初めて3粒収穫できたサクランボに始まり、グミ、今食べ頃のブルーベリー、毎年カラスと取り合いになるイチジクなど、これまた種類は多い。いずれも「漆用の樽」で育てているため収穫量は程が知れているが、"実がなる期待"と上手くすれば"収穫できる喜び"を味わうことができる。
そして、これだけ種類が豊富なのだから自給率も料理によってはかなり高いのではないか、と思った次第なのだ。ただし、自給率といっても、食材の種類に関しての計算だ。
それでは、と日曜日の夕食を試算してみる事にし、当日のシェフだった娘に材料を書き出してもらった。2種類の餃子とサンマの煮付け、そしてキュウリの和え物が、この日のおかずだ。餃子の材料は、キャベツ、ニラ、豚肉、卵、桜海老、餃子の皮、と我が家で取れた食材は何もない。サンマも勿論違う。米も当然のことながら作っていない。キュウリの和え物に使ったキュウリ、パプリカ、中華クラゲのうちキュウリとパプリカが僅かに自家産という事になる。結局この日の夕食に関しては、11種類の食材のうち2種類を自給しており、約18%の自給率ということになった。思った以上に低い。
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「こんな事では遺憾な!」と思っていたら、今回の四方山話が「我が家の食料自給率」だと知った妻が、締め切り直前の夕食に「これでもか!」と思えるような自給率100%の野菜サラダを用意してくれた。右の写真がそれだ。ミニトマト、縁取りが赤いラディッシュ、葉物のサラダ野菜、その上に載っている黒豆の様に見えるブルーベリー、の4種類の食材だ。お見事! |
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この他に冷奴、ふかしたジャガイモ、ガンモとこんにゃくとニンジンの煮物、マグロのあら煮、ナスとラディッシュの葉の味噌汁、が食卓に並んだ。どれとどれが残り物かは伏せておくとして、これらの食材のうちナスとラディッシュの葉を我が家で収穫しており、お米を入れた都合12種類のうち何と5種類を自給できた事になる。驚く無かれ、自給率は約42%にもなる。やはり料理によってはかなりの自給率を達成できる。
勿論、一般的に使われているカロリーベース自給率とは若干異なるが、このように家庭菜園でも確実に自給率をアップする事ができるのだ。しかも、究極の地産地消で運搬エネルギーはゼロだ。環境にも優しく、その上収穫の喜びも味わう事ができる。ささやかな家計防衛の手段としても有効だ。良いこと尽くめだ。私の大好きな収穫祭だって勿論大々的に……。
兎に角皆さん、家庭菜園で色んなものを収穫しよう! そして、食糧自給率を何とかアップさせようではないか!
オッと、写真の説明を忘れるところだった。先に示した6枚の写真の被写体は次の通りである。
P.1:ナスの花
P.2:キュウリの花
P.3:バジルの花
P.4:ミニトマトの花
P.5:パプリカ(赤)
P.6:ミニトマト
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