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知取気亭主人の四方山話
 

『衣替え』

 

2009年5月27日

今年もまた、蒸し暑い季節がやってきた。多くの動植物にとっては一年中で一番成長できる有り難いシーズンなのだが、「体中にカビが生えてくるのではないか」と思わせるほどのあの高温多湿は、正直あまり好きではない。しかし今年に限っては、これまでと違い若干複雑な思いを持っている。実は、世界各地で蔓延が危惧されている新型インフルエンザの流行が、これから迎える湿気と高温で沈静化するのではないか、と見られているからだ。それを考えると、ゾッとするようなあの蒸し暑い季節の到来も、多少は待ち遠しく思えてくる。ただ、「冷えたビールが飲めること」が必要条件ではあるけれど……。

ところが、たとえ流行が沈静化し、加えてたとえ冷えたビールが飲めたとしても、"肌にまとわりつくような蒸し暑さ"が解消されるわけではない。それどころか、気温は年々上昇傾向にある、とさえ報告されている。益々、夏場の暑さ対策が重要になってきているのだ。必然的に今年も、襲い来る高温多湿への最も手軽でエコな対策として、丁度今頃から学校や職場の衣替えが行われることになる。勿論家庭でも、これまで活躍してくれた冬物衣料から、半袖や半ズボンなど夏物衣料への入れ替え作業が行われる時期となる。

 

人間様ばかりではない。狭い庭に無理やり植えられ、すし詰め状態になっている庭木にも衣替えが必要だ。薄着ができる人間と同じように、剪定をして夏向けの枝振りにしてやる時期になってきたのだ。剪定には、狭い庭に合わせた背丈で抑えておく目的もあるのだが、木々への風通しを良くして、害虫から身を守ってやる目的もある。うっかり剪定を忘れると、一昨年経験した「チャドクガの一斉攻撃に一週間あまりで丸坊主になってしまった椿」の二の舞になってしまう。チャドクガの異常発生は、我が家だけの被害に留まらず、ご近所へも多大な迷惑を掛けることになる。今年はそうならないように、早めに衣替えをしてやることにしたのだ。

 



剪定前


剪定後

 

23日の土曜日、俄か庭師を自任する私の鋭い目(?)は、枝葉が必要以上に茂った"むさ苦しい庭"に向けられた。剪定前の写真を一瞥すれば分かるように、風の通りは悪そうだし、見ただけでも暑苦しい。これでは害虫の格好の餌場になってしまうに違いない。そこで今回は、花の終わった椿、コブシ、ボケを対象に、バッサリと枝葉を切り落とすことにした。

結果は前掲写真を見ての通りだ。剪定前・後の写真を見比べると、隣家の窓がスッキリ見えてしまうのはご愛嬌として、随分と風通しが良くなったのがお分かりいただけると思う。これだけ風通しが良ければ害虫も付かないだろう、とニンマリしながら切り落とした枝葉を片付けていると、いかにも危うい時期に剪定したことが分かる生き物を見つけ、ほっと胸を撫で下ろすことになる。食害の幼虫だ。

 

最も危惧していた、"椿の葉を食い物にするチャドクガ"は見つからなかったものの、コブシの葉の裏側に見慣れない幼虫を見つけたのだ。左下の写真がそれだが、頭が黒く胴体が半透明の琥珀色をしている、長さ1センチほどの幼虫だ。調べてみると、"コブシハバチ"の幼虫だということが分かった。我が家ではまだ被害に遭ったことはないが、コブシの葉を激しく食害するらしい。危ないところだ。人を刺す蜂ではないらしいが、食害を見す見す放っておくわけにもいかず、可哀想だったが75kgのメタボ荷重で圧死してもらうことにした。ゴメン!

 



コブシハバチの幼虫


マイマイガ(?)の幼虫

 

他の枝葉にも似たような虫がいないか注意しながら片付けていると、見ているだけで痒くなって仕舞いそうな毛虫に気が付いた。コブシではなくボケの葉に取り付いている。とりあえず写真を撮ってから退治をしようと、接写をしたのが右上の写真だ。インターネットで調べてみると、どうやら"マイマイガ"の幼虫らしい。「頭にある八の字の模様が特徴だ」と書かれていたが、残念ながら確認することなく処理をしてしまった。ただ、見た目は毒々しいが、人に害を与える毒針毛を持っていないというから一安心だ。

 

それにしても、危ういところだった。下手をすると、コブシもボケも食害で散々な目に会うところだった。良いタイミングで剪定をしたものだ。ところで、政界の衣替えはどうなるのだろうか。風通しの良い政界を望んでいる国民も結構いそうな雰囲気なのだが……。

【文責:知取気亭主人】

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