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知取気亭主人の四方山話
 

『バンクーバーオリンピック』

 

2010年2月17日

2月12日(日本時間2月13日)から28日までの約2週間に亘り、第21回冬季オリンピック競技大会がカナダのバンクーバーで開催されている。バンクーバーにはまだ行ったことがないこともあり、私の中では訪れてみたい都市の中でもかなり高位置につけている。そんな淡い憧れもあって、改めて地理のおさらいをしてみた。

バンクーバーはアメリカとの国境付近に発達した都市で、同じ湾に面した200km程南には、マリナーズの本拠地として日本人にはすっかりお馴染みとなったアメリカのシアトルがある。緯度でいうと、北緯49度付近に位置している。日本列島の最北端宗谷岬でさえ北緯46度に満たないことを考えると、かなりの高緯度である。これだけの高緯度であるから、時折テレビから流れてくる北海道の厳しい寒さから想像して、更に北にあるバンクーバーはどれほど"しばれる"のか、考えただけでも身震いしてしまう。ところが調べてみると、西岸海洋性気候に属していて、以外や以外、緯度の割には比較的温暖な気候らしい。

  

そうなると気になるのが、気温だ。早速調べようとしたのだが、手元にある理科年表には残念ながらバンクーバーのデータはない。ただ幸いなことにシアトルの月別平均気温が出ていて、ウィキペディア(Wikipedia)で調べたバンクーバーの月別の平均最低・最高気温と大差ない――桁までは違わない――ことが分かった。そこで、大まかな傾向だけを把握する目的で、バンクーバーに見立てたシアトル、そして年表に記載されている日本の代表都市として札幌と東京、さらには気象庁のデータから私の地元金沢にも御登壇願って、1、2、3月の平均気温を比較してみた。その表が表―1である。なお、統計期間は表に示したように、1971年から1999年までの29年間である。

  

  

  

一目瞭然であるが、シアトルは緯度的には南にある札幌よりも10℃近くも暖かく、東京と同じくらいの平均気温であることが分かる。バンクーバーはこのシアトルのまだ北に位置しているのだが、表-2に示したようにシアトルの平均気温は、バンクーバーの"平均最低気温と平均最高気温の間" (データの出典、統計期間は不明)に見事に収まっている。つまり、シアトルの平均気温を使っても「当たらずも遠からず」だと判断できる。また、昔読んだ旅行の本に、服装の備えとして「100q北上すると1℃気温が低下する」と覚えておくとよい、と書かれていたのを記憶しているが、その理論でいくとバンクーバーはシアトルに比べ凡そ2℃低いことになる。それでも、金沢とほぼ同じぐらいである。そうなると、今の金沢市内には殆ど雪が無いことから分かるように、今回の冬季オリンピックは比較的穏やかな気候のところで開催されていることになる。

  

  

  

勿論雪を必要とするスキー競技などの会場は標高が高く雪深いところにあるものとは思うが、開会式前の雪不足の情報や、既に競技が始まったモーグル会場の見るからに湿気の多い雪質だとか、雨でスノーボードハーフパイプの観覧席が使用禁止になったとかいった情報に接しても、こうして穏やかな気候であることを知ってしまうと「さも有りなん」と素直に納得してしまう。暖冬の影響だとニュースでは伝えているが、表−1のデータを見る限り、あながちそうとばかりとも思えない。

ただ、金沢でも「昔に比べると随分と雪の量は減った」という。温暖化の影響だろう。今年は度々寒気団が日本列島を南下し、ここ金沢でも雪の降る日が比較的多い年となったが、積もった雪も然程長くは持たない。きっと、バンクーバーも同じような状況に違いない。しかし、せめてオリンピック期間中は気温がこれ以上上昇しないことを祈るばかりだ。

  

下手をすると、何年後かには、冬季オリンピックが開催できるのは"グリーンランド"か"南極"だけ、なんてことになっていたりして……。

それは冗談としても、折角4年間も掛けて過酷な練習に耐えてきたトップアスリートには、万全な会場コンディションで戦わせてあげたいものだ。

もっと冷えろ、バンクーバー! そして熱く燃えろ、世界のアスリートたち!

【文責:知取気亭主人】

 

これくらいは欲しいな!(石川県旧白峰村)
 

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