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2010年7月21日
7月16日の金曜日は、今年の天候不順を象徴するような激しい天気の移り変わりをたった一日で見せてくれた、そんな一日となった。昼間は真夏を思わせる日差しが射していたのに、夜の8時頃から遠くで稲光が光り始め、案の定、深夜になると雷鳴が轟き強い雨が降り出した。昼と夜ではえらい変わりようだが、「不順な今年の梅雨」を閉めるには相応しいお天気だった、と私は一人秘かに納得している。
明けて17日土曜日、昨夜の荒れた天候とは打って変わって朝から強い日差しが照りつけ、早7月も下旬に差し掛かっていることを思い出させてくれた。この日を以て、九州北部や四国、中国、近畿、東海、関東甲信地方とともに北陸地方も梅雨明けとなり、いよいよ本格的な夏の到来となった。北陸の梅雨明けは、例年に比べると5日早いそうだ。それにしても、毎年のこととは言いながら、今年も局地的豪雨による被害が多発し、各地から届られる悲しい知らせが新聞やテレビ画面を埋めた年になってしまった。
「梅雨の末期には大雨になることが多い」と言われているが、今年も都合良く"例外"とはいかなかったようだ。九州や中国、中部地方など西日本を中心に、各地で記録的な豪雨が発生し、大きな被害をもたらした。被害地の映像を見る度に、まがりなりにも防災業務に携わっている者として、力の無さと悔しさを痛感させられるのだが、今年もまた同じ思いを持つことになってしまった。
地質が脆弱で雨が多く、加えて平地が少ないために災害の危険性が高い山麓や河川の近辺に住まざるを得ない日本の現状を考えると、これからもまだまだ豪雨に伴う災害発生の可能性は高い。特に最近は、地球温暖化に伴って、予測が難しく、しかも極狭い範囲で降る集中豪雨が多発しており、その激しい降り方は「観測開始以来最大の雨量」を記録する地域も少なくない。このような雨の降り方を、どこで発生するか予測しにくい局地豪雨であることから、いつの頃からか「ゲリラ豪雨」と呼ぶようになった。
広辞苑によれば、ゲリラ(guerrilla、スペイン語)は「(小戦争の意。ナポレオン一世のスペイン征服当時、スペイン軍のしばしば用いた戦法に由来する語)遊撃戦を行う小部隊。また、その遊撃戦法」と説明されている。加えて、上の説明で登場する「遊撃」を調べてみると、「あらかじめ攻撃すべき敵を定めないで、戦列外にあって臨機に味方を助けたり敵を攻撃したりすること」と説明されており、「ゲリラ」が神出鬼没の戦いぶりを表現する言葉として使われている事が分かる。つまり、動きを予測し難いのだ。そう考えると、「ゲリラ豪雨」は本当に言い得て妙だ。そんな、予測し難い豪雨にたまたま出会ったときの珍しい写真があるので、今回はそれを紹介したい。
最初の写真は、10日ほど前の7月9日の14時頃遭遇した豪雨だ。降りだす前から曇り空ではあったのだが、それまでは降る様子も無かったのに、強い風が吹いたと思ったら突然土砂降りの雨になった。その激しく降る雨の様子を会社の窓越しに撮ったものだ。左の写真が降り始めの頃で、既にその頃でも激しい雨で視界は悪かったのだが、辺りは見る間に暗くなり、右の写真を撮った時にはまるで日没間近を思わせるほどの暗さになってしまった。浪花節調に言えば、「空は俄かに掻き曇り……」と言ったところだ。兎に角天候の変化は激しかった。
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2010年7月9日14時06分頃撮影(金沢にて) |
次の写真は、梅雨時期のものではないが、東京出張中に遭遇した"突風を伴う豪雨"が暴れだす直前の空の様子だ。今から凡そ2年前、2008年8月21日に新橋駅で撮影した写真だ。17時55分頃撮影したものだから、本来の空はまだまだ明るい筈なのに、ご覧のように薄気味悪い暗雲が空一面覆っている。家内に見せたところ、竜巻を扱ったハリウッド映画「ツイスター」のようだ、と言う。確かに、雲の色といい、その暗雲が垂れ込めるスピードといい、これまで経験したことの無い異様な雲行きだった、と記憶している。その気味の悪さと激変振りに驚いて、思わずシャッターを切ったのだ。この写真を撮った直後から激しい雨が降り出した。正にゲリラ豪雨だ。このまま地球温暖化が進めば、こんな天候の激変と豪雨が増えていくに違いない。
下の暗雲が垂れ込めた写真を観ていると、神様が天罰を下しているように見えるのは、どこかにやましい気持ちが有るからなのだろうか?
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2008年8月21日17時55分頃撮影(東京、新橋駅にて) |
ところで、前前話の「魔が入る?」で、「車の運転中に意識が飛んだ」との経験談を書いたところ、読者の方からご心配いただき、ご丁寧なアドバイスも頂戴した。アドバイスいただいた24時間心電図やCT、MRI、さらには脳波の検査も行ったが、幸いなことに「特に異常はない」との診断結果がでた。原因が特定できなかったのは少々残念ではあるが、取り敢えず心臓や脳に大きな疾患はない事が分かっただけでも良かったと思っている。
ご心配いただいた方々に、この場を借りて御礼申し上げたい。ご心配いただきまして誠にありがとうございました。あれからはもう飛んでいません!
【文責:知取気亭主人】 |