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知取気亭主人の四方山話
 

『目に入れても痛くない』

 

2010年9月29日

「……」

無言でジッと見つめている。別に愛嬌を振りまいているわけでもないのに、どれだけ見ていても見飽きない。ガラス越しではあるものの、その愛らしい仕草に見とれていると、知らず知らずに口元が開き頬の筋肉が緩んでくる。浮き世の憂さを綺麗さっぱりと忘れさせてくれる、至福のひとときだ。

  

「○○○(嫁の名前)、よく頑張ったな! ありがとう」

「誰に似ているのだろう?」

「息子似かな? それとも嫁さん似かな?」

  

そんな私の好き勝手な思いをよそに、生まれたばかりの我が天使は、可愛い仕草を繰り返す。何をやっても、どんな顔をしても、どんなに泣いても、実に可愛らしいものだ。赤ちゃんや幼児はどこの子でも可愛いものだが、初孫となれば尚更で、まだ入れてみたことはないがきっと目に入れても痛くない筈だ。そんな現実離れしたことさえ、出来てしまう様に思えてくるから不思議だ。

  

予定日を丁度10日過ぎた9月22日(水曜日)の昼過ぎ、遂に我が家に初孫が生まれた。これを書いている26日現在、まだ名前は付いていない。長男夫婦から「子供が出来た!」の一報を聞いて以来、心待ちにしていた「ご対面」、遂にその時が来たのだ。ただ、連絡を受けたその日のうちにご対面したかったのだが、帝王切開での出産だったこともあり、妻の「今日はあまり押しかけない方が良いよ」のアドバイスを素直に聞き、その当日はグッと我慢して楽しみは次の日に取っておいた。次の日まで取っておいたことはおいたのだが、"お預け"を食らった犬の"待ち遠しい気持ち"が良く分かる。特に、お産に立ち会っていた家内が一番に抱かせてもらった、という羨ましいことを聞いていただけに、尚更お預けの時間を長く感じてしまったのだ。そして、待ちに待った「ご対面」の様子が、出だしの文章だ。

  

父親になったばかりの長男に連れられ、里帰りしていた長女と次女、そして私の四人で産院に行ってきた。四人とも、新生児室のガラス越しなど構わずに、デジカメでバシャバシャと撮り捲りだ。

  

  

「可愛い寝顔だね」

「アッ、笑った!」

「見て、見て、欠伸した!」

「可愛い! "いないいないバー"してる!」

  

産院だけに大きな声は出せないが、満面笑みの長男を筆頭に全員大はしゃぎだ。新生児室には四人の赤ちゃんが寝かされていてどの子も愛らしいのだが、どうしても孫の方に目が行ってしまう。本当に可愛いものだ。大泉逸郎が歌って大ヒットした歌謡曲「孫」に出てくる歌詞そのものだ。

  


なんでこんなんなに 可愛いのかよ
孫という名の 宝物
じいちゃんあんたに そっくりだよと
人に言われりゃ 嬉しくなって
下がる目尻が 下がる目尻が
えびす顔 ♪

  

撮った写真を見ながら、「長女に似ている」とか「やっぱり父親にそっくりだね」とか、生まれたばかりだというのに、もうそんな話題に花が咲く。ただ、残念なことに「じいちゃんあんたに そっくりだよ!」の声がどこからも聞こえてこない。「きっと誰かが言ってくれる」と密かに待っているのだけれど、誰も言ってくれない。もっとも、孫は姫だから私似でない方が幸せなのかもしれないのだが……。

【文責:知取気亭主人】



将来は「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」と言われる女性に!

 
 

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