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知取気亭主人の四方山話
 

『巨大地震の猛威』

 

2011年3月16日

天変地異とはこういうことを言うのだろうか。兎に角凄まじい。民放でさえ全くコマーシャルを挟まず時々刻々と放映していた被災地の状況は、目を覆うばかりの惨状だ。亡くなった方は15日で現在既に3,000人を超え、まだ1万5,000人を超す人々の安否が分からなくなっている。住民の半分近くが安否確認できない自治体もあり、巨大地震は東北日本に甚大な被害をもたらした。激しい揺れと津波、今回の巨大地震はこれだけでなくもう一つ、これまで経験したことが無い不気味で危険な災害をも発生させている。地震に対して安全だと言われ続けてきた原子力発電所に、深刻な被害が発生したのだ。その衝撃ニュースは世界を駆け巡り、近隣諸国ばかりでなく、世界の国々を不安に陥れている。原因は想像を遥かに超える津波、だというのだが……。

  

津波に襲われた被災地はどこも想像を絶する様相だ。中には、建物の痕跡すらなく、多くの人達が生活していたことさえ感じさせず、まるで更地のように見える凄まじい集落もある。戦慄さえ覚える津波の猛威だ。住宅も乗用車も大型トラックも、もっと大きく重たい船も列車も、津波の猛威の前ではまるで木の葉と同じだ。それらが弄ばれながら押し流されていく様は、スマトラ島沖地震のあの衝撃的なシーンを思い起こさせる。繰り返し放映されているが、身のすくむような恐ろしい映像だ。加えて、津波が去った後に大きな船がビルの上に押し流されていたり、重く大きな列車がくの字に曲がって運ばれていたりする様子に、津波の底知れぬ力を改めて思い知らされた。

と同時に、あのスマトラ島沖地震の惨劇に衝撃を受けていながら、何となく「対岸の火事」として安心していた部分が自分にもあった事に気が付き、愕然とさせられた。日頃から「防災」を口にしている身としては、本当に情けない話だ。近年の日本でも悲惨な津波被害を受けているにも拘らず、お得意の「のど元過ぎれば…」になってしまっていたらしい。

凡そ30年前の1983年に発生した「日本海中部地震」(M7.7)で遠足の生徒が犠牲になったり、その10年後に発生した「北海道南西地震」(M7.8)で奥尻島が甚大な被害を受けたりしたのも大きな津波だった筈なのに、である。確かに当時は衝撃を受けたのだが、記憶に留めるには、20年という歳月は少し長過ぎたのかも知れない。

しかし、今回の惨劇で津波の恐ろしさを改めて思い知らされた。私だけではなく殆どの日本人にとって、これほど多くの衝撃的シーンを見た経験はない。瓦礫と化した建物や構築物、車や船など、その散乱している状況、そして人は勿論生物の気配すらしない廃墟の街は、瓦礫の山ながらまるで賽の河原だ。いち早く高台に逃げ難を逃れた方々は、どんな思いで自分達の街が蹂躙されていく様子を見ていたのだろうか。中には、肉親や知り合いが流されていくのを目の当たりにした人もいる。ビデオの中で「早く、早く!」と叫ぶ悲壮な声が、今でも耳に残って消えない。むごい!

  

11日(金曜日)の14時46分頃、東北の太平洋沿岸で発生した超巨大地震は、岩手県から福島県にかけての太平洋沿岸を中心として未曾有の被害をもたらした。NHKでは「東北関東大震災」と呼んでいる(東日本大震災と呼ぶメディアもある)今回の地震は、規模を示すマグニチュード(M)が2度にわたって上方修正され、最終的に「これまで日本では観測されたことが無いM9.0の観測史上最大の地震であった」と発表された。訂正前のM8.8でさえ想像を絶する大きさなのに、M9.0とは桁違いに凄い。M9.0を超す巨大地震は、地球規模でみても20世紀以降で今回も含めまだ5度しかないという。それ程巨大な地震であったし、想定外の巨大な津波を引き起こす恐ろしいエネルギーを秘めていた。

長さ500q、幅200qの広い範囲の岩盤が動き、この巨大な地震を発生させたらしい。この範囲で時間的に少しずつずれながら、3つの大きな地震が起こったのだというから堪らない。このような地震動は、過去にも起こったとされる、「東海地震、東南海地震、南海地震の連動」を彷彿させるのだが、これらの地震も甚大な被害を発生させていることが知られている。やはり、自然の力は人知を超えている。しかし、自然の中で生かされている以上、そして地震多発地帯の日本に住んでいる限りは、どれほどの被害を受けても、これを乗り越えていかなければならない。また、我々にはその力が、団結力が、そして苦難を跳ね返すだけのエネルギーがあると信じている。

  

「ささやかながら自分も何かのお役に立ちたい」と思っているが、復興の声援とエネルギーは各地から寄せられている。今回の地震の前に大きな被害を受けたニュージーランドを始めとして、お隣の韓国も中国も、世界の多くの国々がいち早く支援の手を差し伸べてくれている。有難いことだ。国内でも支援の輪は急速に広がっている。未曾有の大災害であることは間違いないが、日本ならば必ず復興できると信じている。敗戦直後のあの混乱期を乗り越えたのだから……。

  

被災地の方々にお見舞い申し上げるとともに、一日も早く心安らかな日々が訪れることを願ってやみません。

【文責:知取気亭主人】

 


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