いさぼうネット
賛助会員一覧
こんにちはゲストさん

登録情報変更(パスワード再発行)

  • rss配信いさぼうネット更新情報はこちら
知取気亭主人の四方山話
 

『なでしこジャパン優勝』

 

2011年7月20日

美しくも逞しい“大和撫子達”が、日本サッカー界に素晴らしい金字塔を打ち立てた。ドイツで開かれていた第6回女子サッカーワールドカップ大会で、我らの「なでしこジャパン」が難敵のアメリカを下し、見事世界一に輝いた。男女を通じ、日本チームが、またアジアのチームが、サッカーのワールドカップで初めてチャンピオンになったのだ。世界一である。兎に角快挙である。加えて、キャプテンの澤選手が、MVPと得点王にも輝いた。素晴らしい、の一言に尽きる。

ただ、私にとって残念なのは、生中継の興奮を味わえなかったことだ。当初は観戦するつもりでいたのだが、早朝4時近くの放映とあって睡魔には勝てず、寝てしまったのだ。かすかに、夢の中で「2−1で日本の勝利」を味わったのだが、今思うと何故か冷めた勝利の瞬間だった。そんな“不思議な感覚”だったのは、どうやら勝利の瞬間を選手やファンと共有できなかったことが原因らしい。朝になって、「少し観戦していた」という妻に聞いたのだが、聞けば聞くほど見たくなる。悔しい!

テレビ各局で特集されていた朝のニュースで、遅ればせながらワンシーン、ツーシーンを見せてもらうのだが、そこに行くまでの流れが殆どカットされているので、極めて臨場感に欠ける。悔しい限りである。ただ、PK戦を制し勝利が決まった瞬間の選手たちの喜びようを見ていて、遥か遠くに離れしかも時間的に過ぎてはいるものの、多少なりとも歓喜の渦に参加させてもらった気がした。嬉しかった! バンザーイ!

 

それにしても、本当に凄い事をやってくれた。決勝で戦ったアメリカに比べると女子のサッカー人口が遥かに少ないサッカー後進国の日本が――7月15日の朝日新聞朝刊によれば、アメリカの女子サッカー人口は約800万人、これに対し日本は4万人弱らしい――、そして欧米選手に比べると遥かに体格的に劣る日本選手が、体格のハンディーをものともせず、サッカー先進国である欧米の強敵を撃破し見事世界の頂点に立ったのだ。予選リーグでの戦いぶりを見て「少しは活躍してくれるだろう」とは思っていたのだが、ここまで活躍してくれるとは驚きだ。ただ、準々決勝でドイツに勝ったあたりから、私の中では「これはひょっとしてひょっとするぞ」の期待が大きく膨らんでいたのも事実ではある。

予選リーグも含め、どの国も同じではあったろうが、特に体格で劣る“なでしこ達”にとって厳しい試合の連続だったような気がする。そんな中で、ドイツ戦やアメリカ戦のニュースを見ていて思ったのは、時として気まぐれな“勝利の女神”を“なでしこジャパン”の選手達は完全に味方に付けたな、と言う事である。サッカーに限らず、これまで時の運・不運で勝敗が決してきた試合を何度も見てきたが、今回の決勝トーナメントに入ってからの戦いもそんな甲乙つけ難い、白熱した試合が多かった。そんな中で、勝利の女神は、他のチームにはない何かを「なでしこジャパン」に見つけたに違いない。だから、なでしこ達に微笑んでくれたのだと思う。ただ、そんな“気まぐれな勝利の女神”を味方に付けたのも、勿論実力の内である。

 

「なでしこジャパン」の快挙は、3.11の大震災以来、気の滅入る様な話題ばかりで自信を失いかけ俯くことが多かった国民に、久し振りに、本当に久し振りに明るい話題を提供してくれた。そして、決勝戦で見せた最後まで諦めない姿は、「やればできる」を身をもって証明してくれたばかりか、被災者にとてつもなく大きな勇気と希望を与えてくれた。

沢山の人達が被災して苦しんでいる中で好きなサッカーができる喜びと幸せを噛みしめ、被災した人達に是が非でも「復興に立ち向かう勇気と希望を失わないこと」を伝えたいと臨んだ今回のワールドカップ、この大会に参加した各国もそれを知っていたし、勝利の女神も知っていたに違いない。そして、勝利の女神にその熱い思いを届けたのは、「なでしこジャパン」のひたむきさだったのではなかろうか。

 

「なでしこジャパン」の皆さん、本当にオメデトウ! そして感動を有り難う!

 

【文責:知取気亭主人】
  


なでしこ
 

Copyright(C) 2002- ISABOU.NET All rights reserved.