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知取気亭主人の四方山話
 

『何か変!』

 

2011年9月7日

庭の椿が花を咲かせている。9月に入ったとはいえ、まだ夏だ。開花に気が付いた土曜日まで連日30度を超え、秋の気配さえ一向に感じさせていなかったのに、何をどうしたことか椿の花が咲きだした。いつもなら、2月〜4月頃に見ごろを迎えるのに、である。朝晩グッと冷え込んで冬と勘違いしてしまった、などという事も全くない。一体どうしてしまったのだろう。植物の体内時計を狂わしてしまう異変が、目に見えないところで始まっているのだろうか。ところが、植物ばかりではない。近年、「自然」のリズムが大きく狂い始めているのではないか、と不安になってしまう出来事があまりに多い。

 

今年に入ってもそうだ。3.11東日本大震災も勿論だが、あれ以来頻発している日本各地での地震、ゲリラ豪雨の多発、先月末から西日本を中心に記録的豪雨をもたらしている台風12号による豪雨災害など、傷ついた日本をいたぶるように襲う自然災害が急激に増えている。こういった災害は、昔からあった事はあったのだが、何か変だ。これらの自然現象(=威力)が、かつてない程激しくなってきているように思えるのだ。

台風12号では、奈良県上北山村で8月30日の降り始めからの雨量が1800mmを超えたという。これは、東京の平均年間降水量1466.7mm(1971年から2000年までの平均値:平成22年理科年表より)はもとより、雪の影響を受ける日本海側の都市新潟の1775.8mmをも超える、物凄い量だ。しかも、暴風圏を遥かに超える範囲に雨雲を発達させ、日本各地に大雨をもたらした。その結果、6日現在で死者・行方不明者が100人を超えてしまった。

大型の台風であった上に自転車並みのゆっくりとした動きであった事が、長時間に亘り大雨を降らした原因だ。過去にも台風による被害は度々発生しているが、同時にこれだけ広範囲に大雨を降らした台風は記憶にない。北から張り出していた高気圧が台風の行く手を阻む形になった事によるものらしいが、気流の流れなど地球を取り巻く環境に、これまでと違う変化があるのかもしれない。

そういった視点で世界を眺めてみると、初めて聞くような災害ニュースが各地から聞こえてきている事に気が付く。地震など無縁だと思っていたアメリカの東海岸で、比較的大きな地震が発生したのもその一つだ。

 

8月23日、アメリカ東海岸のバージニア州でマグニチュード5.8の地震が発生した。日本では大した大きさの地震ではないが、大地の揺れに殆ど遭遇しない人達にとっては、さぞや驚いたに違いない。東日本大震災で未曾有の被害が発生したこともあってのことだと思うが、大きな揺れに騒然としている様子がニュース映像で流れて来た。彼の地にとってこのクラスの地震は、凡そ135年ぶりだったというから、地震慣れした日本人と違って、あの驚き様も良く理解できる。しかし、東海岸には本当にビックリした。過去に起こった地震の位置を示す世界地図では、地震の発生を示す黒丸で埋め尽くされる日本と違い、アメリカの東海岸には黒丸がほとんどなかったと記憶しているからだ。ただ、地球上のどこであれ、プレートの上に生活している以上、地震に遭う可能性がゼロではないのだが……。

また、アメリカ東海岸をなめるように北上して、北東海岸に甚大な被害を出した大型ハリケーン「アイリーン」のニュースにも驚いた。ニューヨークにハリケーンが上陸するのは実に117年ぶりの事らしいが、「ハリケーンは、フロリダ半島の西側、主にメキシコ湾に面したニューオーリンズなどに上陸するもの」と思い込んでいただけに、ビックリである。しかも、今回ニューヨークの一部の市民に避難命令が出されたという。これも初めての事だというから、ニューヨーク市民は言うに及ばず、アメリカ政府もさぞや緊張したことだろう。

このように、比較的災害ニュースには登場しないアメリカ東海岸が、最近相次いで登場している。何かこれまでと違う。「この程度の変化は地球の歴史から言えば一瞬の揺らぎでしかない」と異を唱える人もいるだろう。そうかと言って、「地球温暖化やエルニーニョ、あるいはラニーニャ現象の影響だ」と決めつけてしまうには、私の知識は余りに乏しい。しかし、こうも大きな自然災害が続くと、私と同じように「地球大丈夫かな?」と不安になる人もいる筈だ。ましてや、こんな季節外れに椿を見れば、「何か変!」のモヤモヤした気分は一層強くなる。そんな時、私のモヤモヤをひょっとしたら吹き飛ばしてくれるのではないか、と思わせる驚きのニュースを知った。太陽で磁場が反転し始めた、というものだ。

 

日本の太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極域で磁場が反転する様子を観測することに成功し、その結果反転周期が予想より2年以上早い事が分かった、というニュースだ。しかも、今回反転が見られるのは北極域だけで、もう一方の南極域では安定な状態を保っており、太陽の基本的対称性が崩れているという。また、磁場の反転と11年周期で一致していた黒点の増減周期が、12.6年に延びたことも明らかになり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「太陽が従来と異なる状態になっていると推測される」との見解を発表した(「ひので」の観測成果、2011年8月31日)。今までにない太陽活動が観測されているのだ。こういった太陽活動が地球の気象に影響を及ぼすことは良く言われているところであり、ひょっとしたら、私のモヤモヤの原因となっている自然現象は、この異常活動が原因なのかも知れない。もしそうだとすると、まだまだ自然の猛威は収まらない可能性が高い。

もういい加減にして欲しいものだが、太陽が相手では如何ともし難い。だとすれば、自然現象は素直に受け入れて、身を守る術を身に着けるのが最善の対応だ。確かに、分かってはいるのだが……。

【文責:知取気亭主人】
  


未だ夏ですよ!(我が家の椿、2011年9月3日撮影)                                           
 

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