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知取気亭主人の四方山話
 

『ボクはコントロールされている?』

 

2011年11月16日

先日、とんでもない事実が発覚した。ボクの体に得体の知れない物体が埋め込まれていたのだ。自覚症状はこれまで全く無かったし、ましてや埋め込まれた記憶もない。しかし、確かにその妙な物体は、今も左手に存在している。まさかとは思うが、SF映画宜しく、地球外生物によって密かに埋め込まれたのだろうか。ボクをコントロールするために……。そう考えると合点がいく事が多々ある。

酒を飲むとハイテンションになって、子供――誤解が無いように説明を加えると我が子――を良く追いかけ回したり、恥ずかしくも無く大勢の前で踊ったりしたのも、彼らにコントロールされていた可能性が高い。酒を飲むこと自体も含め、何せ意識しないのに体が勝手に動いてしまうのだから、きっとそうに違いない。また、「寒い!」と皆からひんしゅくを買ってもついつい口をついて出てしまう親父ギャグも、コントロールのなせる技なのだろう。ついつい出てしまうのだから……。恐るべし地球外生物、である。

 

ところで、何故「コントロールカプセルかも知れない物体」に気が付いたかと言えば、レントゲン写真である。故あって、手のレントゲン写真を撮った。すると、撮り終わって間もなく、レントゲン技師が「左手を手術したことありませんか」と小走りに聞きに来た。驚いて、「イヤッ、有りませんけど何か写っているんですか」と聞くと、「そうですが…、詳しくは先生にお聞き下さい!」と妙に思わせぶりな返事が返ってきた。

そんな言い方をされ、いささか気になって来た。しかし、いくら記憶を辿っても、本格的な手術をしたのは鼻位なもので、後は怪我の縫合手術程度しか思い出せない。母の話では、幼少のみぎりに三度死にかけたと言うが、左手の手術をしたことがあるとは聞いていない。したがって、技師の頭をよぎったであろう「手術道具置き忘れ」の類も有り得ない。一体何だろう、と必至になって記憶の糸を手繰ってみたものの、どうしても分からない。そうこうしているうちに、いよいよ診察の時間となった。そこで見せられたのが、下の写真だ。

 


写真-1

写真-2

 

ご覧通り、中指と薬指の間に、その物体は確かに写っている。写真-2を見ると、なんだか宇宙に浮かぶ人工衛星のように見えなくもない。太陽パネルを広げているようだ。それは兎も角として、医師もレントゲン技師と同じことを聞く。同じように答えて、二人で「一体何でしょうね?」と考え込んでしまった。

「針のように見えるけれど、痛みや違和感はないですか?」と聞かれて、「全くないです」と答えると、医師は困ったような顔を見せ、やがて、「不都合が無ければ敢えて取り出すことも無いでしょう」と妙に明るい声で結論を言い放った。ひょっとしたら、「地球外生物によって埋め込まれたカプセルではないか」と疑い始め、「そんなものに関わりたくない」と、「我関せず」を決め込んだのではないだろうか。あり得る話だ。

 

しかし、本当に他の可能性はないのだろうか。例えば、怪我をしたときに針状の物体が刺さったのに気が付かなかったとか、である。そこで、油切れ寸前の脳を再びフル回転し、必死で思い出そうと試みた。ところが、油切れの脳は、なかなかフル回転してくれない。結局手掛かりになりそうな事は、何一つ浮かんでこない。

確かに子供の頃、ナタで人差し指の骨まで切り縫合手術をしたとか、二股ソケットに針金を突っ込んで感電したとか、イタズラで少々の怪我をしたことはあるが、そのどちらも右手だ。左手は、鎌で人差し指を切ったとか石で親指の爪を潰した位なもので、他に今も傷として残る大きな怪我はない。勿論、針を刺したり、棘を刺したりした程度の事は数限りなくあったが、痛さでその度に抜いていた筈だ。昔の子供が皆そうだったように、いつも擦り傷だらけだったことは否定しない。しかし幾らボクでも、針のようなものを刺さったままにして置くことは無いだろう。そこまで鈍感ではない、と思っているのだが……。

 

そうなると、ボクの中では――多分主治医もそう思っている――地球外生物陰謀説が、益々信憑性を帯びてくる。「なぜこんなボクが選ばれたのか」が少々引っ掛かるところではあるのだが……。ひょっとして、酒にだらしのないのが良かったりして……。

とまあ、本来であれば、“疑問なんかなんのその”で、「ボクは選ばれし者!」と気分を良くしていたいところなのだが、実はそんな好き勝手な誇大妄想に暗雲が垂れ込める、緊急事態が発生している。と言うのも、「アメリカ政府は、地球外生物が人間と接触した証拠を持ってない」とアメリカ政府が公式見解を発表した、と報じられているからだ(11月8日、読売新聞、http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111108-OYT1T01009.htm)。これが真実だとすると、カプセルだと思い込んでいる物体は、何時、誰が、どんな目的で、埋め込んだのだろうか。それとも、アメリカにはない証拠が、世界で唯一の証拠が、日本の、金沢の、ボクの体の中にあったりして……。しかし、アメリカの見解が地球全体に当てはまるとすると、ボクの妄想はどうなるのだろう。そうか、ひょっとして、世界制覇を狙う悪徳一味の人体実験かもしれない……。

どうやら、ボクの誇大妄想癖は死ぬまで治りそうにない。          

【文責:知取気亭主人】
  
 

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