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知取気亭主人の四方山話
 

『インフルエンザ顛末記』

 

2012年2月15日

「生まれてこの方、巷でどんなに流行していてもインフルエンザだけには罹ったことが無い」が健康に対して残されていたかすかな自信だったのだが、とうとう、そのかすかな自信も、見事に打ち砕かれてしまった。厚生労働省が発表したインフルエンザ情報で、8日現在の医療機関当たり受診患者数が、福井県(64.41)、岩手県(58.98)、に次いで石川県(55.65)が全国第三位になったのと呼応するように、遂に私も罹患してしまった。

因みに、厚生労働省は、「感染症サーベランス」と呼んでいる事業を実施しており、 全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関を定め、ここを受診したインフルエンザ患者数を週毎に把握しているという。過去の患者発生状況をもとに基準値が設けられていて、保健所毎にその基準値を超えると、注意報や警報が発生する仕組みになっている。テレビで報じられているインフルエンザ警戒・注意報マップも、そのデータが基になっているらしい。

そして、10日の金曜日、遂に日本全国が警報レベルになり、推定の患者数が211万人を超えた、とテレビや新聞で報じられていた。幾ら新しい物好きだといっても――最近はそれほどでもなくなってきたが――、病気の流行に乗りたい訳ではない。しかし、そんな思いとは裏腹に、どうも体の方が流行に乗せられ易くなって来たのか、とうとう罹ってしまった。でも、いつ流行に乗ったのか定かでない。ただ、「なんだかおかしいぞ?」と感じる体調が二、三度あった事は確かだ。そこで、いつ罹ったのか思い出す意味も込め、体調の変化を辿ってみることにする。

 

1月31日、掛川市にある会社の宿舎に泊まった。ところが、その夜の冷え込みが半端でなく、寒くて何度も目が覚めてしまった。寒くて目が覚めるなんて、長野県の青木湖でキャンプをした時以来だ。水道が凍結していたのだから、かなりの冷え込みだったのは確かだが、お蔭でこの日から風邪気味になってしまった。少々のどが痛む。

2月4日土曜日、風邪気味の体調がスッキリしないまま、午前中3.5時間ほど雪掻きをし、たっぷりと汗をかいた。体調は相変わらずだ。少々のどの痛みがあるのと、36度前後のやや低めの平熱が36.7、8度の一般的な体温に上がったぐらいで、薬を飲むほどではない。風呂に入り、夕方から55名弱の会合に参加した。ただ、この「ホンの一寸だけ調子が落ちている」が、インフルエンザ罹患に繋がったのかもしれない。

 

そんな調子のまま週明けを迎えたのだが、2月6日、とうとう予兆が出た。客先で打ち合わせていた時の事だ。18時を超えた辺りで、突然背中に悪寒を感じるようになった。嫌な予感がして、家に着いて体温を測ってみると37.2度、食事が済むころから益々熱っぽくなり、やがて38度を超えた。翌日(7日)から東京出張の予定が入っていたこともあり、以前処方してもらった解熱剤を飲み――後で医者に言われたのだがこの薬がインフルエンザには良くなかったらしい――、風呂にも入らず早々に床に就いた。ところが体のだるさや熱っぽさは一向に収まらず、2時間おきに目が覚めてしまう。熱も徐々に上がり4時ごろには遂に39度を超えた。

ところが、である。明け方の5時頃から30分ほど時間を掛けてびっしょりと汗をかき、体温は36.5度まで一挙に下がり、だるさも大分収まってきた。「良かった、これで風邪ともオサラバ」と判断し、東京出張を決めた。何しろ、6時半には家を出ないといけないから、判断を早くする必要があったのだ。

 

飛行場への移動中も搭乗待機中も、体調は万全とまでは行かないものの、然程おかしくならない。これなら大丈夫と思っていたのだが、着陸をして暫くすると、また悪寒がぶり返してきた。羽田空港では天候の悪化により着陸をやり直したのだが、これがその後の体調悪化を予感させる予兆だったとは、その時は全く気付かなかった。

二ヶ所でお客さんと面談し、残すは夕方の一件だけとなった頃から、体調は悪化の一歩を辿るようになって来た。地下鉄を使っての移動で、階段が恨めしい。コンビニで強壮剤を飲み体力回復を試みるが、望むような万能薬がある筈もなく、会う頃には最悪の状態だ。「食事でもしながら…」と、店に入ったのだが食欲が湧いてこない。ましてや、いつもだったら舌なめずりするアルコールも欲しくない。大好きな日本酒を頼んだのだが、結局6勺も口に入れただろうか。相手に体調を説明し、早々に切り上げ20時頃にはホテルのベッドに潜り込んだ。

横になるなり、直ぐに眠りについた。ところが、前日(6日)と同じようにほぼ2時間おきに目が覚めてしまう。ただ、前日と違って汗はかかない。そのためか、翌朝(8日)になっても体調はスッキリしない。そんな状態のまま何とか用事を済ませ、帰路に着いた。

家に着いたところで早速体温を測ってみた。38度はないものの、37.5度辺りを前後する。ところが、明け方になって測ると、38.5度と再び上昇しており、一向に下がる気配を見せない。喉の痛みは増し、唾を飲むのも痛い。体の節々が、痛だるい。9日、自己免疫力だけに頼るのを遂に諦め、掛かり付けの医者に行ってきた。

先生は「東京出張前に診せに来れば、今頃はもう治っていたのに」と言うのだが、“時既に遅し”である。インフルエンザの診断と共に、大量のお薬と外出禁止令を頂き、ウィルスとの最終決戦に入っていった。結局11日の土曜日まで寝床を離れられなかった。私の完敗である。

 

さて、以上が私の「インフルエンザ顛末記」であるが、一体どこで感染したのだろうか。インフルエンザの――接触感染や空気感染もあるらしいが――多くは飛沫感染だというから、感染者と接触する必要があるのだが、そうすると4日の会合か、6日の面談ということになる。6日にあった二人は、確かに違う意味で毒はありそうだが(失礼!)、至って元気だった。すると、彼らから感染した可能性は低い。となると、残すは50余人も集まった会合だ。アルコールも入り、最後はかなり盛り上がっていたから、飛沫も大分飛び交っていたに違いない。そう考えると、この会合で感染したとするのが順当なところとなる。そうなると、潜伏期間は凡そ2日となる。これも順当なところか!

 

今思うと、風邪で体調を落としていたところに浴びせられた、アルコール混じりのウィルス飛沫攻撃にやられた格好だが、かえすがえすも悔しいのは、あの会合の時徹底的にアルコール消毒をしなかった事である。中途半端にしてしまったのだ。尤も、先生のご指導では、「体内でのアルコール消毒は全く効き目がない」ということだから、徹底してもどうなっていたかは……である。ただ、気休めでも良いからネェ〜、もっと飲んどけばよかった!

【文責:知取気亭主人】  

 

 


 のどの痛みにはキンカンをどうぞ!

  

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