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知取気亭主人の四方山話
 

『ハチ騒動』

 

2012年8月1日

「月日が過ぎ去るスピード感覚は年齢分の一」と言われているが、そのせいか今年は昨年より早く八月がやってきた。その八月と言えば? そう夏休みだ。もう戻っては来ないが、夏休みがふんだんにあった子供の頃が懐かしい。という訳で、今回の四方山話はその八月に因んで、ではなく、ただ単なる語呂合わせで「ハチ」に関する話題を提供したい。ブンブンと羽音五月蝿く、しかも刺されると痛い、あのハチである。毛虫などを捕食してくれる益虫なのに何故か嫌われている、あのハチだ。

ハチの幼虫を食べたり魚釣りの餌にして遊んだりした私の観察では、餌となる花の蜜や蛾などの幼虫が増えてくる春から秋に掛けてが、ハチの活動時期だ。今のこの猛暑の中でも、熱中症もなんのそのと、活発に活動している。

周囲の自然に恵まれている我が家は、ハチの行動範囲に入っているらしく、緑のカーテンにと植えたキュウリやゴーヤの花目当てに、そして植物に取り付く沢山の虫たちを目当てに、色々なハチがやってくる。時々、一段と大きな羽音をさせて、大人の女性の親指程もあろうかという、大きなオオスズメバチもやってくる。ところがそんなハチたち、家の外で餌を探して飛んでいるばかりでなく、時々、避暑地と勘違いしたのか突然家の中まで押し掛け、家人を驚かせてくれる。そんなハチが、ちょっとした騒動を巻き起こした。

長男夫婦は、現在借家住まいをしている。築30、40年は経っているのではないかと思われる、古い木造の一軒家だ。家のすぐ裏には幅30m程の凹状の荒れ地があって、その先は自然公園に指定されている山林へと続いている。すぐ近くまで雉が出てきたり、同じ団地の山際にはクマも出没したりする、そんな自然に恵まれた環境の団地に住んでいる。環境が良いのは団地ばかりではない。宅地そのものも生物多様性に富んでいて、裏庭にはモグラも巣食い、クモを始めとする小さな虫達と共に、――言い方を変えると手入れを殆どしていないということになるのだが――豊かな自然を演出している。

今回話題とするハチも、チョクチョク顔を見せている。ところが、余程気にいったのか、顔を見せるだけに留まらず、迷惑なことに居つき始めてしまった。そして図々しくも、家の中まで侵入するようになってきた。家には1歳10ヶ月の幼児がいるから大変だ。

長男が家の周りを探索して、縁側の屋根裏に、スズメバチらしきハチが出入りしているのを見つけた。借家ということもあって管理している不動産屋に連絡を取り、大家さんの知り合いという養蜂家に駆除してもらうことになった。

出入りしている隙間から殺虫剤を注入し隙間を埋めて完了、と上手い具合に行く予定だったのだが、しばらく経つと、再び家の中に違法侵入するようになってきたという。どうやら、完全に駆除出来なかったうえに、別なところに出入りできる隙間があったようだ。連絡を受けて様子を見に行くと、確かに別な隙間から出入りしている。ハチの種類はキイロスズメバチで、オオスズメバチ程大きくはない。しかし、幼児にとっては危険な生物だ。再び不動産屋に連絡を取り、事の仔細を説明して、今度はハチの駆除の専門家に来てもらうこととなった。

専門家が下見をして決めた駆除の方法は、結局前回と同じ方法となった。違うのは、屋根裏の板に、薬剤注入用の穴を開けたことだ。その駆除の様子を写真に収めたので、ご覧頂きたい。


(1)防護服に身を包み穴開け

(2)この穴から薬剤注入

(3)注入作業

(4)注入薬剤

如何だろう? 私も初めて見たが、結構大層な作業だ。しかし、お蔭で駆除は成功したらしく、その後ハチは姿を見せなくなった。さすがプロである。

ところで、そのプロの話に依ると、最近、住宅地の近くで巣を作るスズメバチが増えているのだという。その理由の一つ、そして最も有力な説が、街中や住宅地で捨てられているジュースの缶やペットボトルだという。残っている量は僅かとはいえ、ジュースは極めて上質な餌で、これが簡単に手に入るようになったため、餌の近くで巣を作るようになって来たらしい。作業してくれた会社だけで年間100件程の駆除依頼がある、というから驚きだ。どうやら、人間のマナーの悪さが、回りまわって来ているらしい。これを称して、“バチが当たる”と言うのだろう。ハチの駆除をする前に、人間様のポイ捨て駆除を徹底する必要がありそうだ。

【文責:知取気亭主人】

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