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知取気亭主人の四方山話
 

『癒されていますか?』

 

2012年9月26日

孫娘が先日、2歳になった。早いものである。最近では、我々との会話も大分意思疎通ができるようになって来た。様子を見ていると、大人の話す言葉を上手いこと真似していて、その覚えの早さには驚かされる。また、保育園に通い、家族以外の友達や先生と集団生活をしているせいか、家庭では使っていない筈の言葉や体での表現を披露して、周りの大人が顔を見合わせることも良くある。しかし、どんなに驚かされても、その仕草や会話は可愛いものである。

「あやちゃん(孫娘)が歌っている様子を撮った動画を見ては癒されている」と言う、離れて住む長女ではないが、私にとっても家族にとっても、まさに“癒しの天使”となっている。本人に“癒しの天使”となっている自覚は無いだろうが、幼子が身近にいるという事は、有難いことである。「乳児や幼児の笑顔は、世話をしてくれる事へのお礼」という話を聴いたことがあるが、笑顔以外の“癒しの力”も含め、本当にそうなのかもしれない。

そんな孫と付き合っていると、世の中の喧騒やストレスを忘れさせてくれ、ややもすると疲れ気味の心に“やる気スイッチ”を入れることができる。失敗した時や、暗い話題で気が滅入っている時など効果てきめんだ。そこで、と少々強引な導入であることを承知で、ある文章を紹介したい。極めて個人的な内容で申し訳ないが、孫の様子を書き留めた、両親と保育園との連絡帳だ。皆さんが私と同じ様に癒されるかどうかは甚だ自身無いが、それでは始めることにしよう。

<保育園より>4月23日

昼食にハンバーグが出ました。一緒に食べていたお友達が残しているのを見て、「かしてぇ〜、かしてぇ〜」と一所懸命お願いしていました。給食を片付けようとすると、「あぁ〜」と手を伸ばして残念そうでした。(※何か欲しい時、「かしてぇ〜」と言うのが口癖)

<家庭より>5月7日

大きい鯉のぼりを見て、「おたかな!おたかな!おいちいね〜ッ」と言っていました。

<家庭より>5月10日

最近は夜寝るときに、「パパここ」、「ママここ」と寝る場所を指定され、「ねんねんよ〜、おころりよ〜、パパはいい子だねんねしな〜」と寝かしてくれます。(クマの)プーさんのぬいぐるみにも「こうやってー、こうやってー、ねんねッ」と、毛布を掛けて寝かせてくれます。

<家庭より>5月24日

最近は、パパが「○○(ママの名前)」と呼んでいるのを聞いて、「○○―ッ」と呼びに来ます。「ママと呼んでよ」とお願いしているのですが…。(※私の家内のことも、私が呼んでいるのを真似して、時々「おばあちゃん」ではなく名前を呼び捨てにしている!)

<保育園より>5月24日

友達が大量のブロックを出したのを見て、「まかせて!」と言って一所懸命片づけてくれました。おやつの時、私が「片付けして、おやつ食べよう」と誘うと、「分かっとるって〜」と金沢弁で答えてくれました(笑)。

<家庭より>6月12日

最近、ご飯を食べる時など、自分の食べたいものをリクエストとします。今朝はヨーグルト、納豆をリクエストしていました。何か欲しい時、「△△ちょうだい!」ではなく「△△たべるか?」などの誘う言い方が面白いです。

<保育園より>6月22日

お友達がオムツを替えていると、「□□(苗字)あやかちゃんもおねがいします!!」と来たのでビックリしました。

<保育園より>6月28日

日中、遊んでいて、お尻を触りながら、「ウンチやわ」と教えてくれた、あやかちゃんでした。すごいですね!! 「あやかちゃん、すごいね〜。またウンチでたら、おしえてね」と言うと、「はい!わかりました!」と返事してくれました。

<保育園より>7月3日

手洗いをしていて、ペーパータオルが入っている所にコツンと頭をぶつけると、「ごめんね、ごめんね」と入れ物を撫でていました。

<保育園より>7月20日

突然思い出したように、「あ、おばあちゃんか!」、「うん、おばあちゃん!」と、一人で納得していたので、面白かったです。

<保育園より>7月25日

あやちゃんが、洗濯ばさみのおもちゃ(台紙に洗濯ばさみをつけていくもの)で遊んでいると、ゆずちゃんが「どうぞ」と次から次へと洗濯ばさみを持ってきてくれました。あやちゃんは、「ありがとう!やさしいね〜、ゆずちゃん」と。何だか大人びた対応でした。

<保育園より>7月30日

「ごめんね、ごめんね」と言いながら、さささっと通りすがるあやちゃん。立ち居振る舞いが、とても優雅です。

それを受けて、<家庭より>7月31日

優雅ですか(笑)。昨夜はお尻を突き出して「プー」とおならをして、「プーでた!」とニッコリ笑っていました(笑)。(※多分、私の真似!)

<家庭より>8月29日

昨夜、お風呂上がりに涼んでいたら、「おなかのあかちゃん、どうぞー」と、ママのおへそにスプーンを当てて、ごはんを食べさせてくれました。

<家庭より>9月10日

昨夜は、「おなかのあかちゃん、だして」とママのお腹を出させて、「たまごのあかちゃん」の絵本を読み聞かせてくれました。優しいお姉ちゃんです。

<保育園より>9月10日

ゆりちゃんがブロックをしているのを見て、「たのしそうだな〜」と独り言を言い、ゆりちゃんが遊び終わって片付けしていると、「たのしかったか?」と聞いていました。

<保育園より>9月12日

ももちゃんが布団に入ってウトウトしていると、「ももちゃんネンネだね〜」と私に言ってきて、「そうだね〜」と返すと、「夢をみてるのかな〜!?」と…。あやかちゃんとの会話が、毎日、本当に楽しみです。

さて、如何だろう、多少なりとも癒されて頂けただろうか。チェックを頼んだ家族が笑って読んでくれたところを見ると、少なくとも私の家族には癒しになったようだ。しかし、日頃接していない皆さんは、文章だけからその愛らしい様子を想像するのはむつかしいかもしれない。もしそうだとしたら、平にご容赦願いたい。ただ、この拙文には癒されなかったかもしれないが、小さなお子さんをお持ちの方は、こういった連絡帳以外でも、日常生活の中で子供たちが発する珠玉の言葉を、是非書き留めることをお勧めする。きっと貴方の「癒しの名言集」になること請合いである。

【文責:知取気亭主人】

  
歌で教えたせいか、「どんぐりコロコロ」と覚えたみたい
 

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