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知取気亭主人の四方山話
 

『今年もご愛読ありがとうございました』

 

2018年12月26日

今年も早いもので、後5日を残すのみとなった。振り返ってみると、今年は悲しい出来事や心配事などいろいろな出来事があり、例年以上に慌ただしい一年だった。その一方で、7月に孫娘が、11月には孫息子が生まれ、都合6人の孫に恵まれることになり、幸せを感じることも多い年でもあった。そんな中、こうして何とか納めの四方山話を迎える事が出来たのは何よりだった、と安堵している。ただ、最近はテーマ探しに苦労していて、今年は多くの方々から話題を提供していただいて苦境を脱することができた。改めて関係各位に深く感謝申し上げたい。また、迎える年も何卒よろしくお願いいたします。

さて、今年一年、日本国内でもいろいろな出来事があった。自然災害では、6月中旬から9月上旬にかけて、大阪府北部地震に始まり、台風7号および梅雨前線等による集中豪雨、その記憶が冷めやらぬ間もなく関西地方を中心に被害をもたらした台風21号による強風・高潮被害、さらに続いて北海道胆振地方を震源とする地震はブラックアウトも発生して甚大な被害をもたらした。改めて災害列島日本を再認識させられた年であった。また、自然災害以外では、スポーツ界のパワハラ問題が浮き彫りになった年でもあった。

一方、世界に目を向けてみると、世界中が固唾をのんで注視している、大きな出来事が二つもあった。一つは米朝会談だ。6月12日に米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩がシンガポールで歴史的な会談を行い、朝鮮半島の緊張が解けるのではないか、と期待された。のだが…。もう一つは、米国と中国の貿易戦争だ。米国が中国製品に高額の関税を掛ければ、その報復として中国が米国製品に高額関税を掛ける、お互いに落としどころを見つけようとしているのだろうが、解決の糸口すら見つけられないように見える。二大国のみの問題ではないのだが、どうなることやら…。

こうして振り返ってみると、いつもの年と同じように、悲喜こもごもの一年であった。そんな悲喜こもごもの中の印象深い出来事を、拙い狂歌で振り返ってみたい。

 出来るなら 頼んでみたい 大男 山脈削れ 除雪も頼む 

2月に入った途端に、北陸地方は56豪雪(昭和56年)以来の大雪に見舞われた。石川県と福井県との県境付近では、大雪のため高速道路が閉鎖され、迂回した車が集中した国道8号線は立往生の車が相次いで(凡そ1,500台)、解消まで凡そ60時間を要する事態となり、付近一帯は大混乱に陥った。荷物が届かず食料が消えたコンビニも続出した。私が住む団地も除雪車が入らず、4日間車を出せないでいた。お蔭で、初めて徒歩とバスを使っての出勤にチャレンジすることになった。いつもなら車で30分の距離が、なんと片道2時間だ。久しぶりに行った本格的な除雪も、「良くぞ頑張った!」と褒めてやるほど過酷であった。丸一日掛けてやっと2台のうち1台を動かせただけだったのに、除雪に要した歩数は23,316歩、距離に換算して14.2Kmにもなった。こうした除雪の苦労をすると、いつも脊梁山脈がもう少し低ければと思う。無理な話だと分かってはいるのだが…。

 鉛筆で 公文書書く 財務省 忖度消しゴム 使い書き換え

森友問題が明るみに出て以来、安倍首相の周りがかまびすしい。年が変わりそれに火を注いだのが、森友問題に関する文書書き換え騒動だ。公文書の書き換え疑惑が朝日新聞に報じられて以来、暫くはくすぶっていただけだったのだが、3月の半ばごろに事実だと分かり、財務大臣の麻生氏を巻き込んで大炎上してしまった。それはそうだろう、書き換えられる筈のない公文書が書き換えられてしまったのだから。政治家の意向があったのか、それとも異常なまでの忖度だけだったのか、民主主義の根幹を揺るがす事態だとして大騒動になったのだ。加えて、麻生氏のやや上から目線の答弁や、前理財局長だった佐川氏一人を悪者にしたような姿勢が、火に油を注ぐ事態になった。

しかし、公文書を書き換えるとは、どういう神経をしているのだろう。菅官房長官は、財務省が行った行為を「“改ざん”ではなく“書き換え”だ」とこだわっていると伝えられた。どうやら、「主文が書き換えられていないから改ざんではない」という考えらしい。変えられるはずの無い決裁済みの文章や文言を削除してしまったりしたのだから、“改ざん”でも“書き換え”でも同じようなものだと思うのだが…。

 怖いもの 雷・親爺 過去のこと 今じゃ大雨 猛暑災害

年末の今頃は、丁度一年で最も寒い時季に差し掛かっている時だ。寒波の到来に戦々恐々とする日々を送っているのだが、わずか数カ月前までは全く逆の話題でもちきりだった。8月1日に掲載した第785話のタイトルは『猛暑災害』だった。今読み返すと、今年の夏が如何に暑かったか記憶が蘇る。

関東から九州の広い範囲で、体温を軽く超える日が続出し、7月23日には埼玉県熊谷市で41.1℃の酷暑を記録し、それまでの国内最高記録(高知県四万十市の41.0℃)を更新してしまった。この日は、熊谷市以外の青梅市、多治見市、甲府市でも40度を超えた。新聞には「災害級猛暑」の文字が異彩を放っていたが、総務省消防庁の発表に依れば、7月22日までの1週間に熱中症によって救急搬送された人は全国で22,647人にも上り、亡くなった人も13人もいた。最早「猛暑災害」だ。昔、怖いものの例えとして「地震、雷、火事、親爺」と言われていたが、今は、雷と親爺に代わって大雨と猛暑が入りそうである。

 日本の スポーツまるで 大火災 ハラスメントが あちこち飛び火

昨年の暮れに大相撲の元横綱日馬富士が暴力事件を起こし引退したのもつかの間、今年は、日本のスポーツ界全体にハラスメントが飛び火し、連日紙面を賑わした。くだんの大相撲はハラスメントの常習となってしまった感があるのだが、オリンピック4連覇を果たした伊調馨選手が当事者となった日本レスリング協会、日大アメフト部の違法タックル問題、山根会長が時の人になった感のある日本ボクシング連盟、そして宮川選手がパワハラを主張した日本体操協会など、目白押しだ。重量挙げも取り沙汰されていた。しかし、日本のスポーツ界には、どうしてこんなにもハラスメント問題が多いのだろう。

第790話『スポーツ界のハラスメント』にも書いたが、明治文化史研究家の木村毅が看破した「スポーツという以上『楽しむ』要素が強くなくてはいけない。しかし武士道のストイックな、ある意味ではヒューマニズムに背反した道徳的訓練では、楽しむことを罪悪のように考えた。」の思想が未だに色濃く残っている、と感じてしまう。いつになったらこうした思想は亡くなるのだろう。

 振り込めの 詐欺と見まごう 温暖化 裏で操り 被害拡大 

今年一年を表す漢字として、災害の「災」の字が選ばれた。冒頭にも書いたが、今年も本当に自然災害の多い年だった。1月から2月に掛けての豪雪災害に始まり、大雨、強風、高潮、地震、土砂崩れ、突風等々、津波災害以外の自然災害全てに襲われた。こんな年は滅多に無い。ただ、最近は毎年、国土のどこかが自然災害に翻弄されている様な気がしてならない。そして、自然災害の誘因となる雨も風も、台風の威力も、昔に比べると明らかに激しさを増している。背後にあるのは、地球温暖化だ。夏の猛暑災害も含めたこうした自然の猛威をこれだけ度々突き付けられると、自然の甚大な力に比べてあまりに無力な人間の力、そして人間の身勝手さを痛感させられている。来年は、是非災害の少ない年になってほしいものである。

 

今年もヨレヨレではありましたが、何とか年の瀬を迎えることができました。これも一重に拙い文章にお付き合い下さる皆様のご声援・ご愛読の賜物、と深く感謝しております。本当にありがとうございました。皆様にとって迎える年が素晴らしい一年になりますように、そしていさぼう会員皆様のご多幸とご健勝を祈念して、四方山話2018年の締めと致します。

【文責:知取気亭主人】

皆さんに幸運が舞い込みますように!
皆さんに幸運が舞い込みますように!

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