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知取気亭主人の四方山話
 

『大いに笑える一年でありますように…』

 

2019年1月16日

1月も3週目に入り、今年もいよいよ本格的に動き出した。毎年のことながらこの時期は、この一年がどんな年になるのか、またどんな一年にできるのか、大きな希望と少々の不安をもって迎えている。我が身の事としては、昨年の29日から息子家族との同居が始まり、7人家族の大所帯となったのだが、どんな生活になっていくのか皆目見当がつかないでいる。同居から約2週間経った今、予想通り毎日泣き笑いが絶えず、賑やかな声にジジ・ババ共に元気をもらっている状態だ。ただ、まだ完全に荷物の移動が終わっていない。最低限の生活ができる物だけ運び入れたのが現状だ。

このチャンスを逃さずお互い一気呵成に断捨離を、と思っていたのだが、なかなか“すっきりした”と思うところまではいかない。これから2か月を掛けて残っている必要な荷物を移動させるつもりだが、さてどうなることやら。最後は笑い飛ばすしかない、が家内の口癖なのだが、本当にそうなりそうである。「人生困った時も笑っていれば何とかなる」がケセラセラ人生をこよなく愛する私の“座右の銘”の様なものだから、「それも良いか!」と思っている。そう暮れから言い聞かせていたら、正月早々大いに笑わせてくれる出来事が舞い込んできた。笑わせてくれたのは、ある年賀状である。

元旦に配達された年賀状を手に取り、家内、長男の嫁、次女の女性陣三人が声をあげて笑っている。はたでその大笑いを見ていると、私も思わずつられてほほが緩む。余程愉快な事が書いてある年賀状に違いない。そうでなければあんなに大笑いするはずがない。そう思うと矢も楯も堪らず、早速“何事か”と家内に聞いてみた。すると、笑いながらとある年賀状を渡してくれた。

渡されたのは、何の変哲もない年賀状で、差出人も私が毎年やり取りをしている知人だ。「これが何で?」と思いながらひっくり返すと、ビックリ仰天、何と裏が真っ白。そう、女性陣が笑っていたのは、裏面に何も書かれていない真っ白な年賀状だったのだ。本格的に年賀状をやり取りし始めてかれこれ50年近く経つが、大事な文面が書かれていないのをもらったのは初めてだ。恐らく出した本人も、まさか真っ白な年賀状を出してしまったなどとは思ってもいないだろう。パソコンソフトで大量に印刷した時に、2枚重なって送り出され、運悪く印刷されなかったに違いない。手書き時代には考えられないことだ。パソコンソフトに頼り切ってしまうと、こんな思わぬ失敗もあるのだと再認識させられた次第である。

「思わぬ失敗」と言えば、今年はいろいろ面白い失敗を楽しめる年らしく、こんな年賀状ももらった。誰が出してくれたのか分からない、“差出人不明の年賀状”である。表書きを見ても裏の文面を見ても、誰か分からない。表も裏もパソコンで印刷しているのは一目瞭然で、特徴がない。一言書き加えてあればその内容から誰か想像できるのだが、それもないのだ。お手上げだ。今度は私が笑いながら「こんな年賀状も来ていたぞ」と女性陣に持っていくと、「私も同じ失敗をした」、と笑う娘。そこでも再び大笑いをしたのだが、聞くと同じような失敗をする人が結構いるという。やはり、パソコン任せがダメらしい。

娘の場合は、出す相手によって文面を変えていて、差出人の住所氏名を表面に印刷するタイプと、裏面に印刷するタイプを使い分けているのだという。この時、裏と表の組み合わせを間違えて、どこにも差出人が書かれていない年賀状を作ってしまったという訳だ。娘は、文面に一言を書き加えた段階でミスに気が付いたらしいが、ご丁寧に一言を書いているうちに忘れてしまったらしい。この時は、もらった相手が書き加えてあった一言から娘だと気が付いて、ミスがあったことを教えてくれたらしい。しかし、今回私がもらった年賀状にはその一言がない。写真もない。恐らく、年賀状ソフトに登録されている文例そのままだと思う。要するに、相手を探し出す手掛かりが全くないのだ。残されている手段は、頂いた年賀状から判明した人を一人ひとりチェックしていく方法だが、果たして辿り着けるかどうか。予定の立たない年賀状整理に期待をするしかなさそうだ。

今回以外でも、愉快な年賀状をもらったことを思い出した。文面が逆さに印刷された年賀状だ。宛名と裏の文面が全く逆になっていたのだ。宛名を逆さに印刷した場合はすぐさま気が付くから、間違えたまま投函されることはまずない。ところが裏面は、間違えても気づきにくい。一言を書き加えない場合は、本当に気付きにくい。かく言う私も、逆さに印刷した経験がある。この時は1枚で気づき大けがをすることはなかったのだが、1年に1回しか使わないソフトやハガキ印刷では色々な機能や制約を覚えている筈もなく、失敗はある程度やむを得ないのではないかと思っている。そうした失敗を無くすための最良の方法は、一言を加えることだろう。

でも、“笑いも届けてくれる”という意味では、「愉快な失敗もアリ!」かも知れない。そう思っていれば「大いに笑える一年でありますように…」の願いも叶う、ような気がしているのだが…。


【文責:知取気亭主人】


高速道路のトイレで見つけたイノシシ2頭、土俵上で仕切っているように見えませんか?
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