2019年8月21日
連日うだるような暑さが続いている。17日の北陸中日新聞によれば、金沢市の最高気温は16日も30℃を超え、真夏日はこれで7月21日以来27日間連続だという。15日深夜にはこれまでで最高の最低気温を記録した、とある。その温度、何と29.7℃。最高気温の間違いではないか、と耳を疑うほどだ。ただ、この四方山話をアップする前日(20日)には、その連続記録も何とか途切れるらしい。スマートフォンで調べた18日時点での週間天気予報を見てみると、30℃超えは19日(月曜日)までとなっていて、これでやっと真夏日と一旦お別れできる。と言っても、30日間も続いたことになるのだが…。
しかも、30℃を下回るといっても28℃とか29℃とかいった予想で、決して直ぐに秋が来るわけではなく、平年並みになるだけのことである。また、水曜日以降再び真夏日になる予報サイトもあって、まだまだ猛暑対策を怠ることはできない。家の中でも同様で、エアコン使用は勿論だが、強い日差しを少しでも和らげようと始めたグリーンカーテンも、後ひと月ぐらいは外せそうもない。
となると、カーテンとして頑張ってもらうための世話がまだまだ必要、ということである。ただ、世話と言っても、“水やり”や“追肥”程度で大した事をするわけではない。ところが、基本の“水やり”をしないと枯れてしまうし、追肥をしないと期待通りの収穫ができないから、大した事ではないものの、どちらも手は抜けない。中でも、人間の熱中症対策と同じで、植物にとっての“水やり”は絶対に欠かせない。
その水やり、特に取り上げるのには理由があって、私が住む金沢は、この夏場は異常な高温に加え晴天続きで極端に雨が少ないからだ。振り返ってみると、ここ数年そんな天気が続いていて、“水やり”は最初からグリーンカーテン用の苗とセット販売されている様な気がしないでもない。特に我が家の場合、西側に植えた朝顔は、
プランターで育てているため直ぐに乾いてしまい、猛暑の日には朝晩2回もやらなければいけない。そんな中、お互いが気に掛けている事もあって、いつの間にか家内との以心伝心作業が出来上がり、水やりは欠かしたことがない。お陰で、まだ枯れずにいてくれる。
ただ、グリーカーテンとしての効果という点では、朝顔はやや物足りない。何故かと言えば、葉の茂りが今一つで、隙間が目立つからだ(写真−1参照)。それに比べると南側に植えたゴーヤは、写真−2で見る様に隙間なくびっしりと葉が茂っていて、グリーンカーテンとしての効果は抜群である。ほぼ同じように世話をしているつもりなのに、この違いはどこから来るのだろう。
葉が空いているのは、“朝顔”なのに午後になってからしか日が当たらない場所のせいなのか、それともハダニによる被害なのか、或いは植物が本来持っている葉のつけ方などによる違いなのだろうか。ゴーヤには追肥をしたのに朝顔にはしていない、の違いもあるかもしれない。また、朝顔が“プランター栽培”であるのに対しゴーヤは“地植え”、の違いが出たのかもしれない。しかし、昨年育てたゴーヤが今年の朝顔に近い状況だったことを考えると、最大の違いは、第825話で紹介したコンパニオンプランツを一緒に植えた事、ではないかと思っている。ゴーヤのこれまでとの育て方の違いは、コンパニオンプランツを一緒に植えた事しか思いつかないのだ。
また、昨年との“育ち”の違いは、見た目としての“葉の茂り方”ばかりではない。その収穫量も桁違いに多い。加えて、実も実に大きい。写真−3は収穫のほんの一部を写したものだが、写真のような大きな実が何度も収穫できている。女性陣が処理に頭をひねるほどだ。おかげで、定番のゴーヤチャンプル(もどき?)以外に、今年新たに加わった「ゴーヤの佃煮」と「ゴーヤジュース」も楽しんでいる。
ゴーヤの佃煮は大量に作り置きしてあり、ご飯の友として食卓に上っている。また、ゴーヤジュースもなかなか美味で、後味として少しだけ苦みを感じるが、小3の孫娘も飲めるぐらいだから大した苦みではない。私好みの味で、何となくではあるが、夏の健康飲料として良さそうだ。
それにしても、コンパニオンプランツの効果は絶大であった。心配された連作障害も見事に克服でき、葉の茂り方も実の収穫も、昨年とは比べものにならないぐらい良い。この四方山話の第825話の最後の方に、「結果は乞うご期待で、“忘れなければ”であるが、夏の終わりごろに再びこの話題を取り上げたいと思っている。」と書いたが、果せるかな大成功であった。正直、これほど上手くいくとは思わなかった。自然界は上手くできているな、と感心するばかりである。
このままいけば、いつまで続くか分からない残暑期間中も、何とかグリーンカーテンの役目を果たしてくれそうである。残された課題としては、以心伝心作業がいつまで続けられるかということと、朝顔の葉が空いているのを何とかすることだ。できれば、朝顔のコンパニオンプランツも見つけたいと思っている。そこで、ネットで調べてみた。すると、朝顔のような双子葉植物はネギやニラなどの単子葉植物との混植が良い、と書いてあるサイトを見つけた。ゴーヤと一緒だ。ヤッター! これで、「コンパニオンプランツのその後のその後」が書ける!
【文責:知取気亭主人】
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