2020年1月1日
新年、明けましておめでとうございます。旧年中は“いさぼう”ならびに“四方山話”をご愛顧賜り、誠に有り難うございました。お蔭さまで、この“四方山話”も今年の暮れには900話の大台に突入する予定です。これだけ長く続けて来られましたのも、厳しくも愛情溢れる家族の助言と、毎回赤ペンを入れてくれている頼りになる仲間、そして何と言っても皆様のご愛読・ご声援の賜物、と深く感謝しております。改めて厚く御礼申し上げますとともに、本年もご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

さて、今年はどんな年になるのだろうか。国内に関する今年最大の関心事は、何と言っても、7月24日に開会式を迎える第32回オリンピック競技大会だろう。8月9日の閉会式まで、熱中症が心配される真夏の暑さの中での競技大会となる。少し間をおいて、8月25日から9月6日までは、東京2020パラリンピック大会も開かれる。こちらも、例年であれば、残暑が厳しい中で競技をしなければならない。近年の暑さを考えると、「何事もないように」と願うばかりである。オリンピック・パラリンピック以外では、昨年10月、消費税率が10%に引き上げられたことが、日本経済にどんな影響を与えるか、今年前半の注目課題だとみている。景気対策が、しっかりと下支えをしてくれればいいのだが…。
一方、日本を取り巻く世界の情勢は、スッキリ快晴の日本晴れ、という訳にはいきそうもない。一昨年から続く米中の貿易戦争の行方や、トランプ政権の強引な自国ファースト主義は、日本ばかりでなく世界の国々にも暗雲をもたらしている。それに加えて、出口が見えない日韓関係、外交ばかりでなく経済的にも深刻な影響が出ている。どちらの問題も、平和裏に解決されることを望むところだが、波乱含みの状況は、今しばらく続きそうである。
そんなことを真剣に考えると、それでなくても残り少なくなってきた寿命が縮む。それよりは、年の初めに心配事の全てを笑い飛ばしてしまえば、多少なりとも延命できるのに違いない。「笑う門には福来る」である。耳を澄ますと、「延ばさなくてもいいよ」の囁くような声が聞こえてきそうだが、そんな外野の声は無視することにして、今年も大いに笑い、襲い来る疫病神どもを「ワッハッハ!」と笑い飛ばしてやろうと思う。
そこで今年のスタートに当たり、2007年以来恒例となった「なぞ掛け問答」を作ってみた。「○○と掛けて、△△と解く、その心は……」というやつだ。お題は、今年の干支である「子(ネズミ)」と、初詣で運勢を占う「おみくじ」だ。家族からは、「上手い!」の一言をついぞ聞いたことがない。しかし、そんなことは何のその、それこそ笑い飛ばすだけの度胸もついてきた。自信は全くないが、今年のなぞ掛け問答を、それでは御笑覧あれ!
まずは「子(ねずみ)」をご披露しよう。
「子(ネズミ)」と掛けて、「鶴亀」と解く。
その心は、「どちらも和算として知られています」(鶴亀算とネズミ算)。
「子(ネズミ)」と掛けて、「時代劇に出てくる忍者や泥棒」と解く。
その心は、「良く天井裏に潜んでいます」。
「子(ネズミ)」と掛けて、「ダイヤル式の固定電話」と解く。
その心は、「最近の家庭ではめっきり見なくなりました」。
「子(ネズミ)」と掛けて、「お爺さん、お婆さん、狸に雀」と解く。
その心は、「昔話によく出てきます」。
「子(ネズミ)」と掛けて、「アラサー」と解く。
その心は、「どちらもチュー年です」。(長男作)
次は「おみくじ」だ。
「おみくじ」と掛けて、「リバーシブルの服」と解く。
その心は、「うら ない」。(長男との合作)
「おみくじ」と掛けて、「ドタキャンされたデート」と解く。
その心は、「今日(凶)、待ち人来たらず」。
「おみくじ」と掛けて、「モズのはやにえ」と解く。
その心は、「木の枝に託します」。
「おみくじ」と掛けて、「バーゲンの掘り出し物市に、一斉に群がる昔のお嬢様方」と解く。
その心は、「お気に入りを手にするまで何度でもチャレンジする人がいます」。
「おみくじ」と掛けて、「初めて出したラブレターの返事」と解く。
その心は、「書いてある内容が気になります」。
お後がよろしいようで……。
【文責:知取気亭主人】
皆様にとって佳き一年でありますように!
|
|