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知取気亭主人の四方山話
 

『メモ』

 

2020年1月15日

商談や社内打ち合わせなどのビジネスシーンでメモを取ることは、ビジネスマンにとって常識とされている。暫く前から登場したデジタル・レコーダーなどのIT便利ツールを利用するか、ノートと鉛筆など昔ながらのアナログツールを使うかは別にして、どちらにせよメモを取っておくことは、失敗しないための必須条件である。それは今も昔も変わらない。私はもっぱらのアナログ愛好者だが、生来の忘れっぽさもあって、社会人になってからずっとメモを取り続けている。これまでメモに使ったB5サイズのノートや手帳は、今も全て手元にあって、A4サイズのファイルが数十冊入る机引き出しを丸々占拠している。

理由は、“捨てられない症候群”に感染しているからなのだろう。捨てるに捨てられず、社会人になってからやがて50年も経とうとしているのに、これまでに使ったノートと手帳全てを残しているのだ。残しておいてもたまにしか見ないのだが、昔を振り返る時には何にも代えがたい情報源となってくれる。社史の素年表を整理した時など大活躍だった。

その時改めて目を通してみたのだが、大事な商談内容が書いてあったり、当時抱えていた仕事の課題、またその課題解決のアイデアであったり、はたまた今となっては何のことか皆目見当がつかないようなメモ書きもある。単語と乱雑な絵が描かれているだけのメモは、恐らく頭の中を整理しようとして書いたのだろう。ところが、次のページには全く関係ないと思われることが書かれていて、今読み返すと謎だけが残る。要するに、メモの取り方が下手くそなのだ。

ただ、中には今でもすぐに読める丁寧な字で書かれたメモもある。その一つは取引先との商談だが、恐らく商談の最後にお互い確認でもしたのだろう、自画自賛になるが箇条書きですこぶる分かりやすい。もう一つ、その時々に出会った、心に響いた言葉も丁寧に書いてある。後から読み返すことを考えていたのだ。私にとっての名言である。この名言に関するメモ、打ち合わせなどのメモに比べてやり始めは随分遅かったが、それでも恐らく25年位は経っていて、今でも続けている。

新聞やラジオ、或いはその時に読んでいた本の中に気になる言葉があると、手帳付属のメモ用紙に書き写してきた。顧客との話のネタにしたり、自分自身の戒めにしたり、或いは行動指針にしたりと、要するに思考の引き出しを増やすために“書き写し”をやり始めたのだ。やり始めると、心に響く言葉は結構目に付くもので、中には大層気に入って、結婚式の祝辞に引用させてもらったものもある。また、この四方山話のネタにしたものもある。しかし、一番多かったのは、ものの見方・考え方の手本として書き写した名言だ。

今回は、そんな名言の中から、成人式を迎えた若者、そして30代半ばまでの若い人に、是非とも噛み締めてもらいたい言葉を幾つか紹介したい。敢えてメモしなくても良く知られたものもあれば、それ程でもないものもある。一年のスタートに当たり、紹介する言葉の意味を噛み締め、行動・思考規範の参考にしていただければ幸いである。

詠み人不明(英語の「Strike while the iron is hot.」の訳、との情報もある)

「鉄は熱いうちに打て」

米沢藩主で名君の誉れが高い上杉鷹山の教え

「なせば成る なせねば成らぬ何事も 成らぬは人のなさぬなりけり」

両腕のないハンディを乗り越え、中学校の英語教師になる小島裕治さんの言葉(2008年3月25日、朝日新聞)

「成功の反対は失敗ではありません。何もしないということです」

日本電産鰍フ創業者で代表取締役会長 最高経営責任者の永森重信氏の信条

「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」

作家の故井上ひさしの言葉

「むつかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく, おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

古代ギリシャの哲学者ターレスの教え

「この世で一番難しいことは自分自身を知ること、一番やさしいことは他人に忠告すること、一番楽しいことは目的を遂げること」

年明け早々の6日、日本経済新聞に「ビジネス基礎力 20代後半ピーク」と題する記事が載った。約5万5千人を対象に調査を実施した結果、ビジネス上の知識やコミュニケーションなど、ビジネス基礎力テストの平均点は、加齢に伴って低くなってゆき、最も高いのが20代後半だという。また、IQで知られる知能自身も加齢によって衰えていくことが知られている。そうしたことから、35歳までにどれだけビジネススキル(専門技術も含めて)を習得できるかが、35歳以降の人生の、いわゆる賞味期限をどこまで伸ばせるかに掛かってくることになる。35歳ぐらいまでの過ごし方が、その後の人生を左右しかねないのだ。

実り多い人生を送るためにも、若人よ、大いに打たれようじゃないか!


【文責:知取気亭主人】


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