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知取気亭主人の四方山話
 

『BBQ』

 

2020年5月6日

BBQと書いてバーベキューと読む。元となった英単語では“barbecue”と書く。この綴りにQの文字は無いが、日本語のKY(空気を読む、危険予知など)と同じ様に発音をそのまま表しているらしい。尤も、『 PROGRESSIVE English-Japanese Dictionary 2nd edition』(小学館、1995)では“barbeque”の綴りも示されているから、そちらの方ではBBQと縮めても全く違和感はない。

と、そんな基礎英語の話は兎も角として、大型連休を迎え、愈々そのBBQの楽しい季節となってきた。風薫る5月から秋風が吹き始める10月ぐらいまでは、外に出て遊ぶには絶好の気候となり、アウトドア好き、BBQ好きには堪らない季節の到来だ。今年も、大型連休に入った途端、気温が上がり天候も安定してきた。季節の移り変わりにとっては、人類を震撼させている新型コロナウイルス騒動など、どこ吹く風だ。その上、風が運んでくる若葉の香りも暖かな日差しも心地良く、絶好のBBQ日和になってきた。

とは言うものの、コロナ騒動の影響は、密閉状態とは縁のない筈のBBQにも影を落としている。やること自体自粛対象ではないが、大人数が集まったり、狭い場所でやったり、外出してやったりすることは、控えなければならない。結果的に、できるのは自宅のベランダや庭で、ということになる。それは、周辺に自然一杯の金沢でも一緒だ。ただ、今の自粛要請を無視して外に出かけている人たちのニュース報道を見ていると、自宅で出来るだけでも幸せ、という感覚になってくる。そんな感覚の人が多いのか、我が家の近所でも、この時期が来るのを待ちわびていたかのように、裏庭でBBQを楽しむ家が出てきた。会社によっては大型連休に入ったばかりの、4月30日のことだ。

そのお宅と我が家は10m程度しか離れていないため、元気な子供たちの歓声は丸聞こえだし、美味しそうな臭いも風で運ばれてくる。テレワークをしている私の近くでその様子を見ていた一番上の孫娘が、『良いな、BBQ、うちもやりたい!』の第一声を上げた。BBQが大好きなだけに、余程羨ましかったらしい。『そうだね、やろう!』と返事をして、早速その晩の家族会議となった。元々、BBQの話が出ていたことと、息子夫婦が揃って休めるのが3、4日しかないこと、さらにはその二日間のうち“晴れ”の予報が出されていたのが3日だけだったこともあって、直ぐに3日開催が決まった。

前日の夕食が終わる頃、食べたいメニューの書き出しが始まった。トウモロコシ、玉ねぎ、シイタケ、豚バラ、そば飯、ガーリックライス、マシュマロ等々、てんでに食べたい物を言い始めた。ところが、横で聞いていると、定番の“焼きそば”が出てこない。「焼きそばは?」と振ると、上の孫娘は、“焼きそば”よりも絶対に“そば飯”だと言い張る。ところが、長男が「帝国ホテル仕込みの“美味しいガーリックライス”の料理方法を調べたから、それを作るけど、どっちが食べたい?」と、なから強制的に“そば飯”を引っ込めさせていた。結果的には、私も興味をひかれた“美味しいガーリックライス”に決まり、私にとってはラッキーだったが、傍で聞いていると、親子らしからぬ面白い攻防に思わず笑えてしまった。と同時に、私以外の大人も“帝国ホテル仕込み”の言葉に大いに期待が膨らんだことは言うまでもない。

ところで、私の希望はというと、ビールが真っ先に口に出て孫娘たちからひんしゅくを買ったり、ハマグリやサザエなど旬でない食材を言い出して「それは売ってないよ!」と言われたり、結局ビール以外は殆ど却下されてしまった。それでも、「BBQは飲むこととやること自体に意義がある」をもって任じているから、“却下もやむなし”と素直に諦めた。それよりも前日から始めている、グリーンカーテン用プランターの土のリサイクル作業がBBQまでに間に合うか、それが一番の難題だった 。

当日は、朝からリサイクル作業に没頭し、BBQ用具の準備を長男と上の孫娘に、食材の準備を女性陣に任せっぱなしにして、何とか間に合うことができた。天気は薄曇り、気温は25℃前後、暑くも寒くもなく丁度良い具合だ。日差しを避けるタープも出す必要はない。BBQには持って来いの日和となった。後は、楽しむだけである。準備に全く参加せず、少々気が引けたが先ずは缶ビールだ。体を動かし薄っすらと汗をかいた後の、外で飲むビールは格別に旨い。テレワークに入ってから運動不足が続いていて、「飲み過ぎに注意しなければ!」と自分に言い聞かせているのだが、体が言うことを聞いてくれない。口がそれを欲しがり、素直な手が知らぬ間に伸びる。見事な連携だ。好連携でほろ酔い気分になって来た頃、今回の花形料理“帝国仕込み”の調理が始まった。

中々の手際の良さだ。俄か料理長の弁だと、鉄板でないと上手く調理できないのだと言う。ライスとガーリックチップと僅かばかりの肉を一緒に炒めた横で、少量の醤油を炒め、焦げる直前に混ぜ合わせて完成だ。以前ステーキハウスで見たやり方と同じで、見るからに美味しそうだ。果たして、食べた全員が歓声を上げた。旨い!

確かに、帝国ホテル仕込みは伊達ではなかった。皆の高評価に気を良くした料理長、秘かに次なるBBQ料理を仕入れる準備に入ったようだ。こうなると、仕入れた調理方法を忘れないためにも、早くやった方が良さそうだ。何時やるかなぁ…。


【文責:知取気亭主人】



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