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知取気亭主人の四方山話
 

『マスク騒動あれやこれや』

 

2020年6月10日

まずは、今回もジョンズ・ホプキンス大学の新型コロナウイルス感染者に関する集計データをチェックしてみる。日本時間6月10日午前3時の時点で、世界の感染者数は717万人を超え、死者数は41万人に迫る勢いだ(NHK NEWS WEB)。WHOからパンデミック宣言が出された時点(3月11日)では想像もできなかったが、感染者数1,000万人、死者50万人が現実のものとなって来た。凄い増え方だ。気になるのが、灼熱の国というイメージを持っているインドや中南米で急激に増えていることだ。中でもインドは、感染者数で5番目の多さになってしまった。こうした情報を聞くと、高温・多湿の夏に向かう日本も決して安心できない。まだまだ新型コロナウイルスに翻弄されそうである。

翻弄と言えば、このコロナ騒動でこれまでの常識や概念が覆されたものが幾つかある。新型コロナウイルスの持つ特異性などはその筆頭だろう。これまで知られていたインフルエンザウイルスなどに関する常識(例えば、潜伏期間など)が通用しない事が多い、と伝えられている。また、これは私の個人的な思い込みに過ぎないのかもしれないが、日本の医療制度や体制は万全だと思い込んでいたのが実はそうでもない、という事実を突き付けられもした。特に、PCR検査に関しては、世界に比して遅れが目立つ。

こうした医療現場に関わる事以外でも、国民の多くが持つ概念が覆されたものがある。花粉症が国民病になっている日本では馴染みの深いマスクに関して、である。新型コロナに関しての有効性に始まって、買い占め品薄問題、アベノマスク問題等々、マスクに関する話題が、これほど注目されたのは初めてのことだ。今も夏場に向かって、熱中症対策上マスクの使用を“どうするこうする”などの話題が、メディアを賑わしている。今回は、こうしたマスクに関する“あれやこれや”を思い付くまま認めてみた。

日本人には、「風邪を引いたらマスク」が、ほぼ国民的マナーとして浸透している。それほど、感染症に対するマスクの使用は常識、として捉えられている。ところが、「日本の常識、世界の非常識」とまでは言わないまでも、世界的にはマスクの有効性に対し極めて懐疑的であったことを、今回のコロナ騒動で初めて知った。そうした情報に関し、ネットニュースの「JIJI.COM」で、専門家が指摘した@「マスクや手袋では防げない」という記事と、真逆のA「広範なマスク着用を」と提言した世界保健機構(WHO)の記事を見つけた。

@ (https://www.jiji.com/jc/article?k=20200318039847a&g=afp&utm_
source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
)

A (https://news.yahoo.co.jp/articles/b5791e23f0c4bd4a9197fbaea30129eb12a89fcf)

@の記事の日付は3月18日、一方Aの記事は6月6日とある。凡そ3ヶ月の間に、WHOや世界の専門家の考え方が180度変わったことになる。科学的根拠の他に、恐らくだが、日頃からマスクを使用することの多い東アジア諸国が欧米諸国に比べ圧倒的に感染被害が少なく、その一因はマスクにある、と気付いたに違いない。また、欧米諸国には、「感染するのは個人の責任だ」という考え方が一般的で、「他人にうつすと迷惑が掛かる」という儒教的な発想は元々ないのだろう。しかし、今ではその有効性を世界が認めるようになった。感染症に対し重要なアイテムとしてきた我々にとって、ちょっぴり胸の張れる話である。

次は、マスク騒動の本丸である品薄・転売・価格高騰・価格下落の一連の騒動である。マスクにアルコール消毒液など、感染予防に効果があるとの情報が流された商品は、軒並み品薄状態となり、価格は高騰した。これにトイレットペーパーやティッシュも加わって、一時は、まるで昭和40年代後半に起きた「オイルショック」さながらであった。「であった」と過去形で書いたのには訳がある。5月25日に残っていた5都道府県の緊急事態宣言が解除された辺りから、マスクや消毒液の値段が落ち着いてきたからだ。確認はしていないが、一部では商品がだぶついて暴落も始まっているとの報道もある。

それにしても、人間とは浅ましいものである。強迫観念にかられると、自分でも思ってもみなかった行動に出てしまう。特に日本人は群集心理に陥りやすく、店頭に並んでいる人を見ると、並ばないと何か損をするのではないか、との強迫観念に駆られやすい。それに拡散されたデマも加わって、今回の品薄状態が引き起こされたのだと思う。良く日本人の比喩として使われる、沈没寸前の船の船長が日本人の乗客に向かって下船を促す言葉、「皆さん下りられるようですよ」は、日本人の行動パターンを極めて端的に言い表している。もう少し自分の意見や信念で行動すべきだと思うのだが…。

さて、マスク騒動のトリはアベノマスクである。4月15日の第873話『本当にやるの?』で「くれぐれも、届くのが緊急事態宣言終了後、ということがないように願いたい」と書いたが、図らずもこの懸念が現実のものとなってしまった。我が家には、県の緊急事態宣言解除から3週間以上経った6月8日に、やっと届いた。やる、と言ってからだと約2ヶ月も経っている。この間に、品薄状態は解除され、値段も下がった。お陰で、会社も自宅も、懸念されている次の大流行に向けて、多少の備蓄まですることができた。それに加えて、我家の女性陣は夏用の布製マスクも作り始めていて、“今更”の感は拭えない。

まだ試着してはいないが、見ると、子どもの頃によく使っていたガーゼ生地のマスクだ。4年生の孫娘に丁度良さそうに見えるが、サイズは大丈夫なのだろうか?全国津々浦々に行き渡ったのだろうか?我々の税金で行われた事業だけに、最後まで気になって仕方がない。


【文責:知取気亭主人】


珍しい八重咲のドクダミ
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