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知取気亭主人の四方山話
 

『日照不足』

 

2020年7月22日

国内旅行を奨励する「GO TOトラベル」が、いよいよ22日から始まる。「時期尚早だ」との反対意見が根強くある中、政府は実施に踏み切った。しかし、当初計画では例外が無かったのに東京発着の旅行を除外したり、そのことによって発生するキャンセル料について、『政府としては負担しない』と一旦発表していたものを『保証する』と方針変更をしたりと、実施直前までの右往左往感は否めない。難しいかじ取りであることは百も承知だ。ただ、どうすれば早く経済を回復させられるのか、民間の知恵も入れ、反対意見にも聞く耳を持ち、国難であることを共通認識として持った上で、かじ取りをしていってもらいたい。その筈だと思ってはいるのだが、ここ最近の感染者数の増え方を見ていると、不安は増すばかりだ。一旦は終息に向かうかと思われたのに、このままでは元の木阿弥に帰しそうだ。

事実、世界では、感染拡大の勢いは衰えるどころではなく、逆に悪化の一途をたどっている。世界保健機関(WHO)の集計で、18日の世界の感染者数が26万人となり、過去最多を記録したという(nippon.com:https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00673/)。ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、日本時間の7月22日午前3時現在、これまでの感染者数は1477万人を、死者数は61万人を超えた。恐ろしい事だが、感染者数2000万人、死者100万人も、2週間後には超えてしまいそうな予感すらある。今は成す術がないようにも見える。感染拡大を抑え、経済活動を本格的に再開させるには、ウイルスに対する知見も時間もあまりにも不足している。ワクチンや特効薬の開発まで、経済活動の再開は拙速にならない方が結果的には被害が少なくて済むような気がするのだが…。

さて、コロナの話はこの辺にして、今回の本題に入ろう。日本の殆どの地域でまだ梅雨が明けないでいて、毎日うっとうしい日が続いている。その梅雨について、前話で『降りすぎると今回のような豪雨災害を引き起こす梅雨だが、皮肉なことに、多くの植物にとっては願ってもない時節だと言える。』と書いた。そして、『成長に必要な、水も気温もふんだんに得ることができる。』とも書いた。しかし、植物にも、「過ぎたるは及ばざるがごとし」がある事を忘れていた。実は、我家のグリーンカーテン用に植えたゴーヤも、そんな植物の一つらしい。“らしい”と書いたのは、日照不足も影響していて、どちらがより悪影響を及ぼしているのか分からないからだ。

ただ、日曜日にゴーヤの様子を見てくれた知り合いの農家の話だと、今年は長雨と日照不足でウリ科の植物は全然ダメだという。葉っぱが黄色くなって次々と枯れて落ちていってしまい、実は一向に大きくならないらしい。成長しないまま黄色くなってしまった我が家のゴーヤを見て、全く同じ症状だと言う。『ただ、肥料をもう少しやった方が良いかな』とは言われたが、プロの畑と同じ生育状態だと聞いて少しは安心することができた。しかし、21日の朝見たNHKテレビの週間天気予報によれば、22日にお日様が雲の脇から覗いている程度で、これからも雲と傘マークのオンパレードである。梅雨明けは、恐らくその先、下手をしたら8月の声を聞いてしまうのかもしれない。今年はゴーヤを諦めるしかないのだろうか。

それにしても、今年はそんなに日照時間が短く、雨が多いのだろうか。感覚的には分かるのだが、数値を見ないとスッキリしない。そこで、気象庁のホームページに掲載されている金沢気象台のデータを調べてみた(https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html)。

表-1は、植物の生育に関係しそうな「降水量」と「日平均気温」、それと「日照時間」について、“1981年〜2010年の平年値”と“今年(2020年)の観測値”を比べたものである。これを見ると、今年は確かに雨が多いことが分かる。6月は平年の1.6倍、7月はまだ1/3を残しているのに既に1.7倍を超えている。日平均気温については、7月が2度弱平年より低いものの、ゴーヤの生育に悪影響を及ぼすほどではないような気がする。正直、良く分からないのだが…。

ところが、日照時間については、大幅に減っていることが分かった。6月は平年よりも長かったのだが、7月に入った途端、極端に短くなっている。7月の平年値を1日の平均に直すと約5.1時間/日であるのに対し、今年(7月1日〜20日のデータ)は僅か約.2.1時間/日しかお日様が出ていないことになる。平年の約4割しかない。明らかな日照不足だ。NHKの週間天気予報について先ほど述べたが、このまま梅雨明けが長引けば、平年の2割、3割にしかならない可能性が高い。しかも雨も2倍近くに達している。これでは、ゴーヤも堪ったものではない。

気象庁「各種データ・資料」(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php)より作成

コロナ禍による販売不振、長雨と日照不足による不作、所によっては「令和2年7月豪雨」による壊滅的被害、せめて日照不足だけでもこの先解消して、農家の方々の被害を最小限にとどめてほしいものである。奥の手だ、孫と一緒にテルテル坊主でも飾るとするか!

【文責:知取気亭主人】


夏です!ゴーヤです!
秋でもないのに!

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