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知取気亭主人の四方山話
 

『やっと梅雨が明けた! けど…』

 

2020年8月5日

8月2日の日曜日、気象庁から「北陸地方と東北南部が梅雨明けしたとみられる」との発表があった。これで石川県もやっと梅雨明けだ。梅雨明けに関して報じている気象庁のサイトによれば(https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html)、今年の北陸地方の梅雨入りは6月11日ごろだったというから、凡そ50日間も梅雨が続いたことになる。もう少し詳しく見てみると、平年に比べて“入り”が1日早く、“明け”が9日遅いというから、都合平年よりも10日間も長かったことになる。

結局2ヶ月にもなろうかという長期に亘り愚図ついた天候が続いていた訳だが、今年は“梅雨の晴れ間”も少なく、期間が長かった分だけ雨が多くなり、必然的に日照時間も極端に短くなってしまった。これは全国的な傾向で、日照不足は各地で野菜の生育を阻害していて、品薄による高騰が全国ニュースにもなっている。台所を預かる奥様方のため息が、テレビニュースにも登場するようになってきた。例年の半分にも満たない日照時間の所が、日本全国あちこちにあるらしい。2週間前の四方山話第887話「日照不足」でも取り上げたように、金沢の日照不足も“全国に右へ倣え”の状態だ。

第887話では、気象庁のデータから、今年の6月と7月の「降水量」と「日平均気温」、そして「日照時間」の3項目について、如何に今年が異常かを示すために平年値と比較した一覧表を示した。ただ、当時は7月20日までのデータしかなかったので、今回は丸々ひと月のデータを使い、改めて一覧表を作ってみた。それが、表-1である。

気象庁データ(https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html)より作成

この表を見ると、全体的な傾向は前回報告した時(20日まで)と大差なく、降水量は平年の約2倍も降っていて、それに伴い日照時間は平年の約4割しかない。そして、お日様が出ていない分、日平均気温も平年より1℃低くなっている。8月1日の日本経済新聞朝刊に、「7月の東日本と西日本の日照時間は戦後最短となった」の記事が載っていたが、後で表-3に示すように、金沢も最短とはいかないまでも似たような傾向であったことが分かる。

調査ついでに、金沢気象台での降水量と日照時間の両観測データが揃っている1891年から2020年までの130年間について、7月の降水量が400o(平年の凡そ1.7倍)を超えた年と、日照時間が100時間(平年の約6割)に満たない年を一覧表にしてみた。まず、降水量に関するのが「表-2 7月に400o以上の降水量があった年一覧表」である。

今年を入れてこの130年間に400o以上の降水量を観測したのは、都合12回ある。そのうち、20世紀末までの110年間に7回、凡そ15年に1度の勘定で観測されている。ところが、21世紀に入ると20年間で5回も観測される様になり、平均4年に1度の割りで頻発していることになる。温暖化の影響なのだろうか。では、日照時間はどうだろう。次の「表-3 7月の日照時間が100時間に満たない年一覧表」を見ていただきたい。

日照時間に関しても、発生頻度は降水量とよく似ている。20世紀末までは、先の降水量と同じで7回観測されている。また、21世紀に入ると、降水量よりは1回少ないものの、20年間で4回、5年に1度のハイペースで観測されるようになってきている。こうして見ると、7月については、日照不足も多雨も、その発生頻度が近年顕著になってきているのは、どうやら間違いなさそうだ。温暖化の影響なのだろう。ただ、2000年を境に比較をしているのだが、勿論クッキリと分かれている訳ではない。そうした異常気象は、実際は少しずつ増えてきているのだ。

表-2と表-3を見て敢えて言うなら、1990年辺り以降、どちらの出現頻度も高くなっているような気がする。和暦で言えば、丁度「昭和」から「平成」になる頃だ。論理に飛躍があることは重々承知の上で言わせてもらえば、この頃から温暖化傾向が顕著になってきているのではないかと思われる。この調子だと、4、5年後には再び長雨と日照不足に悩まされることになりそうだ。しかも、この出現間隔は、3年、2年と短くなっていく可能性が極めて高い。それに加え、毎年のように豪雨災害に見舞われる日本列島であることを考え合わせると、直ぐにでも真剣に温暖化防止対策に取り組まなければ、可住地域は激減していくことになるだろう。コロナ騒動も怖いが、こちらも待ったなしの状態なのだが…。

さて、今回も最後に、ジョンズ・ホプキンス大学の集計データを記載しておく。日本時間の8月5日午前3時現在、世界の感染者数は1836万人に、死者数は70万人に迫ってきた(NHK NEWS WEB)。いったいどこまで増えるのだろう。そして、いつ終息するのだろう。

【文責:知取気亭主人】


万両の花(撮影者:孫娘)
万両の花(撮影者:孫娘)

(年の瀬から正月に向けて真っ赤な実を付ける為に、自然界ではもう着々と準備をしている

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