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知取気亭主人の四方山話
 

『やめた方が良いですよ、その癖』

 

2020年9月30日

自分には癖が無い、と思っている人でも、誰しも七つ位はあるものらしい。諺が言うところの「無くて七癖あって四十八癖」である。四十八もあるかどうか分からないが、他人から見ると、私もそれなりの数あるのだと思う。中には、かなり変わっていると思われるようなものもあるに違いない。また、自分で気が付いているものもあって、例えば、靴下は必ず右足から履くとか、新聞を読むときはまず折り込みチラシをしっかり折ってからでないと読み始めないなどがそうだ。分かってはいるが、自然とそうなってしまう。別に験を担いでいる訳ではないが、人から見たらどうでもいい様な事に意外とこだわっていて、気が付けばいつもそんな手順で、靴下を履いたり、新聞を読んだりしている。

しかし、それ以外にはあまり思い浮かばない。そんなことはないだろうと、家族に私の癖を聞いてみた。長男は、「最近気が付いたのだけど」と断った上で、歯の隙間に残った“食べかす”を吸い込もうとしている時だと思うが、舌を上の前歯の裏側に当てながら空気を吸い込む時に出るシュッ、シュッ、という音が気になるという。そう言われれば確かに、食事が終わった時とか、お茶を飲む時などにやっているかもしれない。歳と共に歯の隙間が広がったため野菜の繊維などが挟まり易くなってしまい、無意識のうちにやり始めていたのだろう。そして、癖になってしまったという訳で、これこそ確かに癖である。

一方、小学四年生の孫娘は、直ぐダジャレを言う事だという。確かにダジャレは好きだし、日頃から良く言っている。しかも昔からだ。でも、ダジャレを言う事も“癖”と言うのだろうか。そこで、手元にある国語辞典、「旺文社 国語辞典 第八版」(旺文社、1992)で、癖の意味を調べてみた。すると、以下の3点の説明が書かれていた。

@かたよった好み・しぐさ・考え方などが習慣になったもの。習癖

Aかたよった性質・傾向。特徴

Bゆがんだり折れたりして、元の形にもどりにくくなったもの

Bは、「髪の毛の“寝ぐせ”」などと使われる場合の説明で、今回の話題からはちょっとずれている。他方、残りの@とAは、どちらも今回取り上げる“癖の話題”で言いたい事を言い表している様に思う。では、「ダジャレ好き」はどちらに当てはまるのだろう。「かたよった好み」のような気もするが、「かたよった性質」とも言えなくもない。ただ、特別ダジャレを言おうと意識することなく口から出てくるから、もうほとんど習慣になってしまっている。そこを考えると、@の説明がシックリと来る。ただ、それが“かたよっている”と言われてしまうと、本人としては微妙なところではあるのだが…。

しかし、いずれにしても、@もAもどちらも「かたよった…」と書かれているところを見ると、どうやら傍から見ると、“変わった”仕種や言動は、すべからく癖と言えそうだ。そうした癖の中には、イチローのルーティーンの様に“褒められる癖”もあれば、反対に“悪い癖”と言われてしまうものもある。そして、悪い癖の中には、歌の歌詞にも出てくる爪を噛む行為の様に他人には実害を及ぼさないものと、その言動によって他人を傷つけたりして実害を与えるものがある。さらに、実害を与える癖の中には、意識している場合と、意識せずにやってしまう場合があるように思われる。では、その言動が度々問題となっている、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員の場合は、一体どちらなのだろう。

これまでにも性的少数者やジェンダーをめぐり、毒のある問題発言をして世間を騒がして来た“国会議員の”杉田女史が、今度は性暴力被害者の相談事業をめぐって「女性はいくらでもウソをつけますから」と発言したとして、批判にさらされている(YAHOO!JAPANニュース:https://news.yahoo.co.jp/articles/25861709bed17cab1ebe4c6c6dbeadf6d961ff05)。9月25日に開かれた、自民党内の会議の席上での発言らしい。翌日の自身のブログで「女性を蔑視する趣旨の発言はしていない」と記しているそうだが、複数の会議出席者が女史の発言を認めているというから、恐らく事実なのだろう。

しかし、この方は懲りない方だ。私が初めて杉田水脈という一風変わった漢字のお名前を目にしたのは、今から2年前の2018年、全国的に悪名を轟かせた時のことだ。月刊誌「新潮45」(新潮社)に、LGBTなど性的少数者について「子どもを作らない、つまり生産性がない」などと差別的な表現の文章を書き、大問題となったのを覚えておられるだろう。女性や性的少数者を中心に批判は殺到し、ニュースでも度々に取り上げられ、一時は社会問題化したほどだ。所属する自民党も、批判を受け止めざるを得なくなってしまった。

この方は女性の筈なのに、どうして、この様に女性を含む性的弱者の気持ちを逆なでするような発言をするのだろう。理由は良く分からないが、恐らく、女性や性的少数者などの話題が出てくると、やっかみ半分の声を上げたくなってしまうのだろう。これなど、まさしく“かたよった考え方”、そして典型的な悪い癖、と言える。“やめられる癖ならば”だが、やめた方が良い。もっとも、身内(橋本聖子議員)からも批判の声が上がるようでは、やめるべきは国会議員なのかもしれないのだが…。

さて、いつものジョンズ・ホプキンス大学集計による感染状況を記載しておく。日本時間9月30日午前5時の時点で、世界の感染者数は3,347万人を、死者数はついに100万人を超えた(NHK NEWS WEB)。WHOは死者が200万人に達することもあり得るとし、対策の一層の強化を求めている。我慢比べの様相を呈しているが、ここが踏ん張りどころだ。

【文責:知取気亭主人】


うろこ雲(巻積雲)、秋だ!
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