2021年6月2日
先週の金曜日(28日)、遂に新車を買ってしまった。今の気分は、まるでオモチャを買ってもらった子供である。実は、新年度が始まったあたりから、ずっと欲しいなと思っていたからだ。ただ、どんなタイプが利用目的に合っているのか皆目見当がつかず、ひと月ほど、あーでもないこーでもないと調べていた。今のインターネットは大変便利で、欲しい情報は殆ど手に入る。有難いことに、今回の一件でも満足する情報を得られたし、買いたいメーカーもほぼ決めることができた。しかも、うまい具合に、金沢でそのメーカーを扱っている店が家の近くにあることも分かった。
5月の初め、その店に現物を見に行ってきた。ところが、私が見たかったメーカーの車は5月末に入らないと入荷しないという。ただ、『お客様の利用目的に合う車であればこれなど如何ですか?』と紹介されたのが、今回買うことになった車だ。28日に入荷待ちしていた車を見に行ったが、最終的には、置き場所が僅かなスペースで済むことや、乗れる人の多様性などから、紹介された車に決めた。見た目も可愛いし、色も気に入っている。愛称も考えていて、「豆助」にしようと思っている。巻末の写真を見れば、その愛称も納得できると思う。そう、ついに買った新車とは、折り畳み自転車だ。
晴れの日限定使用にするつもりだが、通勤と買い物、そして遊びにも使いたい。『そんな欲張りな希望にピッタリですよ』と、「イベントガイド/お笑い担当」の名刺を持つ橋本さんが薦めてくれたのが、自身も持っているという写真の折り畳み自転車である。折り畳んでしまえば、車のトランクにも余裕で積めるし、家の置き場所にもそんなに困らない。折り畳んだサイズは、機内持ち込み可能サイズのスーツケース並だ。そして重さも軽く、13s程だという。持ってみると、確かに大人の女性でも苦労せずに持てる。
昔のママチャリしか乗ったことのない人間にとっては、そのコンパクトさと軽さに驚かされるが、驚くのはそればかりではない。その考えられた折り畳み機構も、である。折り畳み自転車なるモノがあることは以前から承知していたが、今回購入した「BROMPTON」の折り畳み機構は、とにかく秀逸だ。組み立て、折り畳み共、慣れれば1分以内に出来る。私も、持ち帰ってから5回ほど練習しただけで、出来るようになった。凄い事である。それほどシンプルな機構なのに、組み立てた状態は驚く程コンパクトだ。しかも、折り畳んだ状態のままスーツケースの様に転がして運ぶこともできたり、後輪さえ折り畳めばスタンドを使わずに自立させられたりと、とにかく使用者目線の機能に溢れている。バスや電車は言うに及ばず、夜の店に持ち込むことも可能だ。何とも嬉しい話である。
以前金沢駅で西洋人の女性が折り畳み自転車を転がしていたのを見掛けたが、あんな風に使うのだろうな、と思い出した。電車などで目的地に行き、着いたら自転車で自由気ままに散策する、そんな観光スタイルが根付いたヨーロッパでは、気軽に持ち運べる折り畳み自転車は必要アイテムの一つなのだろう。「BROMPTON」はイギリスのメーカーで、ロンドンに行くとこのブランドばかりだ、とのネット情報もあったが、Wさもありなん“と納得した次第である。
ところで、一番大事な乗り心地についてが、まだ僅かしか乗っていない為、掴みきれてはいないが、車輪が小さく、ハンドルやサドルが車輪の軸から離れていることもあって、通常タイプに比べるとややふらつき易い様に思える。また、6段変速のタイプだが、車輪が小さい分、上り坂にはそれなりの筋力が必要だ。31日の月曜日、自宅から約9 km離れた会社まで、初めて自転車通勤してみたが、最後に結構きつい坂が待っている帰りは、後自宅まで300mほどという所で、乗ったまま上るのを諦めた。最後は本当にきつかった。でも、何とか今年中には乗ったまま征服したい、と思っている。
最後まで乗り通すというのもそうだが、時間も短縮したいと思っている。予測タイムは30分だったのだが、行きに45分、帰りは50分も掛かってしまったからだ。途中で信号待ちが数カ所あったことに加え、道を間違えてしまったのも掛かった要因だが、秋までには30分で、と思っている。ただ、それには、筋力増強以外に克服しなければならない問題がもう一つある。お尻の痛みを克服することだ。
もう半世紀近くも乗っていなかったせいか、とにかく痛い。途中痛みを和らげる為に休憩したほどだ。地面のほんの小さな凹凸も響いてくる。「いずれ慣れる!」と半分諦めているのだが、どれくらい乗れば慣れるのか、そして克服できるのか、見通しが立たない分心配でもある。ただ、この痛み、お尻への刺激と捉え、ある期待もしている。それは、前立腺肥大に効果がある、というものだ。暫く前に、医師が言っていた、と友人が教えてくれた。ただ、笑いながらだったからなぁ〜?
最後に、いつものジョンズ・ホプキンス大学による感染状況の集計結果を記載しておく。日本時間6月1日17時の時点で、世界全体の感染者数は1億7072万人を、亡くなった人は355万人を超えた(NHK 特設サイト 新型コロナウイルス)。日本も含め、まだまだ新型コロナとの戦いは続きそうだ。そんな中、7月23日の東京オリンピック開幕まで、残すところ51日となった。そして、中止の声が日増しに大きくなる中、オーストラリアのソフトボール代表チームが来日した…。
【文責:知取気亭主人】
私の豆助(balba:バルバワークスカナザワストアにて)
|
|