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知取気亭主人の四方山話
 

『1回目接種終了』

 

2021年6月16日

13日の日曜日、待ちに待った新型コロナウイルスワクチン(以下、ワクチン)の接種をして来た。第929話『予約を入れてみた』で書いたように、金沢市の予約開始は先月の6日だったから、約ひと月後に接種できたことになる。2回目の接種は7月4日の予定で、「7月末までには高齢者接種を終わらせる」という政府の公約(?)には、我々夫婦は何とか間に合うことになった。しかし、知り合いにはもう2回目も済んでしまった人やまだ未接種の人もいて、我々の場合は、早くもなく遅くもなく、(金沢市に限ってのことだとは思うが)丁度平均的なタイミングで接種できたのだと思われる。ただ、平均的ではあっても、当初予定していた時期よりも凡そひと月も早く接種できたことになる。それもこれも、掛かりつけ医院(以下、医院)関係者の機転と患者目線のたまもの、と感謝している。

と言うのも、第929話を書いた時には、キャンセル待ちの状態で、1回目の接種でさえ7月の中頃になってしまう予定だったのだ。並行してコールセンターに電話を入れたのだが繋がらず、結局、夫婦共々7月中頃の順番が来るまで待つことに決めていた。ところが、5月の中旬、医院から『市立病院の施設を借りて接種できるようになり、貴方のキャンセル待ち番号だと、1回目が6月13日の日曜日、2回目が7月4日の日曜日になります』との連絡が入った。思ってもみなかった朗報だ。ただ、「何で日曜日?」の疑問が浮かんできた。しかし、考えて見ると、日曜日であれば総合病院である市立病院に外来患者は来ない。しかも、コロナ禍の今なら、入院患者へのお見舞いも制限しているから、貸し切り状態にできる場所が確保できるのに違いない、と納得した次第である。それにしても、7月中旬まで待つしかないと諦めていただけに、本当に有難かった。

何はともあれ、「他の総合病院を借りる」という妙手を考え出してくれた医院関係者に、とにかく感謝である。実は、ワクチン接種を実際行っている医療機関の中には名前を公表していない施設もあって、必ずしも接種に積極的でない病院も多いと聞く。そんな中で、通常診療以外の余分な仕事は増え、その上これまで経験したことがない事態で余分な神経を使わなければならない、そうした苦労が目に見えているのに、患者の為に奔走し敢えて火中の栗を拾ったその並外れた行動力に、患者ファーストの誠意を見た気がする。入院施設のない小規模な医院だが、その志はとても大きい。

ワクチン接種という今回のような医療行為は、一般市民の我々自身には解決する術がなく、医療機関に委ねるしかない。そうなると委ねた医療機関の言われるままに従うしかないのだが、委ねた医療機関のやる気次第では、今回のように特異な状況下でも、解決手段を見つけ、それを実行できることを知った。しかし、真剣に考えそこまでやってくれる医療機関は、(特に医院と呼ばれる小規模な医療機関などでは)極まれだと思う。そういう意味でも、医院の対応に本当に感謝している。また、接種会場には市立病院関係者と思しきスタッフも多数いて、協力して運営に当たっていてくれたのが分かる。医院も市立病院もどちらが欠けても今回の方法は実現出来なかった訳で、両医療機関の皆さんに、この場を借りて感謝申し上げたい。本当に有難うございます。この一件で、私の医院への信頼度は、確実に倍増した。それが私の健康にとっては良い事なのかどうか多少複雑な思いもあるのだが、これからも掛かりつけ医としてせっせと通わせてもらうつもりである。

と、接種会場関連の話はここまでとし、ここからは、皆さんが気になる副反応について、実体験を簡単に記しておきたい。厚生労働省のホームページに掲載されている『新型コロナワクチンQ&A』(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0002.html)によれば、私が接種したファイザー社製のワクチンでは、50%以上の人に「接種部位の痛み、疲労、頭痛」が見られ、10〜50%に「筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱、接種部位の腫れ」が、そして1〜10%の人に「吐き気、嘔吐」を訴える人がいるという。

但し、これらの統計データには、1回目と2回目の区別がされていない。「実際は2回目の時の方が副反応は強く出る」と言われているから、1回目である私たちの症状はあまり参考にならないのかもしれないのだが、私の場合は、10時半ごろ接種して、19時ごろから「接種部位の痛み」が出始めた。ただ、痛みと言っても常に痛いのではなく、接種した左腕を伸ばしたまま上に挙げる時に少し違和感がある程度で、軽い筋肉痛ほどである。2日目になっても、その痛みの程度はそう変わらない。家内は、私よりもっと軽く、2日目の昼頃になってやっと痛みを感じ始めたらしい。しかし二人とも、その痛みも3日目にはほとんど消えた。その他の症状は、4日目の朝まで全く出ていない。

既に2回目も打ち終えている息子夫婦の話でも、我々と似たような症状しか出なかったという。また、接種を経験した私の周りの人からも、強い副反応が出たという話は聞こえてこない。私自身の症状が軽かったから言えるのかもしれないが、「案ずるより産むが易し」だ。これから接種される方、気持ちだけはケセラセラでいきましょう!

最後に、いつものジョンズ・ホプキンス大学による感染状況の集計結果を記載しておく。日本時間6月15日17時の時点で、世界全体の感染者数は1億7627万人に迫り、亡くなった人は381万人を超えた(NHK 特設サイト 新型コロナウイルス)。感染者数2億人、死者400万人が目前に迫って来た。1年半前には予想だにしなかった惨状だ。1日でも早く世界中にワクチンが行き渡ることを、願うばかりである。

【文責:知取気亭主人】


紫陽花
紫陽花が散る頃迄には高齢者への接種終わるかな?

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