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知取気亭主人の四方山話
 

『ついに休んじゃいました!』

 

2022年2月9日

今回の四方山話は、本来ならば第968話になっている筈なのだが、先週休んだため1回分少なく、第967話となっている。予告なしに休んでしまい、愛読していただいている皆さんには申し訳なかったが、ご容赦願いたい。言い訳をさせてもらえば、休んだ理由は、新型コロナウイルスに感染→入院→退院→自宅療養と慌ただしさに追われ、キーボードを叩く時間と体力、気力がなかったからだ。これまでインフルエンザに罹った時も、「めまい病」で緊急入院した時も、休んだ事はなかったのに、これから書き始めようという日に寝込んだタイミングの悪さもあって、今回は休ませてもらうことにした。

それにしても、指定感染症だけあって、症状が落ち着いてからも関係機関への経過報告などが義務化されていて、感染拡大防止のために如何に注意を払っているか良く分かる。発症後(PCR検査にて陽性確認日)から10日間、体温、酸素飽和度、症状の3項目について、朝、昼、晩、夜の1日4回測定・観察・記録し、毎朝病院&保健所に状況報告している。10日間何事も無く過ぎれば、酸素飽和度を測定する器具を貸し出してくれた保健所に、記録用紙と測定器具を返却・提出することになっている。負け惜しみではないが、大変貴重な体験をすることが出来た。この経験を独り占めするにはもったいない、皆さんも気になるだろうということで、我が家全体としてはもう少し経過観察が必要だが、ひと段落付いたこの辺りで、体験談を認めておく。

まず、我が家の家族構成を紹介しておこう。   
   爺 :70代、昨年7月に2回目ワクチン接種完了、過去に2回肺炎を患った
   婆 :60代、昨年7月に2回目ワクチン接種完了、既往症なし、至って健康
  長 男:40代、1月29日に3回目ワクチン接種完了、既往症なし、至って健康
  長男嫁:40代、1月15日に3回目ワクチン接種完了、既往症なし、至って健康
    孫A:小学5年生、既往症なし、至って健康
    孫B:小学3年生、既往症なし、至って健康
    孫C:保育園の年長、既往症なし、至って健康

次に、感染経路を想定しておきたい。まず我が家にとってコロナの姿がグッと大きくなったのは、1月21日(金)、孫Cが通う保育園から「園児に陽性反応が出て、暫く休園になる」との連絡がきたことが始まりだ。「濃厚接触者である」との連絡はないまま、時間は過ぎたのだが、今にして思えば、Cは無症状ではあったもののいつも以上にごろごろしていたから、実際は感染していたのかもしれない。だとすると、我が家の感染源は、保育園ということになる。ただ、確証はない。同じ保育園に通わせていた次男家族は、丁度この時期、四人全員が陽性となった。

我が家で最初にハッキリとした症状が出たのは、孫Aだ。Cの保育園から連絡が入って1週間後の29日(土)、夕食を食べる頃になって、『寒い!』と言い出した。「クラスでは連日10人前後の(クラスの凡そ1/3に当たる)生徒が休んだり早引きしたりしている」と聞いていたから、コロナか普通の風邪かは別にして、いずれ貰うだろうなとは踏んでいた。ただ、日頃元気だっただけに、余程しんどかったらしい。熱を測ると、38℃を超えている。そのまま、寝床に就いた。なお、この時まで家族7人全員、一つの食卓を囲んで食事をしていた。

次に症状が出たのは爺だ。孫Aが『寒い!』と言った日の次の30日(日)、朝目が覚めると頭が痛い。ボーとしていて、昼になっても起きれない。体温を測ると、38.8℃ある。そのまま寝込み、夜中に測ると39.3度まで上がっている。咳は出ないのだが、頭が痛い。そして、少しずつ喉が痛くなってきた。つばを飲み込む時や絡んだ痰を吐き出す時に痛むのだ。丁度その頃、長男嫁も症状が出始めていた。爺の様に熱はないものの、喉に違和感があるという。次男夫婦は喉の痛みを訴えていたから、いずれ似た症状になるのかもしれない。

31日(月)、爺と長男嫁でPCR検査を受けた。二人とも陽性だ。しかも、爺は高齢で肺炎を患ったことがあるのに加え、PCR検査と一緒にやった酸素飽和度が93%と低い。『95%以下だから即入院した方が良いでしょう』と担当医に言われ、そのまま入院となってしまった。

陰圧装置付きの特別仕様の車椅子(P-1、P-2)に乗せられ、厳重に隔離された病室に、有無を言わさずの入院だ。入った部屋を観察すると、どうやら4人部屋をコロナ用に2人部屋として改造しているらしい。入った真正面に陰圧装置(P-3、P-4)が目に入って来た。左手にはトイレが、右手にはシャワー室があると説明を受けた。先に入院されている方が一人いる。その方への確認もあってか、決して病室から出ない様に、と大きな声で念を押され入院生活が始まった。丁度その頃、孫AもPCR検査を受け、陽性との判定が出た。この時点で、我が家の陽性者は3人となった。

私の治療だが、夕方になっても熱が下がらず、担当医は「抗原抗体治療」と呼ばれる点滴治療を勧めてきた。退院時に手渡された説明書によれば、「ゼビュディ点滴静注液」(2021年9月に治療薬として特例承認を受けた薬)という薬らしい。入院当日(31日)の夜、同意をした上で点滴を行った。その治療のお蔭だろう、朝になると熱は劇的に下がり、ほぼ平熱に落ち着いた。それを確認した主治医は、本日(2月1日)の退院を勧告してきた。僅か1泊しか入院していないが、感染者が増え入院治療が逼迫しているから、との説明を受けた。家族の状況も説明しもう少し置いてもらえないか、と頼んでみたが聞き入れてもらえず、結局その日の午後退院となった。

丁度退院の日(2月1日)、濃厚接触者に当たるとして婆、長男、孫B、孫Cの残り4人が、PCR検査を受けに行ってきた。その結果、大人2人は陰性、孫2人が陽性であった。これで7人家族中、実に5人が陽性になってしまった。ただ、孫は2人とも陽性ながら無症状、いつもと変わらず元気だ。孫Aも熱が下がった段階で、「本当に寝込んでいたの?」と疑いたくなるほど元気だ。次男も言っていたが、陽性だったとしても小さな子供は兎に角元気である。親は、軽症とは言え何らかの症状が出ているから、元気な子供相手は大変だ。それでも、陽性者と陰性者は分ける必要があり、陽性者は全員2階で隔離、ということになった。トイレも含め全て2階で済まさなければならい。三度の食事は、毎回婆と長男が用意し、届けてくれている。約10日間もだ。もう感謝しかない。しかし、何事も無ければ、それももうすぐ終わる。

孫らはもう至って元気だし、僕も時々痰が絡む以外症状は無い、ただ孫相手でゆっくり休めないこともあるのだろう、長男嫁の咳がまだ少し残っている。これも、配達してもらった処方薬(コロナの飲み薬ではなく、通常の咳止めだと思う)を7日(月)から飲み始めているから、自宅療養明けとなる今週週末には治まってくれるだろう。さすれば、来週からは通常生活にやっと戻ることができる。待ち遠しい!早く来い、春!

ところでこれからは、我が家と同じ様に、子供を介して感染する事例が増えてくると思う。大人がワクチンを2度、3度接種していても、残念ながら罹患してしまうケースも多い。したがって、小さな子どもがいる家庭では、感染することを前提で準備をしておくことをお勧めする。体温計、消毒液やマスク、買い置く食料や水、トイレットペーパーなどである。また、次男からの受け売りだが、最近はイオンネットスーパーなど便利な配達サービスもあるようだから、選択肢の一つに入れておくべきだろう。兎に角、発症すると自宅療養期間が長丁場となることを肝に銘じておく必要がある。また、症状を軽くするために、出来る限り早い3度目のワクチン接種をお勧めする。備えあれば憂いなし、である。

最後に、いつものジョンズ・ホプキンス大学による感染状況の集計結果を記載しておく。日本時間2月8日17時の時点で、世界全体の感染者数は3億9726万人を超え、4億人がすぐそこに迫っている。一方亡くなった人は、総計で575万を超えた(NHK 特設サイト 新型コロナウイルス:※1)。

(※1:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/world-data/


【文責:知取気亭主人】


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