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知取気亭主人の四方山話
 

『究極のクールビズin自宅』

 

2022年7月6日

暑い。兎に角暑い。近ごろご近所さんと交わす挨拶は、『暑いですね!』に始まり、『お互い、熱中症には気を付けましょう!』で別れることが殆どだ。他の適切な言葉が見当たらない程、ここ金沢も連日34〜35℃の“ほぼ猛暑日”が続いていて、うんざりしている。余りの暑さに、家庭菜園で育てている僅かばかりの野菜は、トマトを除いて、朝水遣りをしても昼頃には元気がなくなってしまう。結局、朝晩2回の水遣りが必須となっている。水遣りしなくても元気なのは、皮肉なことに、嫌われ者の雑草だけである。多少は違うだろうと家の周りのコンクリやアスファルトに打ち水しても、直ぐに蒸発してしまう。本当の「焼け石に水」状態だ。台風4号の影響で月曜日(4日)からは少し温度が下がる週間予報が出ているが、それでも30℃は超えるらしい。かえって、もっと蒸し暑くなるかもしれない。

これだけ暑いと、外に出る時には、汗をかくことを前提とした服装にしなければ、気分も悪いし、熱がこもって体が持たない。自転車で会社に通う時もそうだ。グリーンキーパーとしての草取り・剪定作業があるから作業ズボンと長袖の作業着、と言いたいところだが、作業ズボンは何とか我慢できても、長袖の作業着は、通勤時にはさすがに暑くて着られない。結局、次女にプレゼントしてもらった速乾性の半袖Tシャツを着て、会社に行っている。それでも、片道45分前後も掛かる自転車こぎで、行きも帰りも汗ぐっしょりである。しかも、帰りは川上に向かう為、ほぼずっと登坂で、汗と同時に疲れも半端ない。

しかし、心づもりも服装も汗かき前提であるから、いくら汗をかいてもさして気にはならない。しかも、出勤時は別にして、帰りはさっとシャワーを浴びれば、嫌な“汗のべとつき”は取れる。だから、家に着いた途端に疲れと汗はドバっと出るが、少々ハードな運動をしたぐらいに考えていて、苦痛は全く無い。ただ、シャワー後の姿は、他人に見せられたものではない。暫くは火照った体から汗が出る為、あられもない格好をしているからだ。突然の来客には、とても恥ずかしくて出られない。そんな時は、接客は妻に任せ、家の中で声を潜めている。何せ、汗が出なくなる迄のほんの小一時間だけだが、上半身裸のままいるからだ。勿論、心配していただかなくても下半身は隠している。ただ、最近は“究極のクールビズ”と称して、自宅であることを良い事に、ズボンははかずにステテコ姿で過ごしている事が多い。ビジネスシーンではないから、クールビズとは言えないのかもしれないが…。

そんな姿で過ごすには訳がある。年とともに羞恥心が鈍くなってきたのが一つ。そしてもう一つ、先月の父の日に妻からステテコをプレゼントされたのだが、すっかりそれが気に入って手放せなくなってしまったからだ。それまで長年愛用してきた下着が透けて見える白色と違い、紺や藤色など濃い目の色に染められていて柄もお洒落だ。以前愛用していた昔ながらのステテコと比べると、とても同じステテコとは思えない。勿論、透けもしない。まるでカラフルな半ズボンをはいている様に見える。それもあって、「家の周辺を動き回る位なら他人の目を気にする必要もなさそうだ」と勝手に思い込んでいて、家にいる時は、もっぱらステテコで通している。

実は、その思い込みには強い味方があって、旦那のだらしない姿を嫌がる妻から、「近所だったら大丈夫よ!」とお墨付きをもらっているのだ。しかも、長さ的には似た様な半ズボンに比べると、生地は薄く、履き心地も抜群で、格段に涼しく汗も吸ってくれる。その上、ぱっと見、下着感が全く無い。こちらが意識しなければ、改まったお客でない限り、その格好のまま接客できる。何とも使い勝手の良い、夏にはもってこいのアイテムだ。僕の中では、もうすっかりクールビズ必須アイテムになっている。

そう言えば、この四方山話を書きながら思い出したのだが、斬新な模様やカラフルなステテコのニュースを10年程前にも聞いたことがあった。確か、男性用ばかりでなく女性用も販売された、と報じられていた記憶がある。肌着メーカーが、肌触りの良さと涼しさ、そして手軽さに目を付けたのだろう。女性用も売られているということは、もう完全に“ズボンの下にはく下着”との認識ではなく、祭りの時に身に付ける股引と同じ様な感覚で身に付けることができ、他人の目に触れても違和感が無い商品、という位置付けにしているのに違いない。

そう考えると、街中へのお出かけやレストランでの食事など開放感に乏しいシーンでは臆するが、夏祭りや夕涼み、或いは花火大会など開放感溢れる場面では、全く違和感なくはけそうだ。家の周り、もう少し広げて同じ町会ぐらいは、知った顔も多いし開放感あると言えるだろう。だとすれば、僕の感覚もあながち的外れとも言えないと思う。

この暑さ、そしてその中での節電、せめて家の中で体を覆うのは、恥ずかしくない最低限の布地に留めたい。そして生地は、出来る限り薄く、涼しく、汗を吸う物が良い。そうなると、下肢を覆う衣類としては、やはりステテコが究極のクールビズ?

最後に、いつものジョンズ・ホプキンス大学による感染状況の集計結果を記載しておく。日本時間7月5日17時の時点で、世界全体の感染者数は5億5005万人に迫り、亡くなった人は634万人を超えた(NHK 特設サイト 新型コロナウイルス:※1)。

(※1:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/world-data/


移植された栗の木(右近も左近も栗)
ミツバチにもクールビズ必要?

【文責:知取気亭主人】


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