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知取気亭主人の四方山話
 

『先生方、恥ずかしくありませんか?』

 

2024年1月31日

今回も、まず被害の状況から見ていきたいと思います。29日朝の時点で確認できた、各県が公表している人的並びに住宅の被害状況は、次の表のとおりです。

死者(人) 行方不明者(人) 負傷者(人) 住家被害(棟) 備考
石川県 236 確認中 1,178 43,380 1月27日14時現在※1
新潟県 0 0 44 11,106 1月28日15時現在※2
富山県 0 0 47 5,242 1月26日13時現在※3
福井県 0 0 6 45 1月3日13時現在※4

亡くなられた方々に哀悼の意を捧げご遺族の皆様にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 (※1:https://www.pref.ishikawa.lg.jp/saigai/documents/higaihou_69_0127_1400.pdf)
 (※2:https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/389612.pdf)
 (※3:https://www.pref.toyama.jp/documents/38062/higai29.pdf)
 (※4:https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kikitaisaku/ishikawanotojisin_d/fil/kaigi2.pdf)

さて、「令和6年能登半島地震」(M7.6)の発災から4回目の土曜日となった27日、石川県が一般募集した災害ボランティアが、ようやく活動できるようになった。既に3週間が経ち、やがて4週間目に入ろうとする時期に、やっとである。アクセス道路が壊滅的な被害を受けていたり、28日現在でも3市3町のほぼ全域で断水していたり、一時期の1/10程度になったとはいえこれまで停電が広い地域で長く続いていたりと、激しく痛んだインフラの復旧がままならない中、受け入れ態勢を整えるだけでもそこまで時間を要したということである。連日報じられている様に、いかに被災地が悲惨な状況であるかが窺える。ボランティアがようやく活動できるようになったとは言え、まだまだ先が見えない状況が続いている。それを裏付ける様な情報がある。

北陸中日新聞朝刊(以下、新聞)に、「生活に必要な情報まとめ」として、一面全てに極めて多岐に渡る情報が記載されている。被災者が求める情報がどこにいけば得られるか、分かる様になっているのだ。その数、@避難所、A給水、B入浴支援、C医療機関、D保険契約の紹介、E罹災証明、Fバス、G児童受け入れ、H住宅応急修理,仮設・みなし仮設住宅、Iペット相談、J支援物資などなど、各種相談まで24項目もが網羅されている。この他、県相談窓口の電話番号や奥能登2市2町(珠洲市、輪島市、能登町、富来町)へのアクセスルート状況も示されている。一面を埋め尽くすこれらの情報、それは、「まだこれだけ多くの困難が待ち受けている」という証左である、とも言える。

ただ新聞には、そうした胸が締め付けられるような情報ばかりではなく、心温まる情報も載せられている。「能登への思い 心はひとつ」と題する、当該新聞社に災害義援金を寄せてくれた方々の名前と金額が記載されているコーナーだ。確認はしていないが、先週まではほぼ連日、掲載されていたように思う。5千円、1万円、2万円などが圧倒的に多いが、中には500万円だったり1000万円もの方がいたりと、金額は様々だ。そして、個人ばかりでなく、法人やグループだと思われる名前も含め、一面にびっしりと記載されている。

そうした善意の方々の情報に詳しく目を通してみると、〇〇〇円と1円単位で善意を寄せている名前をポツリポツリと見かける。そんな時には、「ああ、きっと子供さんが貯金箱の中身を全て支援してくれたんだな!」と勝手に解釈し、ホンワカとした気分を味わっている。長男もそのような事をさせようと言っていたから、恐らくそうだと思う。また、1万円に満たない方もたくさんいて、そうした方々の多くは年金生活者で、「余裕は無いけど少しでも被災者に寄り添いたい」、そんな温かい気持ちが込められた義援金なのだろうな、とこれも勝手に解釈している。いずれにしても、新聞社であれどこであれ、そこに義援金を託すということは、被災者に寄り添う気持ちがなければできない。当然、善意に基づく行動だ。

そんな一般市民の善意の行動に比べると、裏金問題で見せた国会議員、なかんずく自民党の先生方の何と欺瞞に満ちた行動か!子供や年金生活者が、「僅かばかりでもお役に立てれば」と被災者に寄り添っているのに、新聞に掲載されている大多数の義援金とは3桁も4桁も多く懐に入れて知らんぷりを決め込み、それはまずいだろうと指摘されると『政治は金が掛かるんだ!』と嘯いている。「では改革して議員先生自らにまで責任が及ぶ連座制を導入しよう」の議論が出ても、全くの及び腰だ。はたから見ていると、民意に寄り添うどころか民意など二の次三の次で、「まずはどうやって金を集めるか」にばかり腐心している様に見える。そんな先生方に、被災者に寄り添う気持ちは芽生えるものなのだろうか?

市井の人々の寄り添う気持ちや、真っ先に現地に乗り込み救助活動をしてくれた自衛隊や警察、消防の方々、また医療や地元行政関係者など、最前線でご苦労されている方々のことを思うと、『先生方、恥ずかしくありませんか?』と言ってやりたくなる。そう思いませんか?皆さん!


【文責:知取気亭主人】


皆さん、たくさん買いましょう!
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