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2025年12月17日
今年1年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」が、12日発表された。全国から応募された推しの中で最も応募数が多く、「今年の漢字」として京都清水寺の貫主が揮毫したのは、「熊」だった。発表前に上位20位までを公表していたが、圧倒的だったらしい。熊による人的被害が過去に例を見ないほど急増している異常な状況、更に今の時期は本来なら既に冬眠の時期と重なっている筈であることを考えると、小生の中でもダントツだった。納得の1位だ。しかし、良い話題で選ばれたのなら喜ばしい限りだが、人と熊との共存をどうやって成り立たせるのか、また出没に拍車をかけている過疎化や高齢化社会にどう対応していくのかなど、難題を突き付けられた漢字とも言える。
「熊」に続く2位は「高」、3位は「米」だった。どちらも理由を聞けば、「成る程!」と納得できる。ところが、4位の「脈」については、「なんでこの漢字?」と不思議でならなかった。説明を読むと、大阪・関西万博の公式キャラクターの「ミャクミャク」に由来するのだという。「成る程そうだったんだ!」と、遅まきながら、やっと公式キャラクターの名前を知った次第である。そんな小生の不勉強はおくとして、続く5位も、万博関連で「万」が入った。開催前には「能登半島地震の復興が優先されるべきだ」との声も結構大きかっただけに、二つもトップファイブに入るとは、石川県に住み復興事業の遅れを目の当たりにしている身としては少々複雑な思いでいる。
ただそれはそれとして、6位「変」、7位は「博」、8位が「女」、9位「新」、10位「初」と続く。順位はともかくとして、どれも「成る程!」と思わせてくれる一字だ。そんな選ばれた漢字とその理由を読んでみると、今年も本当に色々な出来事があったものだと感慨深い。そして我が身にも、友が亡くなるという悲しい出来事も、同じ日本人として誇らしく歓喜するような出来事も、そして落ち込む出来事も、悲喜こもごもいろいろあった。そこで、当該の「今年の漢字」に倣い、小生が考える「今年の漢字」を選んでみた。独断専行であることをご理解いただいて、ご笑覧いただければと思う。なお、@世界の世相を考えた漢字、A日本の世相を斜め見した漢字、B個人的な一推し漢字の三つを考えてみた。
まず、@世界の世相を考えた漢字から述べてみる。いつの時代でも地域紛争は絶えないものだが、今年ほど目立った年は記憶にない。やがて4年目に入ろうとしているロシアとウクライナの戦争、ガザ地区でのイスラエルとハマスとの闘い、インドとパキスタンとの紛争、タイとカンボジアとの紛争、ノーベル平和賞を受賞したマリア・コリーナ・マチャド女子の祖国ベネズエラの内紛等々、思いつくだけでもこれだけ上がる。くまなく探せば更に増え、枚挙にいとまがないのが実情だ。加えて、アメリカ大統領トランプ氏が世界各国に無茶振りした高額関税にしても、「生き血を流さないだけで国家間の真剣な戦いだ」と捉えれば、まぎれもない経済紛争だと言える。こうして地球を俯瞰すると、思い浮かぶ漢字は、紛争の「紛」である。
次に、A日本の世相を斜め見した漢字を考えてみた。先に述べた1〜10位の漢字以外で知恵を絞ってみた。すると浮かんできたのが、「恥」だ。特に、地方行政の長に当てはめたい。卒業証書らしきものをチラ見せし、学歴詐称疑惑で市政を麻痺させた前伊東市長田久保氏、また「部下とラブホテルで打ち合わせをしていた」と理解に苦しむ言い訳をして辞任した前前橋市長の小川氏、最近ではセクハラ問題で辞任した前福井県知事杉本氏なんて方もいた。どうも、地方行政の長ともなると裸の王様になってしまうのか、握った権力に酔いしれてしまうのか、恥さらしな事をしでかす御仁が多い。
また、長ばかりではない。北海道の積丹町では、熊を駆除するハンターに対して町議会の副議長が、上から目線の言動をしたとしてハンターと揉め、猟友会が出動拒否する騒ぎになった。全国ニュースでも流され、「副議長は何様のつもりだ?」とあきれ返った人も多かったのではないかと思う。他にも、まだまだ「恥」の漢字が当てはまる御仁のニュースが多かった。恥ずかしながら、いつの間にやらそんな日本になってしまった。そんな恥知らずな当事者たちに、贈ってやりたい句がある。「実るほど こうべを垂れる 稲穂かな」。かみしめてほしいものである。
最後は、B個人的な一推しの漢字だ。5月末、救急車のお世話になった。第1135話『便秘にご注意』で詳しく書いたが、虚血性大腸炎を発症して運ばれたのだ。血便が出て二週間ほど体調を崩してしまった。原因は便秘だ。便秘と言っても、“何日もお通じが無い”という訳ではなく、ほぼ毎日あったのだがスッキリと出るという具合ではなかったのだ。この救急車の一件以来、我が家では、夫婦して「如何にお通じを良くし、これを保つか?」が命題となった。以来あれやこれやを試していて、今では、時々便秘薬のお世話になりながらではあるものの、何とか順調なお通じを維持している。災い転じて福となす、と言ったところだ。
現在も継続中だけに、今年の個人的なイベントとしては、この一件が真っ先に浮かんだ。すぐに思いついたのは、便秘の「便」の字だ。ただ、これではあまりに品がない。家内のひんしゅくも買いそうだ。そこで、閃いた別の字、お通じの「通」の字を個人的な一推し漢字とした。福に通じますように、との願いも込めている。欲張りすぎかな?
【文責:知取気亭主人】
北陸でもミカンが収穫できるとは「変」?
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