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知取気亭主人の四方山話

『今年もご愛読ありがとうございました』

2025年12月24日

ついこの間まで猛暑の話題で持ち切りだったと思っていたのに、早いもので今年も残すところ僅か七日となった。個人的にこの一年を振り返ってみると、五月から六月にかけて虚血性大腸炎で体調を崩したり、八月の後半に白内障と緑内障の手術を受け三年連続で体にメスを入れたりと、何かと体調が不安定な年だった。ただ、虚血性大腸炎の原因が便秘にあったことが分かり、便通を気に掛けるようになったことは、今後の健康を維持する上で大変良かったと思っている。災い転じて福となす、である。

そんな中、体の不調を抱えながらも、こうして無事一年納めの四方山話を迎えられたことにホッとしている。不本意ながら何話か休ませてもらったものの、一年を通してみれば、「良く頑張った!」と言えるのではないだろうか。ただ、頑張ってはいるのだが、最近適切な表現や語彙が中々思い出せないことが増え、気になっている。時間が掛かるのだ。脳の潤滑油が減り続け、いよいよリミットに近づいているのかも…。

そんな独り言は置くとして、これまでと同じ様に、一年を振り返り、印象深い出来事を拙い狂歌で振り返ってみたい。

過疎の村 安心せよと 熊が言い ワシが代わりに 住んでやるから

「今年の漢字」として「熊」が選ばれた。それほどニュースで取り上げられることが多かった。今年は彼らの餌となるドングリが大凶作だったらしく、その餌不足を補うために、北海道や北日本を中心に、各地で人里に出没し餌を漁る行動に出た。その結果、人との遭遇が増え、人身被害は過去最多となった、と報じられている。亡くなる人も相次いだ。人を怖がらない熊も増えている。もっと恐ろしいのは、人を獲物とみているのではないかと思われる熊が出始めたことだ。可愛らしく描かれた絵本の中の熊とは違う、恐ろしい本性を見せつけ始めている。

人里に出るようになったのは、元々彼らのテリトリーである山に餌が不足している事が原因だが、鳥獣保護法でむやみな駆除が禁止されているため、人を怖がらなくなった事や個体数そのものが増えた事、過疎によって彼らの餌となる柿などが放置されて取り放題になっている事など、複合的な原因が考えられる。身を隠す雑草地などが増えたのも一因だ、と言われている。熊に責任はないとは言うものの、適切な頭数の管理も含め、共存できる方法を見つけ出さなければいけない。

春と秋 手に持つアイスと 良く似たり 味わう前に 暑さに溶ける

今年も猛暑の夏だった。30℃越えの真夏日はもう当たり前、35℃越えの猛暑日数も各地で記録を更新し、「熱中症警戒アラート」が発令されるのは日常茶飯事だった。とにかく、連日うだる様な暑さが続いた。我々が中高生のころに学んだ、「日本は温帯」という認識は、今はもう通用しない。亜熱帯、あるいは熱帯地域と変わらないほどの暑さとなってしまった。そして、その期間も長かった。春は申し訳程度しかなく、秋も極端に短かった。これまでの季節感がなくなり、巷では「四季から二季になってしまった」と言われ始めている。恐ろしいことに、このまま灼熱地獄に向かって突き進んでいくのだろうか?

働いて なお働くと 総理言い 民のためなら 大いに結構

虎の尾の 台湾有事を 踏む首相 怒れる習に 日本タジタジ

我が国で初めて女性の総理大臣が誕生した。男女平等、女性の地位向上という点では、大変結構なことだ。その点は素直に評価したい。また、総理就任直後に外交デビューというチャンスにも恵まれ、まだ半年にも満たないが、内閣支持率は思いの外高い。ただ、順風満帆というわけではない。円安も一向に収まらず、庶民の暮らしを直撃する物価高も続いている。そして、自身の発言で難問を抱えてしまっている。

『働いて、働いて、働いて…』と意気込んだ発言の上げ足を取られ、「過労死に繋がるような発言はいかがなものか」と、一部議員などから疑問の声が上がった。ただ、「国家国民のために働いてもらいます」との続きの文言を聞いて、「そういう事か」と納得した方もいたのではないかと思う。その一方で、「国民のためならばもっと働いてもらわねば」との声も聞こえてくる。ただ、この件は大した問題ではない。それよりも、国会での台湾有事を巡る「存立危機事態」発言を発端に、日中関係が急速に悪化している方が、頭の痛い問題だ。中国政府は、国民に日本への渡航自粛を呼び掛けたり、日本映画の上映を中止したり、貸し出していたパンダを引き上げたりと、あの手この手で日本への締め付けを始めている。日本国内には、早くもそうしたことに影響を受ける地域・業界が出始めた。どうやって落としどころを見つけるのか、高市総理の手腕が問われている。

体調不良で何話かお休みさせていただきましたが、今年も何とか年末を迎えることができました。これもひとえに拙い文章にお付き合い下さる皆様のご声援・ご愛読の賜物、そして毎回チェックをしてくれている家内と会社の仲間のおかげ、と深く感謝しております。本当にありがとうございました。皆様にとって迎える年が素晴らしい一年になりますように、そしていさぼう会員皆様のご多幸とご健勝を祈念して、四方山話2025年の締めと致します。


【文責:知取気亭主人】


幸運が舞い込みますように!

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