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2026年2月11日
「今シーズン最長・最強寒波襲来」と注意喚起が出てからもうだいぶ経つのに、まだ雪は降り続いている。日曜(8日)に確認できた前日夜からの新たな積雪量は、約30センチ。ただ、最低気温が氷点下4度まで下がったこともあって、北陸には珍しく、新たに積もったのはフワフワの軽い雪だった。お陰で、いつもの雪に比べて除雪は楽だ。楽だと言っても、踏み固められたり屋根雪などが落ちて固まったりした雪は、固くて重い。除雪する雪が全て軽くて楽、という訳ではない。また、捨てる場所も徐々にうず高くなってきていて、放り投げるのに苦労するようになってきた。まあ要するに、新たに降った雪は軽いけれども、もうそろそろいい加減にしてほしい、というのが本心だ。
そんな気持ちになったのには訳がある。もともとは、除雪をエクササイズの一環だと思うようにしていたり、除雪しながら小さな子供たちが遊ぶゲレンデなどを造ったりして楽しんでいたから、除雪自体そんなに苦ではなかった。また、除雪後のスッキリした家の周りの状況を見た時に、達成感を味わえるのも好きだった。
ところが、である。先週水曜日(4日)の夕方、車を出そうとした妻が、心配そうな顔をして、『車のフロントガラスが傷だらけになっている!』と言いに来た。『えっ、何で?』と言いながら確かめに行くと、確かに薄暗い中でも何本ものヒビらしきものが確認できる。ところが、手で触ってもヒビが入っている感触がない。しかし、もう薄暗くなっていたこともあって、細かなことは分からない。仕方なく、明るくなるのを待つことにした。そして、翌朝(5日)、ギョッとして撮ったのが、下の写真だ。
P1.フロントガラスに入ったヒビ
P2.ボンネットのへこみ
フロントガラスには見事なヒビが、弧を描いて20本近く入っている。遠目からでもハッキリと確認できるほどだ。しかし、昨晩と同じ様に手で触ってみたが、「あっ傷だ!」とわかる感触はない。ただ、ヒビが集中し、そこからヒビが始まっている様に見えるワイパー付近に、何かが当たった形跡は認められる。でもやはり、いくら触っても違和感はない。ところが、傷はヒビばかりではなかった。
そのヒビとは別に、昨晩気が付かなかった分ギョッとしたのが、ボンネットの大きな凹みだ。ヒビと同様一目で分かる。ところが、大きく凹んではいるのに、何かが当たったような傷は見当たらない。塗装が剥がれている個所もない。また、触っても、傷と分かるような違和感もない。知らぬ間に入ったヒビとこの凹み、原因はいったい何だろう。そう思いあぐねていて、はっと思い付いたことがある。屋根からの落雪だ!
実は、昨年の春に屋根と外壁を塗装し直したことで、屋根雪が良く滑り落ちるようになっていたのだ。例年に比べて遠くまで飛び出すようになっていて、駐車スペースよりも一段高い敷地(高低差約1.5メートル)に建っている我が家の二階建ての屋根から滑り落ちたのが当たったらしい。庇(ひさし)から車を止めていた所まで凡そ水平距離で2メートルもあるのに、飛び出したらしい。しかも、それまでは屋根と駐車スペースの間にある花壇の柵に当たって止まってくれていたのに、今回はそれを飛び越えてしまったらしい。何ともにっくき雪だ。保険屋さんに聞くと、こうした雪による車の損壊やスリップによる交通事故は、今シーズン凄く多いという。保険屋さんの奥さんも追突したばかりだという。“雪国の宿命”と言ってしまえばそれまでだが、何ともやるせない。
しかし、雪による被害の全国ニュースを聴けば、小生の車の損害などかわいいものだ。総務省消防庁は、1月20日からの大雪によって、全国で死者数が46人に、けが人は549人に上ったと発表した(2月9日午前8時半時点)。この他交通障害も至る所で起きている。雪深い地域にとって、冬という季節は生きていくのにとても厳しい時期だ。しかも、県境や一山越えれば、行って来るほど違うこともある。それなのに、テレビで放映される天気予報では、大都市、しかもそのほとんどが太平洋側に位置する都市の予報しか流れない。
基本は、札幌(日本海側)、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡(日本海側)、那覇だ。雪の多い都市としては札幌だけだ。西日本と東日本に分かれる場合でも、新潟が加わるぐらいで済まされてしまう。新潟と秋田や山形では違うし、富山、金沢、福井とも全然違う。勿論、舞鶴や鳥取、松江も違う。こうした雪の状況が全く違う都市を新潟一市で表現しようとしてもどだい無理がある。せめて天気予報の時ぐらい、いやせめて冬場ぐらい、もう少し雪深い地域に配慮した放送ができないものだろうか。地方の過疎化が叫ばれて久しいが、こうした大都市偏重の天気予報を見ていると、テレビ局も知らず知らずのうちにその片棒を担いでいる、と思えてしまう。
古代日本では、確かに、北陸地方は「越の国」と呼ばれた。その名残が、越前、越中、越後だが、北陸地方と一括りにされても、実際の雪の状況は全然違う。せめて天気予報の時ぐらい、雪国に光を当てる放送をしてほしいものである。
【文責:知取気亭主人】
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