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知取気亭主人の四方山話

『体が歪んでいる』

2026年4月1日

何を隠そう、小生は“がに股”である。いつの頃からそうなったのか、記憶はない。今測ってみると、ずれる角度は左足の方が少しだけ大きいが、両足ともおおよそ10〜15度ぐらい外側に向いている。そして、両足の踵(かかと)をくっつけて真っすぐ立つと、両膝の間に手の小指が入る程の隙間ができる。ちょっと頑張ればくっつくからそう酷くはないのだが、少々O脚だと言える。がに股でO脚、それだけを聞くと二足歩行している猿を連想してしまう。ただ、猿に比べると腰も膝も伸ばして歩けることもあって、自分がO脚だという意識は全く持っていない。とは言え、年を取ってくると、こうしたほんのちょっとした歪みの悪影響が長年の間に体のあちこちに現れるようになってきて、いろいろと難儀させられる。それが悩みの種だ。若い時には体力があり、柔軟性もあって無理もきいたのだが、筋力と柔軟性が衰えてくるとどうにも厄介で、時として体の歪みは痛みとなって表れてくる。

そうした衰える一方の筋力に抗おうと、暫く前から、一週間に3、4日のペースで筋トレを頑張っている。スポーツジムには通わず家の中で済ませているので程度は知れているのだが、つま先立ち、スクワット、階段を利用した腕立て伏せ、腹筋などをそれぞれ50回、自分なりに涙ぐましい努力をしているつもりだ。そして、「筋力アップには繋がらないけれど、何とか維持はできているだろうから続けようぜ」と自分に言い聞かせている。そんな中、最近になってスクワットのやり方を変えたことで、自分の体について思いもよらぬ発見があった。体が歪んでいたのだ。

昨年の夏ごろから、時々お世話になっている鍼の先生(以下、先生)の指導に従い、スクワットのやり方を変えた。従前は膝がつま先より前に出ないようにして深く屈伸する、よくテレビの体操番組などで見かける方法だったのだが、今は壁やドアなどに背中を添わせ、そんなに深く膝を曲げないでするようになった。要するに、腰を折らないで上半身を立てたまま壁に沿わせ、膝だけを曲げて屈伸運動をする、そして最後まで伸ばし切らないで途中で止めて曲げる動作に戻る、そんなイメージだ。そのやり方に変えたところ、自分の体なのに、これまでは気が付かなかった歪みがあることが分かり、驚いている。

両足の踵を壁にくっつけて、真っすぐ立つ。本人は真っすぐ立っているつもりなのに、そうなっていない。ビックリだ。お尻から上、いわゆる上半身が少し右に捻れていて、両足の踵は壁にくっついているのに左側の臀部がくっつかない。肩もそうだ。自然に立つと、右肩は壁に着いているのに、左肩は壁から離れてしまう。体全体でみると、お尻から上の上半身が右側に捻れているのだ。本人は真っすぐ立っているつもりなのに、体はどうしても少し右側に向いてしまう。だから、実際にスクワット運動をする時には、両肩と両臀部が壁に沿うよう強く意識している。もうすぐ77歳になろうと言うのに、こんなに捻じれているとは、生まれて始めて気が付いた。股関節が歪んでしまっているらしい。

先日、左膝の外側にぽこんと出っ張った骨の辺りが歩き始める時に痛み出し、鍼治療に行ってきた。症状を説明すると、『スリッパを脱いで少し歩いてみてください』と言う。歩き方を観察した後、診察台に横になった小生に『その原因はここですよ!』と言いながら、左足親指側の、指に近い土踏まずの筋肉(筋?)をグッと強く押す。痛い。『ここが凝っているからですよ』と言い、凝る原因はがに股にあると続ける。先生の説明はこうだ。

がに股の歩き方は、太ももの内側の筋肉を使わないからその筋力が弱ってくる。するとバランスが悪くなる。加えて、大股で歩こうとすると、一層バランスを崩すまいとして足の親指を使う。すると強く押した辺りに疲れが溜まってきて、結果膝にまで影響が出てくる、との説明だ。『原因はここだ!』と一点で指摘しただけに、なるほどと納得せざるを得ない。そして、左足に鍼を3本刺したまま、歩き方談義を続ける。

続けている先生の話を遮る形で、くだんの体の歪みの話をしてみた。うなずきながら小生の話を聞いていた先生、『その体の歪みも、がに股が関係していますよ』と言う。そして、歪みも膝の痛みもその原因は歩き方にある、と指摘したのだ。そして、「スクワットをする時も足は外に向かないように真っすぐ平行にして立つ」、「歩く時はがに股にならないように意識する」、「必要以上に大股では歩かない」、「急ぎ足をする必要はない」など、幾つもの注意点を教えてくれた。

その日以来、ずっと意識している。すると、普通に立っている時も、がに股であることに気付くようになってきた。棺桶に入るまでに治るものなのか神のみぞ知る、と言ったところだが、とりあえず頑張ってみよう。そして、早く膝の痛みが出なくなるのを願っている。それにしても体って意外と歪むんだなぁ、と思い知らされた次第である。


【文責:知取気亭主人】

リュウキンカ

リュウキンカ


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