|
|
素線強度1,770N/mm2を誇る高強度ネットとネイル(異形棒鋼)を組合せた、柔構造の斜面安定工法です。
高強度ネットの力学的特性を十分に発揮させることにより、安全かつ短い工期で斜面安定や転石・浮石の不安定化を防止することができます。
|
|
●不安定な斜面表層などの全体を高強度ネットで覆い、安定地盤にネイルで固定する構造です。
●高強度ネットには、強度と屈撓性(くっとうせい)およびワイヤ構造が異なる、TECCO(テコ)ネットとSPIDER
S3 (スパイダーS3) ネットの二種類があります。(屈撓性 ; 応力によりしなやかに曲がること)
●TECCO(テコ)ネットは表層崩壊の恐れがある斜面に、SPIDER
S3 (スパイダーS3) ネットは転石・浮石対策として用います。
●防食性能が高い高強度ネットの使用により、法枠工と同等の拘束効果が得られるようになりました。 |
↑UP
|
(1)ネイルは、アンカーと同じような締付け効果と引止め効果があり、表層すべりを抑止します。
(2)高強度ネットにより斜面全体を拘束し、ネイル間の中抜け現象を防止します。
(3)高強度ネットに締付け力を与えることで、表層や岩塊の緩みを抑制します。 |
|
■締付け力とは |
ネイル頭部付近の地山と高強度ネットとの一体化を図るため、ヘッドナットによりスパイクプレートをあらかじめ締め付けて与える力のことをいいます。 |
↑UP
|
パワーネット工法は,高強度の素線を編んだTECCOネット、またはSPIDER S3ネット、異形棒鋼等のネイル、スパイクプレートなどを組み合わせた柔構造を特徴とします。
【斜面に敷設された高強度ネット】
施工目的に応じて、TECCOネットあるいはSPIDER S3ネットを選びます。
【ネイル頭部のヘッドナットとスパイクプレート】
締付け力によって、高強度ネットとネイルを一体化させます。
【不動地山に定着されたネイル】
不安定な表層や岩塊を、高強度ネットを介して安定化させます。
|
|
金網の強度による呼称分類は、一般的には下表のように呼んでいます。
呼称名 |
一般強度
(低強度) |
中強度 |
高強度 |
N/mm2 |
〜500 |
500〜1,000 |
1,000〜2,000 |
|
素線の引張強度 |
※高強度1000〜2200値はドイツ工業規格2078を参考。
※一般強度JISG3547相当品290〜540 |
|
|
↑UP
|
表層崩壊性斜面におけるパワーネット工法の設計は、@表層すべり、A中抜け(局部崩壊)のそれぞれに対する検討を行い、ネイル間隔や仕様を決定します。
|
|
↑UP
|
●環境負荷の低減
コンクリート構造物に比べCO2排出量が大幅に減ります (1/6〜1/9程度に減少、吹付枠工断 面200および300と使用材料のみで比較した値) 。
●耐震性・耐凍上性
構造体が柔構造のために、地震や凍上隆起などによる地山の歪みに対して追随しますので、それらの影響は軽微となって、局所的に構造体が破壊することもありません。
●品質向上と施工管理項目の軽減
骨材やセメントなど一次素材による現場製造と異なり、ほとんどの材料が工場生産の二次製品であるため、均質で安定した品質が確保できます。日々の管理対象項目数も、吹付枠工などの従来工法に比べ、かなり少なくなります。
●気象の影響を受けにくい施工
構造体が二次製品であるため、寒冷地の冬季施工、雨天による作業遅延など気象条件による施工の制約を受けることは少なくなります。
●工程・工期の大幅な短縮
作業工種が少なく、また、併せて気象条件による制約も少ないことも加味すると、従来工法(コンクリート構造物など)に比べ大幅な工期短縮となる他、トータルコストの観点からも有意な工法です。 |
↑UP |
|
緑化工(植生基材吹付) TECCO |
既成法面の災害防除工 TECCO |
急傾斜地の崩壊対策工 TECCO |
|
鉄道のり面の安定工 TECCO |
災害復旧工 TECCO |
既存木を残した事例 TECCO |
|
|