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既設吹付法面を残したまま、既設吹付面との接着効果を高めた接着モルタルを吹付け、平線金網と可撓性に富んだワイヤーロープにて表面を覆い一体化することで既設吹付と背面の風化土砂を併せて抑え、法面の安定化を図る工法です。
特殊混和剤(液状ミクロカーボン繊維)を添加することにより接着効果を高め、既設吹付面との一体化を図ります。
吹付は、通常の吹付と同様の機械で施工が可能です。
ワイヤーロープと金網を固定するために1本/4㎡打設します。風化層厚0.5mまで対応でき、これを超える場合はロックボルトを使用します。基本は人力施工ですが、現場条件により高所作業車での施工も可能で、作業員の負担を軽減できます。
圧延工程により平線形状にした金網で、Φ2.6oの通常の金網と比較して、重量は13%程度軽量となる一方、強度は1.7倍を有しています。
より可撓性に富んだワイヤーロープ(IWRC6×WS(26))を使用することで施工性の向上を図ります。
補強鉄筋頭部に設置したパイプ付きプレートに掛け渡すことにより、ワイヤーロープ全体で風化土砂の崩壊に対応します。
静的載荷試験により、平線金網との併用で8.0t(風化層厚1.0m相当)の荷重に耐えることを確認しています。
平線金網及びワイヤーロープを表面に被覆する構造により、半永久的にモルタルの剥離が防げるため、第三者への安全性が向上します。また、剥ぎ取り作業が無いため、剥ぎ取り時の予期せぬ崩壊による作業員への危険を抑制できます。
平線金網は1.9s/㎡と軽量、ワイヤーロープは0.3s/mと軽量かつ可撓性に富んだ軽量でシンプルな部材構成としているので、法面での作業が容易です。
吹付材に混和剤を添加することで、吹付材の分離抵抗性と自立性が向上し、リバウンドロスの発生が低減できます。また、既設の吹付材を剥ぎ取ることなく施工するので、産業廃棄物の低減にもつながります。
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