「クロノパネル」は、軽量な地山補強土工用プラスチック受圧板です。
■クロノパネルの特徴
■クロノパネルの仕様
KP-20(1枚)
型式 |
適合引張力(重量)
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摘要
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KP20 |
20kN(6.2kg) |
KP-750A 1枚 |
KP50 |
50kN(12.6kg) |
KP-750A 1枚
KP-750B 1枚
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KP80 |
80kN(19.1kg) |
KP-750A 1枚
KP-750B 2枚
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受圧面積 0.4m
2
厚さ |
KP-750A 35mm ※勘合凸20mmを除く
KP-750B 35mm |
重量 |
KP-750A 6.2kg
KP-750B 6.5kg
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材質 |
再生ポリプロピレン樹脂使用
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「ヤマノフレーム」は、植生基盤材を確実に支え、植物群落の成長を阻害しない生分解性を持つ軽量なプラスチック法枠です。
■ヤマノフレームの特徴
■ヤマノフレームの概要
■ 植生基材吹付工の基礎工
■ 施工後十分な緑量となる約10年以降に生長阻害しないよう生分解する
■ ロックボルト受圧板との組合せの他、ヤマノフレームのみの使用も可能
■ 緑化目標に合わせて、ヤマノフレームの長さや、配置寸法を自由に設定できる
■コンクリート法枠の問題点
■ヤマノフレームの役割
■ ヤマノフレームで植生基盤が支えられ、全面緑化を実現します。
■ 植生基盤内に埋め込む仕上がりとなるので、植生基盤が枠で分断される範囲が非常に小さく、植物群落拡大への
影響が少なくなります。
■ 植物が十分成長し、表面浸食効果が大きくなる頃には、基盤保持の役割はヤマノフレームから植物へと移行します。
そして、ヤマノフレームは徐々に生分解します。
■ ヤマノフレームのアンカーピン設置孔は地山からの給水孔としての役割も果たします。
「膨軟化チップ吹付工法」は、伐採材や流木などを緑化基盤ヘリサイクルする工法です。
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膨軟化処理とは原材料を約1MPaの高圧で圧縮し、その後に急激に減圧することで原料自体に膨張・破裂を起こさせる破砕処理です。 |
■資源循環型工法
<1,000m2施工にリサイクルできる伐採木の量>
破砕のみで利用する工法
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膨軟化チップ吹付工法
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60m3 |
110m3 |
リサイクル量 1.8倍
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膨軟化チップ専用土壌改良材
<従来工法とのC02排出量の比較>
植生基材吹付工法
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膨軟化チップ吹付工法
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項目
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換算CO2
(kgCO2)
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項目
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換算CO2
(kgCO2)
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伐採材運搬工 |
4,705.9 |
破砕工 |
638.9 |
伐採材処分工 |
1,058.8 |
膨軟化工 |
5,897.1 |
基材製造工 |
3,744.7 |
基材製造工 |
748.9 |
基材運搬工 |
3,096.0 |
基材運搬工 |
619.2 |
計 |
12,605.4 |
計 |
7,904.1 |
削減CO2量(kgCO2) ▲4,701.3(37%削減)
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[計算条件]
◇5000m2の針広葉混合林を伐採 ◇5000m2、t=5cmの吹付工
◇二酸化炭素排出係数 2.58kgCO2/ℓ
■膨軟化チップ吹付工法の施工概要
機械設備
■膨軟化チップ吹付工法 施工実績
過去15年〜平成29年4月現在の実績:31件 面積:225,566m2
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工事名
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地域
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企業者
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施工面積
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チップ混合率
(%)
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1 |
大迫ダム法面緑化 |
奈良県 |
近畿農政局 紀の川農業水利事業所 |
4,000 |
70 |
2 |
当別ダム建設 仮排水路トンネル建設工事 |
北海道 |
札幌土木現業所 |
1,682 |
50 |
3 |
畑総(支援:一般)網走東部地区 第4工区 |
北海道 |
北海道 網走支庁 |
10,000 |
10 |
4 |
大迫ダム法面緑化 |
奈良県 |
近畿農政局 紀の川農業水利事業所 |
4,000 |
70 |
5 |
北海道横断自動車道本別町共栄道路改良工事 |
北海道 |
北海道開発局 |
13,180 |
50 |
6 |
ホンダ寄居工場新設工事 |
埼玉県 |
ホンダ技研 |
15,000 |
80 |
7 |
御前山ダム原石山法面 |
茨城県 |
関東農政局 |
18,000 |
60 |
8 |
活水グランド新戸町ニュータウン造成工事 |
長崎県 |
長崎市・学校法人活水学院 |
17,800 |
80 |
9 |
湯沢第一トンネル工事法面 |
静岡県 |
NEXCO中日本 |
15,900 |
80 |
10 |
大門ダム法面工事 |
奈良県 |
奈良県 |
12,000 |
80 |
※本書の内容や材料の規格寸法等は予告無く変更する場合があります。
「階段植生工」は、階段構造による立体的かつボリュームのある緑化を実現します。
■階段植生工の概要
階段ユニットが大切な植生基盤を固定し、かつ水平部によって落ち葉を受け止める事が出き、植生に必要な養分の循環環境を早成します。この機能により、急傾斜地に、永続的な木本類による再緑化を実現します。
階段植生工による樹林化。
手前は従来植生工法
3段ユニット
1段ユニット
3段ユニット/1段ユニット
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W
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H
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D
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L
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接地面積
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3分法面タイプ階段ユニット |
90.0cm |
40.0cm |
12.0cm |
125.2cm |
1,127cm |
6分法面タイプ階段ユニット |
90.0cm |
35.0cm |
21.0cm |
122.4cm |
1,102cm |
8分法面タイプ階段ユニット |
90.0cm |
30.0cm |
24.0cm |
115.3cm |
1,038cm |
■階段植生工の特徴
●急傾斜への適用
従来緑化復元が困難とされてきた急傾斜地(1:0.6以上)のモルタル吹付面や岩盤法面への運用が可能です。
●樹林化への適用
階段構造により植生基盤が保持されるので、初期段階から低木の木本植物が導入できます。
●苗木の導入
安定した階段構造により、低木苗木が導入できます。
●土壌(養分)の永続性
落ち葉等の堆積による自然循環で、土壌の永続性が図れ、確かな植生が得られます。
●現地発生土の有効利用
吹付及び投入による施行が可能で、植生基盤に現地発生土を利用する事が可能です。
●乾燥防止
断熱材の使用で乾燥防止と保温効果により、良好な生育環境を創出します。
●急速施工
軽量な階段ユニットや釘仮止めなどで、急速施工が可能です。
●浸食防止
階段で流速を減衰し、浸食を防止します。
●安全性
階段ユニットにより、急傾斜のり面に階段を造成する安全設計です。
●積雪対策
階段構造で積雪による植物への被害を抑え、雪による保温効果で凍害を防止します。
■階段植生工 施工フロー・施工写真
01 のリ面調査・施工方法検討
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既設モルタル面の剥離性等老朽化状況、及び、地山の安定性を調査、地山の崩落等の対策が必要な場合は別途設計。 |
↓
02 のリ面清掃工
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滑落の恐れがあるモルタル面をはつり除去。 |
↓
03 植生穴工
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地山への根の伸長が必要な場合、モルタル面にφ40mmの植生穴(4か所/u)を削孔。
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↓
階段ユニット設置工
04 階段ユニット仮設置工
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ラスピン、釘などによる階段ユニットの仮留め。
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↓
05 階段ユニットアンカー工
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アンカーピン(φ16×400)による階段ユニットの固定。
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↓
06 客土充填工
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階段ユニットポケット部への生育基盤の充填。
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↓
07 播種工
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種子による植生の導入。
植栽工の併用も可。
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階段ユニット設置工
階段ユニットをのり面清掃後、アンカーピンで地山に固定します。地山の不陸にも柔軟に適応します。
客土設置工
のり面との間にできた逆三角形のポケット部分に客土を充填します。
客土の種類と充填方法は、状況に応じて選択します。
播種工
水平面が確保でき、発芽に適した状態となります。樹林化に適した趣旨配合による播種が可能です。
■階段植生工 施工経過
施工前
施工後半年
施工後2年
■階段植生工 施工例
切工法面3段ユニット
法枠内3段ユニット
法枠内1段ユニット
切工法面3段ユニット
お問い合わせ
日本基礎技術株式会社
東京本社 技術本部
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