2011年3月11日に発生した東日本大震災から2年が経過しました。今回の大震災ほど多くの国民が地盤災害を身近に実体験し,改めて住環境の安全性,特に地盤の安全性に注目する契機を与えた災害はなかったのではないでしょうか?地盤工学は,基礎科学や応用力学のいくつもの分野にわたる総合的な学問体系により形成される学術分野として位置しています。今回の大震災から地盤工学の技術者や地盤工学会が学んだ教訓の一つは,国土や国民生活の安全性の着実な向上のためには,科学技術の発展とともに社会システムの改善が必須であるとの認識です。
本講習会は,法体系,経済体系などの様々な社会システムとの関連も視野に入れつつ,地盤技術を駆使して地盤のリスクをマネジメントする課題を幅広く取り扱ったものであります。自然災害が頻発する国土環境・自然環境を宿命的に与えられた日本の国土の上に,より安全な社会環境や住環境を築くにはどのように地盤技術を活用したらよいのか,どのように社会システムを改善していったらよいのか,多くの受講者にそのヒントを見いだしていただければ幸いであります。
多数の方の御参加をお待ちしております。
【テキスト】:
「役立つ!!地盤リスクの知識」(2013年4月発行,188ページ)を使用します(定価1,890円,会員および後援団体の会員特価1,260円,いずれも税込み)。テキストが必要な方は,地盤工学会ショッピングサイトよりご注文ください。
書籍は、講習会受講券・請求書とは別にお送りいたします。ただし,その場合別途送料(450円)がかかりますのでご承知おきください。
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